AT 4HP22 機械式バルブボディーのOH・・・FINAL

さて、①をさらに分解作業に入りますが、この大きなプレートには
薄いプレートがボルト留めさてれいるようで

その板と板の間にはガスケットが組み込まれているようです。

最後の難関？でしょうか
プレートを外しにかかります。
画像には載っていませんが

これより前に、密着した２枚の板を剥がすために
小ハンマーで軽く衝撃を与えます。

さらにプレートを細いドライバーのようなもので
隙間を作りつつ、慎重に剥がします。

何故、慎重になるのか？
中身の知らない私は一瞬、一気に剥がせば簡単かな〜
なんて思いましたが・・・

この中身には、先ほどと同じように
縦横無尽に回路がはびこって
細かいパーツが入っているわけです。

一気に剥がすと、細かいパーツがくっついて
付いている場所が分からなくなり収拾がつかなくなってくるからですね。

最後の最後まで、慎重さが必要な作業です。

やっと剥がれました
上にある黒いのがガスケットとなります。

ガスケットをサンドしている薄い方のプレートです。
ATFの流れる口でしょうか
無数の穴が開いています。

①の全容です。
数多くのパーツが溝に入っています。

特に、このユニットには
大きさの違う、チェックボールが入ってました（青丸の部分）

分解の後、これらパーツは全てパーツクリーナーにて洗浄します。

やっと折り返し地点

今度は組み付けますので
分解の逆の要領で行うわけですが

ここがポイント！
オーバーホールは、洗浄がメインとなりますが
中には消耗したパーツがあったり
紛失や破損などもあります

それら消耗パーツを新しく交換します。

交換するパーツは、チェックボール。
元のチェックボールは、テフロン樹脂で出来ていますが
転がっているうちに消耗し小さくなっていき
仕舞いには、穴から抜け出して流れ出てしまい
不具合となってしまう。

新しく調達された、チェックボールは
画像をご覧の様に光り輝いているのが分かりますね(^^)

これは、ステンレス製で出来たボールなのです。
ステンレスなので摩耗は気にならないでしょう
おそらく車より長持ちします(￣∇￣)

図面に貼り付けてあるパーツを
元の位置に戻します。

勿論チェックボールは、古いのを一旦入れて
新しい物とチェンジします。

バルブボディの洗浄も終わり
元の鞘に戻されます。

この後、ATF(D3)を注入し
周辺を試走し完了です。