
ネタが無いので、久々に海軍ネタを一つ。
1937年、イギリスでジョージ6世の戴冠式に合わせた、観艦式が開催されました。
世界各国の海軍から艦艇が参加し、日本海軍からは妙高型巡洋艦足柄が参加しました。
写真はこの時の物です。ちなみ足柄の後ろに写っているのはドイツ海軍から参加したポケット戦艦アドミラル・グラーフ・シュペーです。
観艦式に足柄が参加した際、見学に来たイギリス海軍士官は足柄を見てこんな感想を言ったそうです。「これはウォーシップだ。それに比べて、我々が現在乗っているのはホテルシップだ!」
この言葉を聞いて、日本海軍の士官は自分達の艦に対する称賛だと思って大いに喜んだそうです。
しかし、この言葉は称賛では無く、小さな船体に無理に多くの大砲を積んで(妙高型20㎝砲10門に対し、当時のイギリス海軍標準型巡洋艦ケント級は20cm砲8門)居住性の悪そうな日本の巡洋艦に対して、「我々はホテル並みの艦に乗っているのだぞ!」と皮肉を言っていたとの事。
当時のイギリス海軍は世界中にある植民地防衛のため、長期間活動出来るよう航続距離と居住性を重視した艦艇を設計していました。
それにしても、皮肉たっぷりのイギリス人気質は、今も昔も変わらないようですな。
Posted at 2014/10/27 01:29:05 | |
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