Ken-G．のブログ一覧

　
　エキマニボルトの修理が終わったのは１０月1日。上がったばかりだからソロソロと様子見しながら乗る。とりあえずガチガチうるさかったカムの打音と排気漏れは解決したのを確認。

　そこの週末は宿直で車に乗れず、７日（ 月 ）に踏み込んでのチェックをしたら･･･、


　･･･ブーストがコンマ６しか掛からない。



　瞬時に思ったのは、ヤラレた！　という失念。


　いや、悪いのはKen-G. で、修理の時にお店に念を押しときゃ良かっただけの事だ･･･。

　コンマ６、書き換えＥＣＵもブーコンも付けていない吸排気チューンのみの限界値。どんなぶっといマフラーだろうが触媒レスだろうが、ブースト制御をいじらなけれはこれ以上は上がらない。 即ちKen-G. 号は『 ＥＣＵはブーストアップに対応していても、ブースト制御がノーマルに戻ってしまった 』事になる。





　インパルＥＣＵの場合、ソレノイドバルブ（ これがいわゆる『 純正の 』ブーストコントローラーだ ）をキャンセルして、インパル専用のホースでサクションからアクチュエーターに直で繋ぐ。このホースに『 オリフィス 』という ″ 詰め物 ″ が入っていて、これがアクチュエーターの開く作動量を抑えて加給圧を逃げにくくしてブーストを上げる仕組みになっている。このオリフィスまでの加給圧が一定達した時、アクチュエーターのバネが縮み始め、危険な加給圧をリリーフする。その値がコンマ８～９ ＝ 設定ブースト、という訳だ。



　今回のエキマニボルト修理作業はエンジンを下ろす必要があり、このホースも外される。

　『 ヤラレた 』と思ったのは正にココで、覗いてみたらサクションパイプ側のホースが短くなっていた。多分固着して抜けにくかったから、切ったと思われる。その切った箇所がオリフィスの入っていた場所で、触ればすぐに判る。ブニュブニュ、オリフィスの感触が無い･･･。

　幸い、純正のホースも保管していたから、コレに詰まっているオリフィスを割り箸で押し抜き、流用してみた。

　インパルのオリフィスの穴の直径なんて覚えている訳がねー（笑）。でもとりあえずコイツを仕込んで試走したら･･･、


　モノ凄い低速トルク！

　→ これはヤバいと思って気をつけながら全開。強烈なＧを堪えながら、メーターにメンチ切る。心の備えが有って良かった。なんと４０００回転で１.２キロも掛かり、即座にアクセルｏｆｆ。


　コレをどう調整するか。→ インパルに電話（笑）。でも応えは『 ホースの在庫を確認するので返答にはしばらく日数がかかります 』だと。

　仕方なく、早くも奥の手を出す事に･･･。

オリフィスの穴、広げるしかないじゃん♪


　オリフィスっていうと何だか難しそうなパーツ名だけど、なんて事ない、長さ７ミリ位の真鍮製の筒。その中心に穴が有って、ここを通り抜ける圧力が抑えられる。それを小型ドリルで慎重に広げるのさ（笑）。

　細心の注意を払って、穴ホジリ＆試走。１回目は１.０キロ、２回目でようやくコンマ９前後になった。

　この現状で、なんとか落ち着いた気がする。注意深くブースト計を見ると、気温が下がってきた最近はオーバーシュートで０.９５まで上がり、０.８５位で安定する事が確認できた。ノーマルタービンのギリ１歩手前（ ？ ）な、健康的な（笑）ブーストアップ状態を取り戻した。

　クラセンの修理前とは見違える様なチカラと、スムーズで静かなエンジン音。ずいぶん遠回りしたモンだ（笑）。

　ちなみに、クラセン交換で劇的に変わったもうひとつの改善点は、燃費。通勤走行で８Km／Ｌ は走るようになった。トルクが増した分、アクセルを踏む量が減ったためだろうね。なんか最近は３～４速で『 グワッ 』とトルクに任せた走り方が楽しい♪



　
　･･･つーかさぁ、そろそろブーコン制御にするべきだ、と思う（笑）。