ドライブシャフトブーツ(右)グリス漏れ(5回目)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
2
ドライブシャフトの取り外し・取り付けの詳細は以下の整備手帳をご覧ください。
○ドライブシャフト取り外し1,2
○ドライブシャフト取リ付け1,2
<ベアリングナット外し>
右側のドライブシャフトを固定するベアリングナット(2ヶ所)をディープソケット(11mm)で緩めます。
電動インパクトドライバーを使いますが、今回はさらにフレキシブルシャフトを準備し、より快適に緩められるようにしました。
<右側ドライブシャフト取外し>
その後、ドライブシャフトを引っ張り出します。
3
ビニールを固定する結束バンドをニッパーで切り、巻き付けたビニールとラップを外します。
<グリスの漏れた部分1>
ラップがふたになったのか、グリスはほとんど漏れていませんでした。
ラップ・ビニール巻きは、本当に効果がありますね。
<グリスの漏れた部分2>
グリスを拭き取るとこんな感じになります。
純正ブーツでは、折り返し部分が片側のみだとグリスが漏れてしまいます。
実はこの状態から、もう片方の折り返しを試みましたが、折り返し部が変形し、結局、ブーツバンドを外しました。
4
なぜ、片側しか折り返すことができないのか、考えてみました。
<かしめツールの軌跡>
このかしめツールはハンドル側を軸として、反対側が閉まってくる構造となっています。
両方の爪に掛かる力は同じはずですが、ハンドル側の動きを押さえると、反対側だけが動きます。(写真の状態)
なので、実際の作業では、バンドの盛り上がりを押さえようと強く押し付けたため、偏った力が片側の爪に掛かり、反対側の爪だけが動いていたことが考えられます。
とすると、バンドの盛り上がり防止は前回作ったストッパーに任せて、バンドを押さえる力を抜いてかしめるのが良いかしめ方となります。
今まで逆に作業していた…
ちなみに値段の高いKTCの工具を見てみたら、何と両側から均等に締め付けられる構造になっていました。
かしめ部が盛り上がらない工夫だけではなく、かしめが均等になるように工夫されているんですね。
流石です。
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それでは作業に取り掛かります。
最後の汎用のブーツバンドを使います。
購入する時間はいくらでもありましたが、面倒臭くてサボってしまった…
<汎用ブーツバンド>
ブーツバンドの形をインボードブーツの外径の大きさに整えます。
<ブーツバンドのかしめ1>
4項を意識して、ブーツバンドかしめツールにストッパーを挟み、ラチェットを回して、爪を閉じていきます。
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<ブーツバンドのかしめ2>
盛り上がりを押さえながら、何とか上手い具合に両側とも折り返すことができました。
でも、左右の折り返し量に差がある…
<ブーツバンドのかしめ3>
なので、ブーツバンドかしめツールを反対側に掛け替え、締め付けました。
ストッパーの影になり、かしめ状態が見えないので、ストッパーを外して締め付けます。
バンドの盛り上がりよりも、均等な折り返しを優先します。
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<ブーツバンド修正>
最後にバンドの盛り上がった部分に棒材をあて、ハンマーで叩きます。
<ブーツバンドをかしめた状態1>
こんな感じにまとまりました。
盛り上がった部分の形が、いまいちですが、折り返しは良好です。
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<ブーツバンドをかしめた状態2>
上手くいったと思いきや、ブーツに対して、ブーツバンドが斜めに掛かっていることに気付きました。
かしめに集中しすぎて、バンドの全体の位置を確かめる余裕がありませんでした。(とほほ…)
<ブーツバンドをかしめた状態3>
いまいち不恰好ですが、かしめの状態としては合格点?
これで、インボードブーツからのグリス漏れは止まりました。
ついに、完治です。
ブーツバンドのかしめは、本当に難しいです。
今回の費用:
フレキシブルシャフト Anex / AFS-200 1,536円
(その他の材料・工具は持っているものを使用)
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