コウカプのブログ一覧

我が家のRS号ですが、導入以来一度もパワステフルードを交換していませんでしたので、チャレンジしてみました。ロードスター乗りの間では有名な「誰もがしあわせになるロードスター」というHPにパワステフルードの交換方法が掲載されていたので、それを参考にビニールパイプでサイフォン方式で抽出しはじめたのですが、確かにフルードは出てくるのですが、ポトポトと出てくる量が少なく、えらく時間がかかります。そこで、100円ショップで買ったスポイト（元々は石油ストーブの底にたまった灯油を抜くための物）でフルードを抽出しました。この方が早くフルードを抜く事ができます。写真右が抜いたフルードで左が新品です。結構黒くなっていました。フルードは１８０号と共通ですので、日産純正です。交換後、ステアリングが若干軽くなりました。簡単な作業ですが、結構効果ありました。

先日母を連れて、かねてから訪れたかった鳥取県三徳山三佛寺投入堂をお参りしてきました。お寺参りのはずが、実質登山でした。実際過去10年で3人転落死しているそうです。65歳の母には少し過酷でしたが、何とか無事にお参り出来ました。お参りに登山靴が必要なお寺も珍しいと思います。

大韓航空007便の録音開始10分後からミサイル被弾直前までを訳してみて、まず注目したのが18：04：55から18：07：48まで007便と015便が風向きについてやりとりをしていて、015便が風速35ノット40度方向の追い風を受けているとしたのに対し、007便が215度の向かい風を受けているとした点です。

ニューヨーク発アンカレッジ経由ソウル行であった007便から、15分遅れでアンカレッジを離陸したロサンゼルス発アンカレッジ経由ソウル行の015便の風向きのデータが通常であれば、大きく異なるはずはありません。実際には007便が航路を500㎞以上逸脱していたので（撃墜地点での最終的な航路逸脱距離は674㎞）風向きのデータが全く異なっていたのですが、これを受けて18：05：05の「こうなった理由（The reason why to do this）」続いて18：05：55と57の2度「彼は我々の前にいるのでは？（Is he ahead of us?）」と呟いています。この呟きの発言者は明記されていませんが、おそらく夜明けの時間の疑問を示した副操縦士だと思います。この後、18：07：28に「彼を先に行かせましょう。015便と我々のノッカ通過が同じ29分頃となってしまいます。彼を先に行かせましょう」と発言しています。この事から、少なくとも副操縦士は007便と015便との位置関係に疑問を持っていたようです。
しかし、015便から高度を35,000ﾌｨｰﾄへ上げる事を提案され、高度上昇の操作が爆発直前まで続きますので、015便を先行させるやりとりは記録されていません。また、18：04：20に015便との通信で「ﾉｯｶ通過予測は18：20乃至18：25」と発言していますが、007便はﾉｯｶ通過の報告をしていません。ﾉｯｶは北太平洋航路を通過する旅客機が必ず行わなければならないﾁｪｯｸﾎﾟｲﾝﾄ報告なので、高度上昇操作中にﾉｯｶを通過したので上昇操作が終わってから報告しようとしたか、報告しようとした際に、中華航空312便の交信が入ったので、それが終わってから報告しようとしたかのいずれかだと思います。いずれにしても、ﾐｻｲﾙ攻撃がなければﾉｯｶ通過を東京通信局へ報告したはずです。また、18：15：21に「何て事だ！無線がひどく調子悪い（Oh myGod!This Radio is very bad）」と発言されていますが、これは無線の不調では無く、航路逸脱により距離が離れた事によって無線が通じ難くなっていたのだと思います。

最後にボイスレコーダーを訳してみて全体の個人的な印象ですが、007便のｸﾙｰに明確な異常は無かったと思います。確かにコクピット内や015便と私的な会話や雑談をしていますが、国際線で長距離を飛行中、慣性航法装置INS（通常ｵｰﾄﾊﾟｲﾛｯﾄとされる装置）を作動させてしまえば、定地点報告を行う以外特にやる事はありません。乗客は映画を見たり、音楽を聴いたりできますが、ﾊﾟｲﾛｯﾄはそうはいきません。日本の飛行機会社のﾊﾟｲﾛｯﾄが書いた手記やエッセイを読んでみても結構国際線長距離の飛行の際は色々雑談しているようで、007便のｸﾙｰが私的な会話や雑談をしていたとしても、それを非難する事は出来ないと思います。また、015便との会話が多いのも、同じ航路を同じ時間帯に飛行する以上空中衝突防止のため速度と高度は頻繁に伝えあう必要（この頃の旅客機にはまだ衝突防止装置TCASは実用化されていません）があったと思います。柳田邦男氏も「撃墜」の文中で言っていますが007便のｸﾙｰは居眠りしていたわけでも無く、真面目に操縦していたのだと思います。ただ、何処かで決定的な誤りがあったのでしょう。
原因として考えられている三つの説①慣性航法装置INSの緯度経度のデータインプットミス。②離陸後INSへの切替わらず、ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞﾓｰﾄﾞ（方位のみ一定で飛び続ける自動操縦）で飛行した。③INSを起動させる際に機体が停止した状態で行わなければならないのを、何らかの理由で機体が動いたままで起動させた。以上のいずれかとされています。ICAO（国際民間航空機関）報告でも原因は特定出来ず、INS関係とﾍﾃﾞｨﾝｸﾞﾓｰﾄﾞの両論併記としています。私は注目するのは、ﾉｯｶ通過予測時刻と風向きを報告している点です。747にはINSを3台搭載しており、通常No.1現在位置No.2次のｳｪｲﾄﾎﾟｲﾝﾄまでの距離と時間No.3風向・風速を表示させる筈です。ただ、これは明確に決められているわけでは無いので、何を表示させるかは乗員次第ですが、ｳｪｲﾄﾎﾟｲﾝﾄ通過予測と風向きを報告している以上、INSは通常の表示をさせていたのではないでしょうか。「現在地は北緯○○度××分東経△△△度□□□分」と現在地を明言する音声が残っていたら良かったのですが。副操縦士が夜明けの時間や015便との位置関係に疑問を持ちつつも、それ以上追及しなかったのは、INSの現在地が正常な数値を表示していたからではないでしょうか。ｲﾝﾌﾟｯﾄﾐｽやﾍﾃﾞｨﾝｸﾞﾓｰﾄﾞの場合はINSに異常な表示が出る以上、自分も柳田邦男氏と同じく③のINSを起動させる時に機体を動かしてしまい座標軸がずれた事で航路逸脱したとする説が一番有力だと思います。ただ、これも可能性の問題であり、実際の操縦がどうであったのか、007便のｸﾙｰが全員死亡しているので確定させる事は出来ないと思います。
最後に犠牲となられた269名のご冥福を心よりお祈り致します。

なお、国際線の機内の様子については元全日空国際線747機長であった内田幹樹氏の著書を参考にさせていただきました。

うちのRS号は、我が家へ来た時には既にフロントバンパーのユーノスのエンブレムが外された状態でした。
外した跡の穴が開い状態でしたので、穴を埋めようかとも思ったのですが、何も無いのも寂しく思えたのでエンブレムを取り付ける事にしました。
とは言え、ユーノスのエンブレムでは当たり前過ぎて面白くないので、通販で買ったKGワークスのオールドマツダのエンブレムを連休で横浜の実家へ戻った際に付けてみました。
現行のマツダのエンブレムは牛の角みたいで好きでは無いのです。
結構値段は高かった（8,400円もしました）のですが、マツダのエンブレムはこの頃の方が自分は好きです。

007便のﾎﾞｲｽﾚｺｰﾀﾞｰの冒頭約10分後からミサイル爆発までの翻訳が終了しましたので、まずは原文を載せておきます。翻訳はこれで全て完了です。自分なりの分析は後日載せます。００７便ＶＨＦ・HFとあるのは007便ＶＨＦ・HF無線であり015便ＶＨＦ・HFとあるのは015便のＶＨＦ・HF無線です。東京通信局HFは東京国際対空通信局HF無線です。特に明記されていないものはコクピット内の会話です。時間はグリニッジ標準時です。

1983年9月1日グリニッジ標準時１８：０４：３５　日本時間３：０４：３５　大韓航空007便


１８：０４：３５「1分遅れ、1分、２５で、４分早いか」（007便ＶＨＦ）
１８：０４：４１「それは税関を通過するのにひどく面倒になるな。早く行きたいのなら、早く行ってくれ。遅く
　　　　　　　　行きたいのなら、遅くしてくれ。やっかいな事だ」（007便ＶＨＦ）
１８：０４：５５「ウム、ウム、我々は現在予想外の追い風を受けている」（015便VHF）
１８：０４：５９「どれぐらい受けている？速度と方位は？」（007便ＶＨＦ）
１８：０５：０２「方位206度」（007便ＶＨＦ）
１８：０５：０４「彼に何ノットか聞いてみろ」
１８：０５：０６「３５ノット」（015便VHF）
１８：０５：０７「あー、どの方位だ？どの方位だ？」（007便ＶＨＦ）
１８：０５：１２「０４０、０４０」（015便VHF）
１８：０５：１５「３０度？３０ノット？」（007便ＶＨＦ）
１８：０５：１８「３０うーん、４０度方向、３５ノット」（015便VHF）
１８：０５：２３「えー！それは強い風だな、我々は向かい風にいる。向かい風215度15ノット」（007便ＶＨＦ）
１８：０５：３２「そうなんですか？しかし、フライトプランによれば、およそ風向３６０度、風速１５ノットとなっ
　　　　　　　　ていますが」（015便VHF）
１８：０５：４０「我々はそれと似たような状況だよ」（007便ＶＨＦ）
１８：０５：４７（欠伸の音）
１８：０５：５１（欠伸の音）
１８：０５：５２「こうなった理由」
１８：０５：５５「彼は我々の前にいるのでは？」
１８：０５：５７「彼は我々の前にいるのでは？」
１８：０６：３２　コクピットドアを開ける音？
１８：０７：２８「彼を先に行かせましょう。015便と我々のノッカ通過が同じ29分頃となってしまいます。彼を
　　　　　　　　先に行かせましょう」
１８：０７：４３「彼らは何故そんなに急いでいるんだ？」
１８：０７：４６「彼らは追い風を受けているんです」
１８：０７：４７「何？」
１８：０７：４８「彼らは３５ノットの追い風を受けているんです」
１８：０７：４９「おー、おー」
１８：０８：３２　コクピットドアを開ける音？
１８：０８：３６「007便」（015便VHF）
１８：０８：３７「どうぞ」（007便ＶＨＦ）
１８：０８：４２「高度を35,000フィートへ上げれますか？」（015便VHF）
１８：０８：４６「もちろん出来るよ」（007便ＶＨＦ）
１８：０８：４８「了解、我々は37,000を要求します」（015便VHF）
１８：０８：５１「了解」（007便ＶＨＦ）
１８：０８：５７「東京通信局へ、こちら大韓航空015便」（015便HF）
１８：０９：０４「東京通信局です、どうぞ」（東京通信局ＨＦ）
１８：０９：０６「あー了解、大韓航空015便は現在高度35,000ですが、高度37000を要求します」
１８：０９：１４「東京了解、呼び出しがあるまでお待ちください」（東京通信局ＨＦ）
１８：０９：１７「了解、待機します」（015便HF）
１８：１１：２７「私は空港で通貨両替が出来る所があると聞いています」
１８：１１：３０「空港で通貨両替？」「どんな通貨ですか？」
１８：１１：３３「ドルから韓国の金へ」
１８：１１：３６（不明）
１８：１１：３９「それは国内のビルでもあるんです。国内のビルでもあるんです」
１８：１１：４０「国内？どこに？」
１８：１１：４１「それは国内のビルにあるチョー・ハング銀行です」
１８：１１：４３「私でもチョー・ハング銀行で両替できますか？」
１８：１１：４４「もちろん。以前は国内のビルではありませんでしたが」
１８：１１：４９「もしあなたが国内のビルにあるチョー・ハング銀行へ行けば・・・
　　　　　　　　あなたが希望すればどんな種類の通貨でも両替出来るのですか？ドルか
　　　　　　　　ら韓国のお金でも全く大丈夫。全く大丈夫。」
１８：１１：５５「はい」
１８：１１：５７「それもまた国内のビルにあるのか」
１８：１１：５９「午前９時開店だったか。午前１０時開店だったか」
１８：１２：０１「それは９時半かもしれないですね」
１８：１３：２８（不明）
１８：１４：３０（セールコール）
１８：１４：３５「・・大韓航空015便セールコールどうぞ」（015便HF）
１８：１４：３９「大韓航空015便。東京ATCは大韓航空015便に対し37,000ﾌｨｰﾄへ上昇及び維持を許可
　　　　　　　　する、到達の報告をせよ」（東京通信局ＨＦ）
１８：１４：５０「了解。37,000へ上昇する為、今35,000を離脱し、到達したら報告します」（015便HF）
１８：１４：５７「東京」（東京通信局ＨＦ）
１８：１４：５９「東京通信局、こちら大韓航空007便」（007便ＨＦ）
１８：１５：０３「大韓航空007便、こちら東京」（東京通信局ＨＦ）
１８：１５：０７「大韓航空007便、35,000フィートへの上昇を要求します」（007便ＶＨＦ）
１８：１５：１３「35,000を要求するんですか？」（東京通信局ＨＦ）
１８：１５：１５「そうです、現在33,000フィートを維持。大韓航空007便」（007便ＨＦ）
１８：１５：１９「了解、呼び出しがあるまで待機せよ」（東京通信局ＨＦ）
１８：１５：２１「了解」（007便ＨＦ）
１８：１５：２１「何て事だ！無線がひどく調子悪い」
１８：１５：５２（モールス信号の音が聞こえ始める）
１８：１７：４４「東京通信局、こちら大韓航空015便、37,000フィートへ到達中」（015便HF）
１８：１７：４９「大韓航空015便、東京了解」」（東京通信局ＨＦ）
１８：１８：０６（モールス信号の音量増加）
１８：１９：０６（不明）
１８：１９：２０（不明）
１８：１９：２６（不明）
１８：１９：４０（不明）
１８：２０：０２（セールコール）（東京通信局ＨＦ）
１８：２０：０９「大韓航空007便セールコール」（007便ＨＦ）
１８：２０：１１「大韓航空007便、東京ATCは大韓航空007便が35,000フィートへ上昇し、高度を維持する事
　　　　　　　　を許可する」（東京通信局ＨＦ）
１８：２０：２１「あー、了解。、大韓航空007便は35,000フィートへ上昇し、維持する為、現在33,000フィート
　　　　　　　　を離脱しつつあり。（007便ＨＦ）
１８：２０：２８「東京了解」（東京通信局ＨＦ）
１８：２１：４８（高度警告音）
１８：２２：５５（マイクを合わせる音）
１８：２２：５６「東京通信局、こちら大韓航空007便。35,000フィートへ到達した」
１８：２３：００「大韓航空007便、東京了解」」（東京通信局ＨＦ）
１８：２６：０２（爆発音）