みん友さんのまたみん友さんが書いてた事について自分の気持ちを書きたかったけど、ものすごーく自分語りをしちゃいそうだったので自分とこで書いてみる。
そのみん友さんは、最近久し振りに会った友達に、今回の被災で奥さんや子供を亡くしてしまったと聞かされる。
それを聞いたみん友さんは、大泣きした。けど、当の本人は笑っていたんだそうです。
今回の被災とは関係ないですが、自分は二年程前に祖母を亡くしました。
周りはわんわん泣いててまさに葬式ムードだった中、自分だけはニコニコしてました。
例えば自分が死んだ時に、みんな泣いてたらこっちまで悲しくなるっつーか、最期くらいは笑って送り出して欲しいなって思う人なもんで、せめて自分だけは笑っていようと、泣きませんでした。
もとい、涙が出なかった。
可能なかぎり祖母に会いに行ってたから未練がなかったっていうのもあるのかもしれません。
母もそれほどではなかったけど、父や兄が酷かったかなー。二人ともさっぱり会ってなかったから。
祖母は介護施設で暮らしてたんだけど、当時平日休みだった自分は、毎年1/15のお誕生会に行ったり、ふつうの日も、気が向いたらちょくちょく会いに行ってました。
それまでは母が会いに行ってたんだけど、暫くしてめっきり会いに行く回数が減ってしまったのです。
ある年のお誕生会のちょっと前に「今年は行かない」と母が言いました。なんでだろうと思いながらも、毎年行ってたのに急に誰も来なくなったら寂しいだろうなと、丁度その年の1/15が休みだったので自分が行ってみました。
介護施設に行ってみたら、祖母は喜んでるみたいでした。中学まで同級生だった子が勤めてたのでその事話しながら「すっすのおばあちゃん綺麗だし元気だよね」なんて嬉しそうでした。
それから時が経ち、祖母が危篤状態だと知らされ家族全員で病院へ向かった。
まだ目が開いてて、おらの事を見てた。目に涙を浮かべながら。
その時は流石におらもぶわっときちゃって涙が止まらなかった。元々泣きやすい人だからしょうがないんだけども。
そして数日後、本格的にやばいということでまた病院へ。その時にはもう息をするのがやっとで目も開けられず、まさに風前の灯火だった。
暫くそばにいたけど、朝からずっといたので、母に飯食って来いと言われて、これまた友達がバイトしてるとんかつ屋に行ってみた。
食べてる最中電話がかかってきて、ゆっくりでいいからそろそろ帰って来いと言われたので帰ってきたら、亡くなってました。
今考えると電話の時点で亡くなってたんだろうな。真実伝えたら気が動転して事故、なんて事になるかもしれないとの配慮から。
直後はまた泣いたけど、それからは、笑っていようと思った。でさっきの通りなんだけど。
ちょくちょく会いに行ってて、元気とは言うものの、それでも流石に時の流れには逆らえず、徐々に衰えていく祖母をこの目で見てたから、だいぶ前から「もう先はそれほど長くはないんだろうな」って本能的に察していたのかもしれません。
父や兄は、ほんと全くと言っていいほど顔見せに来なかったので、それもあって、もうちょっとくらい顔見せておけばよかったな、なんて後悔の念から大泣きしてたのかなーなんて思ってみました。
正直言うと、祖母の死以上に、初めて見た二人の泣き顔の方が衝撃的だったかも。
後悔先に立たずとはよく言ったもので、亡くしてから大切さに気づくんだよね。
おらは前例があったというか、祖母の前に犬が死んだ時がまさにそうだったから。
うちで飼ってた犬が死んだ時は、祖母の時と比べものにならないくらい泣きました。ほんと脱水症状になるくらい、泣いても泣いても涙が止まらなかった。そして泣きつかれて丸一日寝込んだ。
仕事疲れで散歩するのが億劫になり、二ヶ月に一度とかしかしてなかったこととか(代わりに両親がやってたけど)他にも色々な事で激しく後悔した。あんなに泣いたのは、後にも先にも無いだろうってほどに後悔した。
今でもたまに思い出しては、もうちょっと、構ってあげたり散歩してあげればよかったな、って後悔したりします。
それを踏まえて、次何かあっても後悔しないようにしようと思い立って祖母に接してたので、満足したお別れが出来たのかなって。
話が脱線しちゃったけど、みん友さんのお友達も、きっとおらと同じ気持ちで笑ってたのかなーなんて思った。
理屈になっちゃうけど、笑顔って健康にもいいし、やる気も出るし前向きな気持ちになるから頑張れる。
祖母を亡くしたのが年末で、次の年におくりびとが公開されたんです。
地元山形が舞台だったというのと、いい映画だったよーなんて友だちが言ってたもんで興味があって観に行ってみたんだけど、納棺師にふんするモックンの演技をみてたら、祖母の葬儀とカブってしまって・・・今まで出なかった涙がこぼれ落ちてきた。
でもね、笑いながら泣いてたんだ。モックンの仕事っぷりを認めて、今まで猛反対してた広末の笑顔みたいに。
矛盾しつつも言い得て妙なんだけど、人間って強くて弱い生き物です。
おらは笑顔でいたけど、それでもやっぱり悲しかったんだなって。おくりびとが引き金になって泣けてきたから。
直後はふんばっても、後で何かしらの事象がきっかけで急に崩れ落ちることがある。
その時、出来ればなにか支えがあるとベターなんじゃないかな、とも思った。
話を広げすぎてごちゃごちゃしてしまったけども、身の周りにいる人で暫く会ってないな、って人がいる場合は、後悔する前に会ってみるといいかもしれません。
お別れは急に来るものじゃなくて、徐々に来るものに変われば、後悔は少なくなると思うから。
さよならじゃなくて、またね、とか、元気でね、って笑顔で言えればきっと素敵だよね。
これから会う人も、一期一会であろうとなかろうと、お互いに出来るだけいい思い出になるといいな。
以前紹介したテンフィをもう一度貼っておきます。
10-FEET「2%」
らふ、あーんど、ぴーす。すっす。