
1945年8月6日に広島へ、8月9日には長崎へ原子爆弾が米空軍B29爆撃機によって投下された事は皆さんご存知かとおもいますが、原子爆弾をアメリカ本土からB29が出撃したテニアン島へ運んだ米海軍の巡洋艦が、原爆を陸揚げした僅か4日後に日本海軍の潜水艦によって撃沈された事を知る人は少ないと思います。米海軍巡洋艦インディアナポリス号は重大任務の大命を受けて、アメリカ本土からハワイ経由で原爆を7月26日にテニアン島へ輸送しました。原爆陸揚げ後インディアナポリス艦長マックベイ大佐は、艦をレイテ島へ回航するためテニアン港を出港させました。30日深夜、作戦行動中であった日本海軍潜水艦伊58号にインディアナポリスは発見され、6本の魚雷が発射され、3本が命中しました。艦は瞬く間に沈み、SOSの発信が届いておらず、救助は3日間来ませんでした。結果、米海軍将兵1199名中助かったのは僅か316名でした。
写真は終戦60年の時にテニアン島を慰霊で訪れた時に撮影したテニアン港の夕日です。60年前に同じ夕日をインディアナポリス艦長のマックベイ大佐も見ていたかと思うと、大佐の運命を想起して感無量でした。
Posted at 2010/08/06 23:22:06 | |
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