クラッチワイヤー点検
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
2017年12月にクラッチワイヤーが切れたため、交換しました。
(詳しくは整備手帳「クラッチワイヤー交換1~3」をご覧ください。)
しかし、クラッチの遊びが大きく、クラッチを放す度に「ダダダ…」と、ペダルが跳ねました。
<クラッチワイヤーのペダル取付状態>
なぜ、クラッチペダルが跳ねるかというと、フックがペダルのフックに引っ掛かっていない(クラッチワイヤーが弛んでいる)からです。
<クラッチワイヤーのバルクヘッド取付状態>
では、どうしてワイヤーが弛んでいるかというと、ケーブルがバルクヘッドの奥にある取り付け部にはまっていないからです。
2
<クラッチワイヤーの自動調整>
ワイヤーのテンションはケーブル(ワイヤーを覆う部分)の長さを伸ばして、ワイヤーを遠回りさせることにより保ちます。
しかし、ケーブルがバルクヘッドのところで、つっかえているので、ケーブルが伸びない(ワイヤーにテンションが掛からない)のです。
そして、2018年10月にドライブシャフトのブーツバンドを交換し、車を地面に下ろした時、ついにクラッチワイヤーがペダルから外れてしまいました。
1項の絵を見てもらえば分かると思うのですが、ワイヤーがペダルの上側へ動いてしまえば、簡単に外れてしまいます(今まで外れなかったのが奇跡?)。
車検も近く応急処置として釣り糸でワイヤーを下側へ押さえていたのですが、後日、ワイヤーが切れ、痛恨の通勤途中の路上故障。
<クラッチワイヤー押さえ>
何とか、ワイヤーをペダルへ引っ掛け自宅まで帰り、今度はワイヤーを靴紐で縛りました。
3
車検も通り、気分的に少し落ち着いたので、クラッチワイヤーを一度外し、再度組み付けることにしました。
前回、作業が上手くいかず嫌な思いをしたので、再び手をつけるのに、1年掛かりました。
!警告!
私は整備士ではありませんので以下の作業に不適切な部分があるかと思います。
ご自身で作業される場合は十分にご注意ください。
それでは、作業に入ります。
最初に、
○運転席のシート
○エアークリーナーボックス
○バッテリーケース
○右側ホイール
を外します。
<エアコンの配管ずらし>
右側のホイールハウス内にあるナットを外し、エアコンの配管を上側へずらします。
配管をエンジンハンガーからベルトを使って、引っ張り上げます。
エンジンハンガーを使うかどうかは別として、この作業はとても大切で、ケーブルをバルクヘッドへ垂直に向けるために必須の作業となります。
次に、クラッチワイヤーを外します。
(詳しくは整備手帳「クラッチワイヤー交換1~3」をご覧ください。)
<外したクラッチワイヤー>
結構、酷い状態でした。
詳しく確かめます。
4
<3項のA部拡大>
赤○: クラッチワイヤーの室内に取り付ける部分のゴムが変形しています
青○: クラッチワイヤーの折れ曲がった部分の外覆が擦れ、ワイヤーの地が出ています
<3項のB部拡大>
さらにケーブルの段差部分が裂けてしまい、その周りが錆びています。
5
<自動調整部寸法>
本来取り外した時点で100mm程に伸びるはずですが、圧縮状態の60mmのまま、いや、60mmよりも短くなっている…
スプリングも殆ど動きません。
明らかにおかしい。
<自動調整部のスプリングの状態>
ゴムブーツを外して中を見てみると…
「錆だらけだ!」
6
<自動調整部へ浸透潤滑塗布>
自動調整部に浸透潤滑剤を噴きつけ、スプリングやワイヤーを動かしましたが、変化なし。
<自動調整部の分解>
自動調整部を分解しようと精密ドライバーで外側のプラスチックの爪を外すも、分離できず。
どうやら内部が完全に錆びてしまったようです。
4項の裂けた部分から水が入ったのでしょう。
直ぐにワイヤーが切れることはないかもしれませんが、壊れていることは分かりました。
7
今回、簡易的なファイバースコープを買ったので、クラッチワイヤーのバルクヘッド取り付け部をのぞいてみます。
一体どういう形になっているのでしょうか。
<ファイバースコープの固定>
ファイバースコープを配線通しに固定して、バルクヘッドの取り付け部へ引き込みます。
<クラッチワイヤーのバルクヘッド取付部>
突起が出ていて、そこにゴムの部分を差し込む形になっていました。
前回ミラーで微かに見えたのと同じ形でした。
また、ワイヤーの取り回しの障害となるような、配線や配管はありませんでした。
やはりワイヤーをバルクヘッドにいかに垂直に差し込むかが、ポイントのようです。
8
代わりのクラッチワイヤーも準備していないので、とりあえず元に戻します。
正しい状態に組み付けできてしまうと、ワイヤーの遊び等が変わってしまい、クラッチが切れない・つながらない等になるのではと不安でしたが、前と同じ状態で組み付けられました。
とりあえず、一安心。
クラッチワイヤーは当分使えそうですが、近い内に交換することにします。
<バッテリーケースのクリップ破損>
ところで、バッテリーケースの下側を通る配線を固定するクリップを、壊してしまいました。
配線の通し方を間違え、一度バッテリーケースを外そうとしたところ、このクリップに気付かず、無理に引っ張ってしまったのです。
陽が暮れて暗くなって行く中、慌てて作業をしていたので、見落としてしまいました。
毎回どこか壊している…
今回の費用:
ファイバースコープ ストレート / 16-904 1,962円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
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