• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2017年06月19日

スズキGSRシリーズについて


GSR600

 スズキのスーパースポーツバイクであるGSX-R600の水冷エンジンを積んだネイキッドバイク。
 鋼管製ダブルクレードルフレームや2本サスなどを採用したクラシックスタイルのネイキッドにするのではなく、スーパースポーツからカウルを引っぺがし、専用のアルミツインスパーフレームやモノサス、アップマフラー等を採用し、先にコンセプトモデルとして発表されていたB-KINGを彷彿させる外装を纏ったリアルスポーツネイキッド。

GSR400

 日本国内の普通自動二輪免許保持者を対象としたGSR600のボアダウン版のリアルスポーツネイキッドバイク。
 車体はGSR600とほぼ共通で、エンジンもGSR600と同じくGSX-R600をベースとしている。
 発売当初は400ccクラス馬力自主規制値の53psだったが、2008年の排ガス規制に対応できずに一度生産停止。
 その後、2009年の排ガス基準強化に対応させたら馬力自主規制値を突破して61psになってしまったという変態バイク。

GSR750

 GSR600の後継機で、エンジンはGSX-R750をベースとしたリアルスポーツネイキッド。
 国内750ccクラス初の100ps超の106psで、60km/h定地走行での燃費30.0km/lを達成したとしている。
 丸みを帯びた600のデザインとは異なり、直線を基調とした先鋭的なデザインとなった。
 こいつの後継機が現行のGSX-S750で、GSX-R750をベースとしたリアルスポーツネイキッドというGSRシリーズとしてのコンセプトは変わっていないが、デザインが少し変更され、エンジン出力も112psにアップしている。

…と、本来GSRシリーズはGSX-Rというスーパースポーツバイクの派生モデルのリアルスポーツネイキッドバイクを指すものである。
が、名前は同じでも素性が異なるモデルもある。

GSR250

 日本のスズキが中国向けに設計し、スズキの中国現地法人である常州豪爵鈴木摩托車有限公司で生産・販売。
 本名(中国名)はGW250という。
 中国での販売開始以降、非常に評価が高かったことから後にグローバルモデル(世界戦略モデル)として扱われるようになった。
 但し、中国名のGW250ではネームバリューに乏しいと考えられ、日本ではGSR250、欧州ではInazuma250に改名されて売られた。
 だから、本来のGSRシリーズとは素性も系統も異なる別のバイク。
 世界的に売れてるバイクの名前をパクっただけとも言えるが、好意的に解釈するならスズキ公式のパロディ。
 後にツーリング仕様のハーフカウルを付けたGSR250S、フルカウルを纏ったGSR250Fが発売された。

GSR250Fは良いぞ。
フルカウルで防風性能高いし、250なのに大柄で安定性高いし、トップケースやパニアケースを付けても不恰好にならんし、250クラスのスポーツツアラーとしてはなかなかしっかりとした造り。
何で売れなかったのか不思議。
宣伝のやり方を誤らなければもっと売れていてもいいバイクなんだが。
これはアレだな、「GSR」というブランドイメージが逆に足枷になってしまった感じがする。
「GSR」ではなくて「GW」のフルカウルモデルとして売っていればあるいは……と云ったトコロ。

 派生モデルにGSX250RやVstrom250があるが、こちらも売れてるバイクの名前をパクったスズキ公式パロディ。
 真面目に作られたスポーツバイク、アドベンチャーバイクなんだろうけど、ネーミングの時点でパロディになってる。
 そもそもGSXの“X”はそれまでのスズキのバイクのネーミング法則では4バルブを意味するので、GW250の2バルブエンジンでGSXというネームはありえない。
 Vstromの“V”も本来はVツインエンジンを指すもので、パラツインエンジンでVstromというネームはありえない。(のちにスズキは「VstromのVはVツインのV」という公式見解を無かった事にしやがった)
 が、公式パロディと捉えるなら、これはこれでアリかな?(異論は認めます)
 でもパロディならVstrom250はパラツインのPとパロディのPを掛けてPstrom250にしてもらいたかった。
 GW250ベースのGSX250RをGSX-R250という名前にしなかったのは、スズキ最後の良心か?

GSR125(台湾)

 台鈴工業(台湾スズキ)で生産している現地向けのスクーターで、エンジンはアドレスV125と共通。
 こちらも本来のGSRシリーズとは別物。そもそもスクーターだし。
 GSR250より先に販売されていたスズキ公式のパロディバイク。
 現地TVCMは、「Rの魂」を売り文句にし、GSX-Rからのありえない変形(CG)、シート下からサーフボードを取り出すなど無茶苦茶な内容だった。

GSR125(南米)

 スズキから技術供与を受けOEM生産・製造・販売を手掛けている中国の大長江集団製EN125の南米ブラジルでの販売名がGSR125。
 これもスズキが公式に認めているGSRだからな。
 中国生産のGW250を日本ではGSR250と改名して販売してるのと、やってることは同じだからな。
 
ブログ一覧 | 備忘録 | その他
Posted at 2017/06/19 01:34:09

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

LEDデイライトが復活〜😍✌️
S4アンクルさん

遠かった〜
ふじっこパパさん

後輩からの手紙
マイタクさん

愛車と出会って1年!もう、速ぁ😳
クロぽろさん

フロントタイヤがグラグラ揺れる(動 ...
@Yasu !さん

栃木にもハワイがやってきた 
SNJ_Uさん

この記事へのコメント

2017年6月19日 22:32
私のバイクは4バルブなのにGS   1200SS(@_@)
コメントへの返答
2017年6月20日 9:16
そりゃまあ、GS1200SSの場合は存在自体がネタ……もとい、往年の耐久レーサーGS1000Rのパロディだからw
ベース車両のイナズマ1200から、どこをどう進化させたらGS1200SSになっちゃうのか謎な変態バイク(誉め言葉)だし。

プロフィール

「出張五日目。出勤前に日本平山頂へ。天気が良くてポカポカ暖かくて富士山も見えて最高ですが、このあと仕事です。OTZ」
何シテル?   04/27 09:34
原則的にバイク大好きの現役バイク乗り。  閉所恐怖症 ・・・なもんでクルマは屋根もドアも付いてないセブンタイプ以外には乗れない。 てか、よほど特殊...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    12 3
4 5678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

出張点検、セブン160アイドリング不調症状救済。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/08/24 11:51:13
ミッションオイルをサイドからではなく上から入れる方法 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/03/10 12:52:05
クラッチワイヤー取外手順の補足 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/03/06 22:17:47

愛車一覧

ケータハム セブン160 軽タハム (ケータハム セブン160)
通勤2号車😅 日本の軽自動車規格に合わせて製作された英国ケータハム製のセブン。 あく ...
スズキ V-strom650ABS DL650AL7 (スズキ V-strom650ABS)
通勤1号車、兼ときどき趣味車。 初期型DL650K4からの乗り換え。 三型Vstrom ...
スズキ GSX-R125 スズキ GSX-R125
セカンドバイク。 基本的に趣味車だけど通勤にも使う。 てか、最近通勤で乗る割合が通勤1号 ...
ケータハム セブン160 軽タハム (ケータハム セブン160)
スズキK6Aターボエンジン搭載のケータハム・セブン。(※スーパーセブンではありません) ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation