岩本徹三氏の珊瑚海海戦の記録を検証するため、ヤフーブログで評価の高かった洋書を楽天ブックスで買いました。楽天ブックスでは洋書も扱っているのですね。知りませんでした。学生時代は渋谷のアルバンという洋書店によく通っていましたが、そのアルバンも何年か前に潰れたようです。買ったは良いのですが、ペーパーバックで500ページもあります。自分の英語力の手に負えるだろうか?とりあえず、珊瑚海海戦の部分だけ訳してみます。
零戦の有名な撃墜王であった坂井三郎氏はかつてインタビューでこう答えています。「空戦の戦果とは、その大半が誤認です」大戦中ドイツ空軍の戦果認定は自己申告を認めず、必ず僚機の確認が必要とされ、味方占領地域の撃墜であれば地上部隊による確認も出来ました。厳格な国民性もあってか、ドイツ空軍の戦果報告は比較的信頼出来ますが、日本やアメリカの空戦戦果報告は過大である場合が多いです。実戦果の4倍~6倍が多く、ひどい時には10倍以上の誤認戦果を報告しています。今回は日本海軍撃墜第二位の岩本徹三氏の回顧録の検証を行いますが、大東亜戦争における同氏の戦った主だった戦域はインド洋、珊瑚海海戦、ラバウル要撃戦、トラック要撃戦、関東地区要撃戦、九州特攻直援・要撃戦等多岐に及びます。本来であれば時系列で報告すべきですが、全てを確認するのは困難ですの確認が取れた物から順次紹介していきます。今回は九州地区要撃戦より、志布志湾におけるB29単独撃墜を紹介します。大戦中の空中戦はそのほとんどが編隊空戦であり、岩本氏もその大半を味方機供に出撃しています。単独で出撃したのは昭和20年3月24日の夜間偵察等僅かな例しかありませんが、昭和20年4月28日に単独で鹿児島基地を出撃してB29を撃墜しています。これには理由があって、敵大編隊接近の報を受けて岩本氏が真っ先に出撃したのですが、誤報であるとの連絡があり、他の機は出撃を取りやめたのですが、岩本機の無線にはその連絡が届かなかったそうです。ところが、結局B29の大編隊がやって来て、岩本氏の零戦はたった一機で突入しました。上空から垂直背面攻撃で真っ逆さまで敵の編隊へ突っ込み、あまりに近すぎたため、右翼の一部が接触して無くなったそうである。一時的に操縦不能となりましたが、2000m付近で機体を立て直し、敵機を見るとすでに高度を失っており、黒煙を吹きながらよたよた飛んでおり、ついには志布志湾の海面へ不時着したとあります。着水した機体から乗員が脱出し、哨戒艇が全力で墜落地点へ向うのが見えたとあります。ここまではっきり描写されているので、これが誤認とは考えにくいと思います。そこでアメリカ側の記録を見ると、前日の4月27日に志布志湾にてB29(機体番号44-69888、第314航空団39爆撃群所属)が墜落。機長のBenjamin L.POWELL中尉など8人が死亡。とあります。日付は一日早いですが、アメリカ陸軍航空隊がアメリカ時間で記録を取っていたのであれば、一日時間が早くなりますので状況はぴたりと一致します。気になるのは米軍の記録よれば3名はアメリカ海軍の潜水艦に救助されるとありますので、日本の哨戒艇より早くアメリカの潜水艦の方が早く着いたのでしょうか?いずれにせよ岩本氏の記録の中で、自分が初めて確認出来た戦果です。日本の戦闘機が複数で体当たりしても落ちなかった例もある難攻不落のB29を一撃で落とす所は、やはり岩本氏は凄腕のパイロットであったといえるでしょう。写真は鹿屋基地資料館の零式戦です。
母親が大井町の会社の病院に入院していますので、週末は帰省して看病しています。金が無いので使う飛行機はもっぱらスカイマークかスターフライヤーですが、スターフライヤーの方が全席液晶TV・革張りシートと装備は良いです。もっとも、先週スターフライヤーで福岡へ戻る時は、バードストライクで一時間出発がおくれましたが。羽田は海沿いでバードストライクが多いみたいです。写真は右エンジンに吸い込んだ鳥の跡を必死でチェックするスターフライヤーの整備員の図です。
ここ暫くは、土曜日・日曜日は横浜ヘ戻って母親の看病するので、車いじりやドライブへ行く事が出来ません。かと言って、趣味に費やす事が全く無いのも寂しい物です。そこで、大韓航空007便ボイスレコーダー翻訳に続いて、「誰に頼まれたわけでもなく、勝手に調べて勝手に紹介する第二弾」に取り組むべく、先日実家書庫から1冊の本を福岡へ持って来ました。それは「零戦撃墜王 空戦八年の回想」という岩本徹三海軍中尉(終戦時階級)の回想録です。先の大戦において、日本陸海軍航空隊のトップエースは87機撃墜した西沢広義飛曹長と言われています。西沢広義飛曹長は残念ながら昭和19年10月26日に戦死されましたが、西沢飛曹長に次ぐ80機の米軍機を撃墜し、第2位のエースとされるのが、岩本中尉です。岩本氏は昭和30年に病死されていますので、この本が書かれたのは終戦後数年の事だと思われます。この本を買ったのは学生時代ですが、当時はインターネットも無く、資料を得ようとすれば、恵比寿の防衛省防衛研究所へ行き、資料請求カードを書いて、戦闘詳報の実物を借りて調べるしかありませんでした。複写禁止でしたので、内容を必死でノートに転記していましたが、今現在は国立公文書館アジア資料センターのHPにアクセスすれば、海軍関係の資料がいつでもダウンロード出来る時代になりました(防衛研究所の資料全てがデータベース化されているわけではありませんが)。また、アメリカ海軍が第二次大戦で喪失した航空機のデータもアメリカのHPに公開されています。そこで、岩本氏の回想録と防衛研究所の資料とアメリカ側の資料を突き合わせて、岩本氏の撃墜戦果の検証を行ってみたいと思います。無論、当時は日米供に多数の戦闘機が交戦していますので、個人の戦果を特定するのは難しいと思いますが、判明出来る範囲で調べたいと思います。平日の仕事が早く終わった日に、徐々に調べて大韓航空007便の時と同じく逐一ご報告します。
人の関節は齢と伴に摩耗するそうで、股関節の摩耗が激しい場合は、歩行に支障が出る場合があります。うちの母親がまさにそれで、普通の人の半分くらいの速度でしか歩けなくなっていました。このまま放置するといつの日にか歩けなくなるとの事で、いずれ手術しなければならないのであれば、60代の若いうちにした方が良いですよと医師に言われていたので、手術を受けさせました。手術自体は問題無かったのですが、骨を切断して人工股関節に置き換えるという物でしたので、体の負担は大きいです。リハビリの歩行訓練を受けますが、しばらく車椅子です。先週金曜日に手術を受けて、昨日母を車椅子に乗せて初めて病院内を散策したのですが、その時元気付ける意味で「足が良くなったら、ペットショップへ行って、もしうちの子並みにかわいい犬がいたら、買って帰って、昔みたいに犬と一緒に散歩へ行こうな」と言ったら、母親曰く「うちの子並みにかわいい犬って、なかなかいないよ」と言われて、返す言葉がありませんでした。先ほど羽田から福岡へもどりましたが、福岡へ戻った直後、先日の異動で九州支社から本社経営監査部へ栄転なさったハゲチャビンA氏より激励の電話が入りました。おかげで、少し心がなごみました。| 2025年 | |||||
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