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人によって解釈の異なる交通用語で一番多いと思われる言葉。
キープレフト
これ、意味を間違って覚えている人が本当に多いです。
道交法でキープレフトについて定められているものは2種類だけです。

ひとつは、車両は左側通行しろ。(道交法第17条-4、第18条)
もうひとつは、複数の車両通行帯がある場合は、できるだけ左側の車線を走れ。(道交法第20条)
・・・と、これだけです。

道路の左寄りを走れというのは「センターラインの無い双方向通行可能な道路であれば中央より左側を、センターラインのある道路であればセンターラインより左側を走れ」という意味であり、ぶっちゃけ「左側通行しろ」ということです。
道交法に於いては「道路」と「車道」と「車線（車両通行帯）」はそれぞれ範囲が違いますので、この3つはきっちりと分けて話をしなくてはなりません。
「道路」は歩道も含めて端からセンターラインを跨いで反対側の端までの範囲。
「車道」は道路の中で歩道や路側帯を除いてセンターラインを跨いで反対側までの、車両が通行できる範囲。
「車線(車両通行帯)」は進行方向の定められた通行帯部分。

キープレフトは「道路の左側を走れ」であって「車両通行帯（車線）の左寄り・左端を走れ」という意味ではありません。
道路交通法第17条-4と第18条に記載されてますのでggrks
但し、「軽車両（自転車等）は道路の左端を走れ」と書いてあるので注意。
原付の場合は30km/h制限のある原付一種であっても、車線の左端を走る必要はありません。
堂々と車線の真ん中を走っていても良いのです。
尤も「追い付かれた車両の義務」があるから、原付一種の場合は後ろから他の車が接近してきたら左端に寄って進路を譲る必要がありますけどね。
これ、警察官や交通指導員や教習所の教官も各人の個別解釈で間違って覚えてる項目なんだよね。
曰く「バイクは車線の左寄りを走れ」
いやいや、そんなこと道交法には定められてないよ。
俺の経験上では、バイクで走行車線の左寄りを走行する方が危険です。
バイクのことをよく判ってない馬鹿運転手に幅寄せをされやすくなります。
何より前走車の陰に隠れて対向車に見つかりにくくなります。
この理由が大きい。
俺、一度それで右直で突っ込まれたことあるもん。
突っ込んできた対向右折車の運転手曰く「バイクが走ってるのが見えなかった」って。
走行車線の左端を走っていたわけでもなく、前走車との車間距離を詰めすぎていたわけでもありません。
適度な車間距離を保って走行車線の中央より少しだけ左寄りを走行していただけなのに、結果的には対向右折車に発見されにくくなっていて突っ込まれたんです。
それ以来、バイクで走行するときは通常車線のど真ん中を走るようにしてます。
対向車が右折待ちをしているのが見えたら、ほんの少しだけ右寄りに移動して、わざと対向車から発見されやすくなるようにしてるくらいです。
俺のやってること、何か間違ってますか？

もうひとつのキープレフト。
片側二車線の高速道路だと左車線が走行車線で右車線が追い越し車線と記されてます。
「片側二車線でも一般道においては左車線も右車線も走行車線だから、ずっと右車線を走っていても通行区分違反にはならない」と考えている人が多いようですが違います。
道交法では片側複数車線の道路は、高速道路も一般道も一番右側の車線（センターライン寄りの車線）は追い越し車線であると定められています。
右折するわけでもなく、追い越しをするわけでもなく、ただ漫然と右車線を走行するのは一般道に於いても通行区分違反になります。
だからね、左車線より右車線の方が混雑してる状況ってのはおかしいんだってば。
何故か知らんが、浜松環状線でそーゆーのをよく目にする。
東名高速道路でも、特に掛川付近から西側、愛知県にかけてそーゆーのが目立つ。
そーゆー地域性なのかな？