
※このブログはネタバレが含まれているのでご注意ください。
遅ればせながら、「永遠の0」見てきました。
まあ、「特攻を美化している」等色々批判はありますが、少なくとも特攻を美化しているという印象は受けませんでした。
飛行機の特撮はアメリカ映画に比べればチャチですが、日本映画のCGも多少は進歩したようで、「男たちの大和」の戦艦大和に比べれば「永遠の0」空母赤城はそれらしく見えました。
意外と謎解きの要素が強く、落ちもそれなりにあります。女性客が多いのは、ただの飛行機映画では無く、恋愛や謎解きの面が強いからなのでしょうね。まあ、井上真央ちゃんはかわいい。
現代パートの設定は2004年です。個人的な話で恐縮ですが、終戦60年に合わせて特攻で戦死した祖父の足跡を調べる三浦春馬君の姿が、1991年の日米開戦50周年記念式典の際、真珠湾攻撃に参加した方々へインタビューした大学生の自分と重なりました。
主人公の元同僚役の橋爪功の「あと10年もすれば我々の世代はいなくなって、当時の事を伝える事が出来なくなる。今語っておかなければならない」との言葉が身に染みました。
ちなみに、真珠湾攻撃に参加した戦闘機パイロットで、特攻で戦死した人は実在しません。艦攻か艦爆の偵察員で特攻で戦死した人はいましたが、操縦士で特攻に出た人はいませんでした。真珠湾攻撃参加操縦士はベテラン揃いでしたので、流石の日本海軍も特攻には使っていません。
また、飛行機の考証も良い専門家が付いているのか、極端な違和感は感じませんでした。主人公が教え子のパイロットと零式戦52型を21型と交換する際に、「初めてのった零戦が21型で、真珠湾以来ずっと21型で戦って来ました。最後に出撃するのも21型で行きたいのです」との台詞が印象的でした。
結論としては、大絶賛で超お勧めとはいきませんが、飛行機有り、恋愛有り、謎解き有りで見て損は無いと思います。
もっとも、自分にとっては名優夏八木勲の最後の作品と言うだけで見る価値はありましたが。
さて、零式戦闘機といえば、そろそろ岩本記録の検証を再開せねばなりませんな。岩本氏も空母瑞鶴の戦闘隊の一員としてハワイ沖までは行きましたが、艦隊直援だったので真珠湾攻撃には参加しませんでした。
Posted at 2014/02/15 11:26:12 | |
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