Rest in peace….

先ずはこれの前のブログを読んで欲しい。

R45・市川のローソンの先、赤畑の歩道橋の手前。

直前を走ってたミニバンがハザードを点けて停車。
俺は直ぐにそいつを抜き去り様に、横目の隅の視界に例の犬をキャッチ。中学生が部活のカバンをパイロン代わりに置いていた。
後ろ足で立ち、ひしゃげた前足のせいで上体を起こせない犬。久々の晴天の下に痛々しい姿を晒している。
俺も悲しくなったが、やり過ごせば良いさ。可哀想なのはその時だけで。見ないフリしてメシ喰いに行くのがオトナのマナー。それがモラルさ。
そう思ったよ。でも、…。
この様なケースの対処策を経験しておきたい。とも思った。
『骨折だけなら直ぐ動物病院に運べば助かる』と判断した俺は多賀台みち銀に車を置き、現場へ…。
着いた時には近所のおじさんオバサンも出て来ていた。
で、犬の様子は意識有り、瞳孔も正常で耳も聞こえる。
が…。
正直、一目で助からないと思った。
口から鮮血を吐き、耳の穴からも出血している。肺、或いは内臓破裂と脳挫傷の様を呈している。
オジオバさん達は最寄りの市川駐在所に電話していたが、巡回中につき不在だったので途方に暮れていた。
１１０番すればいいのに…。と思ったのは俺だけ。
それ位、彼らはパニクっていた。
それ位、犬が酷かった。
意識があるのでヘタに触ると噛み付くかもしれない。撫でようとする中学生達をどけた。なにしろ中学生達が車に跳ね兼ねられない。犬を道路から退かしたいが、俺も噛み付かれる危険性が高い。中学生達のカバン・パイロンに甘んじて1238時に直ちに１１０番通報。
で、1310時にＫ察到着…。実に通報から３０分以上。
「犬運ぶ道具は？」
「今日やっている保健所あるの？」
「つーか、軽のパトカーで運べるの？」
と最小かつ最大限に緊要な俺の質問に答えられない４人の警察官。
いやはや、マッタリと来た挙げ句、完全にテンパっておられる。警察官４人が。４人とも同じ内容について、本署の指示を無線で仰いでおられる。
まぁ、たかが犬だしね。
『事故です、人が倒れています』と嘘付けはスっ飛んで来たのだろうか？そして仮に嘘ついた俺は公務執行妨害になるのだろうか？
結局、近所の人が『飼い主不明だけど自腹で病院に運ぶ』と申し出たので、その人の車に警官達と一緒に犬を運んだ…。
俺は結局、役に立たない警察を呼んだだけ…。

死に行く犬。
俺はひたすら、無力だった。