
かねてから一度訪れなければならないと思っていた大刀洗平和記念館ですが、近場だからいつでも行けるという事で、訪ねていませんでした。
先日、大刀洗平和記念館のHPを見ていたら、昭和20年3月31日の大刀洗飛行場大空襲の慰霊の日に併せて、フィールドワークが開催されるとの事でしたので、行ってみました。
記念館と道路を隔てて反対側にある甘木鉄道大刀洗駅は、屋根に空自のT33練習機を載せているという、実にシュールな駅でした。
記念館の周囲は桜が咲いて、綺麗でした。
集合時間より早めに着いたので、フィールドワーク開始まで館内を見学。館内には零戦32型と97式戦闘機が展示されていますが、零戦のコーナーのみ撮影可能との事でした。
この機体は昔名古屋空港に展示されていた物です。翼端を切った32型の特徴が良く解ります。
海上自衛隊鹿屋基地資料館の零戦が、エンジン架が腐食に耐えられなかった為か、エンジンを外して展示しているのに対し、ここの零戦はちゃんとエンジンを載せていました。
カウリングより後半の部分は機体の他の部分のジェラルミン肌と異なり、凸凹がありませんので、この部分は復元の際に取り付けたのだと思われます。
コクピットはかなり朽ちていますが、98式射爆照準器はちゃんとついていました。
また、零戦の隣には3式戦飛燕の主輪と尾輪。隼の尾輪が展示されていました。
参加者は全部で40名、若い人は少なかったです。
マイクロバスで、大刀洗飛行場の旧跡を順次見学。飛行第四連隊営門跡や、
飛行機の射撃訓練を観測するための監的壕。
銅像に機銃弾の貫通穴や台座に爆弾の破片の跡がある菊池武光像。(B29の爆撃は高空から行うので通常機銃掃射は行わない。後日の艦載機による空襲の際の機銃弾痕だろうか?)
滑走路跡(戦時急造された物で、コンクリ面がかなり粗い)や、
民家の壁に残る爆弾の破片の跡など、ガイドの方に案内してもらわないと解らない遺構を案内してもらえて、興味深かったです。記念館内には空襲で亡くなった人の霊に対して、献花台が設けられていましたので、献花させていただきました。
Posted at 2013/04/01 01:10:48 | |
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