
2022年11月10〜13日に愛知県と岐阜県で開催された「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」を見学してきました。
12年ぶりの日本開催となるWRCの日本ラウンドです。
2004年に北海道でWRCが日本で初めて開催された時も帯広まで駆けつけました。
あの時は、旅行開催のツアーを発売初日に申込み、帯広のスーパーSS、陸別のSS、ホテル2泊、レンタカーと往復の飛行機代で1人10万円でした。
今回は愛知県と岐阜県ということで、関西から近いので、ラッキーと思ってましたが、SSのチケット(1万3000円)は発売開始3分で売り切れ・・・
なので、初日の豊田スタジアムのサービスパークの入場チケット(7,500円)を購入しました。
セレモニアスタートや、各ワークスのピット作業を見るだけでも胸熱ですからね!
今回のコースは豊田市のスタジアムを起点に、4日間で19本のSSが設定されてます。
■1&2日目:11月10日(木)・11日(金)
設楽町など

■3日目:11月12日(土)
新城市、岡崎市など
■4日目:11月13日(日)
岐阜県恵那市、中津川市など
待ちに待った11月10日(木)は有給休暇を取得。
スタジアムは車での来場不可。
さらに周辺駐車場も満車が予想されるので、大人しく電車でいくことにしました。
新大阪9:45分発の新幹線で名古山まで行き、名古屋市営地下鉄→名鉄豊田市駅に着いたのは11:44分。
2時間でWRC開催地に到着できてしまいました!
駅前の芝生広場にある居酒屋&うどん屋「七商店」で肉系讃岐うどんを食べました。
平日ということもあり、まだ空いてました。
ここから15分歩いたら豊田スタジアムです。
初日は12時にオープンとのことで、12:30頃に到着すると、すごい行列・・・
結局、入場するのに40分かかりました。
原因は入口が一つで、4レーンしかなく、そこで体温チェックと、手荷物検査が行われていました。
改善が望まれます。
入場すると、歴代のラリカーが展示。
このランサーはジジ・ガリ? パニッツィ?
これはマクレー号
オリオール先生のカローラ
これもオリオール先生のセリカ
■ラリー2クラスなどのサービスエリアを見学
このクラスは4駆1.6Lターボで、出力は約280馬力程度に制限。
ちなみに、ラリー2車両は、車両価格が規定で20万ユーロ=約3千万円以下とされてます。
まあ、貴族のスポーツですね。
ヒュンダイ(最近はヒョンデ?)ラリー2
フォルクスワーゲン・ポロGTI
フォード・フィエスタ・ラリー2
フォード・フィエスタ・ラリー2
みんな仮ナンバーです。
元F1ドライバーで、全日本ラリーに参戦しているコバライネン選手もラリー2クラスに、シュコダ・フアビア出場。
人気があり、常にサインを求められてました。
ラリー2の日本人選手は、シュコダ・ファビアの福永・齊田選手。
youtubeでこのチームの車載映像を見ていると、
ナビゲーターの方のテンションが最高です。
こちらはシトロエン・C3ラリー2。世界の新井(父)選手のマシン
この日、SS1がナイトステージということもあり、各車ライトポッドを装着していて、かっこいいです。
86 CS-R3という、ラリー3クラスのチューンド86もエントリー。
ヨーロッパ組は、資材をコンテに詰め込んで、飛行機に乗せ、そのままコンテナごとサービスパークに倉庫代わりに使ってます。
ヨーロッパから遠く離れた極東までの兵站(ロジスティクス)も大変ですね。
■続いてトヨタ、ヒュンダイ、フォードのメーカーワークスが陣取るラリー1エリアを見学。
市販車ベースのWRカーは、今年かラリー1へ移行。
1.6Lターボ4駆に、全車共通のハイブリッドシステムを搭載。
フレームは共通のパイプフレームに、市販車のイメージを残したボディを、ラジコンのように被せているのが特徴。
雑誌なんかでは、「アクティブセンターデフが禁止」と書いてあったり、「センターデフが無い」と書いてあったりして、電子制御が禁止あれたのか、ホントに直結の4駆なのか、よくわかりません。

やはりトヨタのピットは大人気です。
ヤリマティ・ラドバラ監督が、ギャラリーからのサインサービスに応じてました。
とても良い人そうでした。
AE86でラリー出場歴があり、今もコレクションしているらしいので、親近感が湧きます。
■セレモニアスタートはスタジアム内で行われました。
全車整列。壮観です。
和太鼓の演奏、鎧武者による合戦の演出、愛知県警音楽隊による演奏、国歌、国会議員、地元首長の挨拶のあと、1台づつステージで紹介されていきます。
ステージが客席の壁に寄り過ぎていて、メインの車が見にくかった。
芝生の保護のためなのかわかりませんが、もう少し配置をなんとかしてほしいところです。
ラリー1クラスは今年から導入されたハイブリットカーです。
セレモニアスタートでは、エンジンをかけず、モーターだけで移動してました。
スタジアム内のモニターでは、SS1の模様が中継されていたので、しばらく見学してから会場を後にしました。
■リエゾン区間
スタジアムから豊田市駅までの道路はリエゾン区間になっており、SS1を終えたマシンが、イルミネーション鮮やかな駅前通りを走ってサービスパークに戻っていきます。
街全体が歓迎ムードで。とてもいい雰囲気でした。
一般道なので、観戦は無料!
ワールドチャンピオンのカッレ・ロバンペラ選手が信号待ちしている!!
ワークスマシンはオーラが出まくり!
一般車に混じって、距離が非常に近いのがラリーの魅力ですね!
こんな感じで、観戦は終了。
SSのチケットは取れなかったので、今回は日帰りです。
後日、トップドライバーの車載映像を見ていると、尋常でないレベルです。
SS11 Nukata Forestのトヨタのオジェと、ヒュンダイのヌービル走りがユーチューブに上がってました。
約20kmものSSを走って、14分6秒9VS14分7秒と、0.1秒の差!
見どころは、5分40あたりからと、12分あたりからの2車線道路&日本の集落を超高速で、道幅MAX使って駆け抜ける。
子供のころから、テレビで見てきたWRC。
遥か遠いヨーロッパで行われている競技が、この日本で開催されたことが、まだ夢のようです。
そして、これだけのエリアでSSを設定した関係者も、相当尽力されたことでしょう。
1本20kmに及ぶSSを、この狭い日本でよくぞ何本も設定できたものです。
SSへの一般車の進入を許したり、キャンセルのSSが多発したり、課題もあったと聞きます。
これらを改善して、SSの観戦者数も増やして、ぜひ今後も継続してもらいたいと願います。
おわり。