V37 スカイラインに乗り出して1年が過ぎ、約2万 Km ほどハンドリング特性をクルマとの対話で身体に馴染ませてきた。
その上でR33・Ken-G. 号の操縦性はどんなモノだったのか、書き記しておけば今後のV37への参考にもなるかな、とようやく思い
勃 立ったというワケだ( 笑 )♪
最終的なクルマの仕様は、以下の通り。
【 タイヤ・ホイール 】
◇ 横浜タイヤ ADVAN NEOVA AD 08
F:225/40/17 R:245/40/17
◇ レイズ VOLK RACING LE 37T F:8.5J+30 R:9.5J+35
【 サスペンション 】
◇ エンドレスアドバンスZEAL FUNCTION - T 車高調
( セミオーダーメイド )
◇ ハイパコ 直巻きスプリング F:10Kg/mm R:8Kg/mm
◇ ニスモ サスペンションリンクセット
◇ クスコ 調整式ネガティブアッパーアーム
◇ クスコ 調整式ピロボールテンションロッド
◇ ATTEIN ウレタン製リアメンバーカラー
【 ブレーキ 】
◇ エンドレス 6POD COMPACT ブレーキキャリパー
◇ エンドレス SSM ブレーキパッド( F )
◇ エンドレス CC-RG ブレーキパッド( R )
◇ エンドレス ステンレスメッシュ ブレーキホース
◇ DIXEL タイプ HD ブレーキローター
【 ボディ補強 】
◇ オクヤマ ストラットタワーバー
◇ クスコ テンションロッドバー
◇ Do-Luck フロアサポートバー
◇ Do-Luck リアクロスバー
◇ 純正装備 リアストラットタワーバー
◇ 日産純正 フロアトンネルステイ
◇ ニスモ ステアリングギアマウントブッシュ
◇ ニスモ 強化エンジンマウント
以上、各パーツの紹介については、
パーツレビューにて。
1個のパーツが、突出して走りに効いているワケではない。
また同車種に全てのパーツを同じモノを付けても、同じ乗り味にはならない。
エンジンパワーとボディーの状態、乗り方、アライメント等など、様々な要因と好みでセッティングは人それぞれだから☆
【
どんな乗り味なのか!? 】
先ず大前提として、“ 走れる車高 ” ありきという事。
走れない程に低い車高のクルマはゴミ、という正論を敢えて言わせて頂く事については何卒ご理解されなくてもイイ( 笑 )。
一言で言えば、 “ 固いけど跳ねない脚 ” だろうね( 笑 )。
荒れた路面の高速コーナーが得意、と言ったら分かり易いか。
例えば予期せぬギャップを踏んでも、メゲないで踏んでイケる安心感♪
低速域は、それなりに固い。が、この仕様よりも柔らかいバネ、F:7Kg/mm・R:5Kg/mm を組んだ以前の車高調よりも遥かに乗り心地は良い☆
“ 乗り心地が良い ” という曖昧な例えを、実体のあるモノと比較するとしたら・・・、ハッキリ言って、33、34GT-R・V-SPEC のノーマルサスペンションが
固過ぎてコワいと感じる程だ( 笑 )♪
突出しているパーツは無いと述べたけど、やはり車高調のオーダーメイドはデカい! と、訂正【 爆 】
!
何せタイヤ・足回り・ボディ補強の仕様、走りたい場所をサーキット走らないのに
路面が劣悪なサーキットで跳ねない脚にシてくれ!等と、全て伝えた上で減衰を合わせてもらったワケだから( 笑 )。
⇨ 要は、ほぼ一般道の路面状況に近い条件で、安心して乗れるアシ♪
それから “ 操作 ” という自分の “ 意志 ” に直結して動いてくれるクルマ☆
“ 直列6気筒はフロントヘビーだからダメ ” とか言う人間は、きっとスカイラインに乗った事が無いのだろう。
その重さがフロントに “ 据わり ” を付けて、直進中・コーナリング中の遠心力を保ってくれる。重さで曲がりが苦手になる分を、フロント回りの剛性とバネ/減衰セッティングで対処可能という分かり易いメリットを最大限活かす
!
ココまで仕上がるのに15年位、カネも掛かってしまった・・・。
紆余曲折なんてアリまくりで、最初はクソなダウンサス( 笑 )→ ニスモのショック & バネセット→ ZEALの FUNCTION B6 車高調、直巻きスプリングなんて何種類試したか【 爆 】
!
その中でも FUNCTION B6 に組んだ、フロント9キロのZEAL製バネ・リア7キロのスウィフト製のバネのセットもなかなか良かったかな♪
最終仕様でもまだ懲りずに装着を考えていたのが、リアのダブルスプリング或いは自由長の長いスウィフト。
『 GT-R、買えたでしょ! 』って言う人、いっぱいイタけど、GT-Rでは体験できないエロさがFRにはあるってワケで( 笑 )。
今にして思えば、車高調以外のこの仕様にニスモのショックとバネ( → Sチューンの前身モデル )を組むのも相当ハイレベルだったかも知れない。
ここまでやって分かった事は、やはりBMWのMスポーツモデルとかは凄いんだな! と痛感した。全てを妥協しない高性能FR。そりゃあカネ掛かっているワケだよ( 笑 )。
で、R33含む1990年代当時のクルマはエンジンパワーは素晴らしかったが、足回りに関してはココまでヤらないと欧州車とは張れないのかな、と。
そもそも高過ぎる車高と引っ込み過ぎているタイヤのオフセットは、最大乗車定員 + チェーン装着の為に設計されたモノであり、明らかに走行性能のためではない。
だからコーナリング中にロールする事自体は必要なのだけど、余計な車高の高さのせいで
恐怖感を感じる程のロールとなる。コレでは楽しいどころではなくなるでしょ( 笑 )。
その走行性能以外の余剰を削って自分好みに仕上げるのが、この年代車の足回りチューンのツボだろうね。
90年代のクルマはとにかくアシとボディ!
コレがキマれば、
現代のクルマなんてメじゃないから( 笑 )!
あ、それから機械式LSDは入れていない。必要無かったから( 笑 )。それを入れなければダメなクルマってイカガな代物なのかと( 笑 )。
やむなく手放してしまったR33は、本当に楽しいハンドリングを体験させてくれたクルマだった。セッティング等の手間ヒマも楽しくて、車という機械の良き教科書になってくれたものだ♪
足回りはハマるとドツボにハマってしまうけど、そこから知り得た多くの事はクルマを楽しむ上で大事な知恵となったし、何よりも思考過程の重要さを学んだと思う。
⇨ この “ 思考過程 ” は、何もクルマにだけ当てはまるモノではなく、ナント Ken-G. の趣味の一つでもある料理にも大いに役立っている【 笑 】
!
クルマの世界は物凄く広く、深く、楽しいと教えてくれたR33スカイラインには本当に感謝している。
よく『 クルマなんて若気の至りはもう卒業シた 』とか言う人もいるけど、それは単にクルマを良く分からなかっただけ。
いや、クルマに興味を持たせる様なクルマが少ない現代は、ちょっと不幸なご時世なのかも知れない。
そういう意味では1990年代ターボ車全盛期に、年齢が20代でクルマと思い切り楽しめた Ken-G. は、むしろラッキーだったんだな、とも思う( 笑 )☆
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