サブタイトル: “ DECEMBER SKY ” 。
Web 配信版の全4話にディレクターズ・カットを追加した劇場版DVDで見た。
結論から言ってしまうと・・・、
ネ申 ☆ クッソ面白い【 爆 】!
ありがちなスピンオフ・サイドストーリーをここまで面白く出来たのは、やはり “ キャラ ” だろうね!
先ずは主人公が、今までのガンダムとは違って、“ 悪( ワル ) ”
!
連邦軍に入隊していなければ、間違いなくチンピラ或いはヤクザにでもなっていたであろう、イオ・フレミング少尉。
いや、悪と言うのは語弊があるか、ジオン軍の親玉ギレンや連邦軍のボンクラ高官連中の様な悪( アク )ではない。思考的にはよほどマトモで冷静、本質を突く筋の通った性格をしてはいる。要は “ 好戦的 ” なタイプで、戦場では情け容赦無く暴れちゃう奴( 笑 )。
このキャラを見た時、Ken-G. は “ ガンダム・センチネル ※ ” のリョウ・ルーツという主人公と被った。
モビルスーツの操縦は超一級な不良キャラが、ガンダムのパイロットであり、一年戦争のおかげで連邦軍に属していながら連邦を憎んでいる。
それまでのオフィシャル・ガンダムの主人公が全て “ 良い子チャン ” だったのに対してむしろリアリティを感じるし、 “ 不条理な男 ” がガンダムに乗る必要性も理詰めされている、いかにもカトキハジメのデビュー作らしいスピンオフ作品だったセンチネルは、未だに Ken-G. の中で最高のガンダム体験( トラウマ、とも言う【 笑 )でもある。
【 ※
センチネルについては、そのうちブログで紹介する “ 予定 ”( 笑 】
センチネルを知らない人にとっては、分かり易く言えば、ゼータガンダムのヤザン・ゲーブルを彷彿させるだろう、と言ったら納得か( 笑 )。
そのイオ少尉、ジムで出撃して撃破されたと思いきや、シタタカに脱出していただけではなく、敵のスナイパー仕様のリックドムに生身で近づきハッチを開けるやいなや、ドムのパイロットの眉間に拳銃の弾丸をブチ込み、死体を邪魔なゴミを放るように宇宙へポイ捨て【 笑 】♪ コクピット内に流れていたラジオを聞いて周りのジオンのMSに回線を開き、『 よぉ~♪ オマエがスナイパー部隊のエースらしいが、音楽のシュミは平凡だなぁ!ガッカリだぜ( 笑 )。ジャズが聞こえたら俺が来た合図だ!』と、言葉の暴力で相手を挑発☆
ニュータイプの良い子チャン達では絶対に不可能な行動を以てリックドムをお持ち帰り
❤しちゃう、“ 軍人としては ” ナイスな奴。
その彼がコクピット内で流しているフリージャズのBGMも素晴らしい!
サウンドトラック、ソッコーで買ってしまった【 爆 】!
そして試験機として母艦に充てられたフルアーマーガンダムのパイロット候補が皆戦死した為、イオ少尉が乗る事に。
彼はそのガンダムの中でもジャズを流す。
キレッキレのトランペットが鳴り狂う中で敵MSの両手足を寸断し、頭を鷲掴みしながらトドメのビームサーベルをブチ込む。ジオンのスナイパーMS部隊はガンダム1機にフルボッコ、準主役の敵パイロットも自身の片腕切断の重傷を負う。
敵戦艦のスクリーンに映された、荒れたロング画像に映ったのは紛れもなくガンダム = “ 白い悪魔 ” 。その姿に恐怖するジオン兵達・・・。
そう、ガンダムが “ かっこいい ” と言うより、
コワいのだ!
そしてこの
コワいガンダムがカッコイイ【 爆 】!
と、倫理観をハズされてしまう、キケンな作品でもある( 笑 )。
とにかく一年戦争当時、ジオン兵にとっては噂が噂を呼んでいた白い悪魔が実際に現れ、あれだけ突出した性能を見せつけながら仲間を皆殺しにする様を目の当たりにしたら、そりゃもう恐怖以外の何物でもないだろうね。
その一見カワイソーに思えるジオン軍も、やっぱりイカレている。
手足切断の重傷を負った隊員の、その切断箇所から “ 脳が手足を動かそうとする神経の信号 ” を拾ってパイロットの運動神経をダイレクトにMSの駆動系に送り込み機動力に変換する、つまりは思考だけで機体のコントロールを可能とするシステム・・・。
元々は未来の義手義足の技術をMSに転用した、“ リユース・サイコ・デバイス ” !
って・・・、
サイコフレーム、要らねーぢゃん【 笑 】!
て思えるけど、そのシステム名の意味合いはチト違う。
“ リユース ” とはニュータイプ用の精神伝達装置である " サイコ・コミュニケーター " を再利用する、という意味ではなく、戦闘不能なまでの重傷を負った兵士の “ 再利用 ” 。
その義手義足兵を集めてリユース・サイコ・デバイスを実験する部隊が本作品のリビング・デッド師団(→ この名付けもヒドいよな )であり、まさにジオンもここまでヤキが回っている感が、戦争末期の負け犬軍隊の狂気と併せてピュンピュン放たれている。
ラストでイオ少尉が敵パイロットに言ったセリフ:『 俺達は戦争を呪いながら戦争に魅入られて行く。俺達は、戦い続ける宿命なのさ。・・・戦争は、まだ終わらない!』
→ この戦争で家庭や自身を狂わされた者達。彼やヤザン大尉の様なパイロットが存在した経緯って、この作品が語っていると、Ken-G. は感じる。
そしてナント本作品のサウンドトラックを買って、Ken-G. は今更ジャズにハマりそうな予感( 笑 )!
スカイラインのコクピット内でキレッキレのフリージャズを聞いていると、
キレッキレに飛ばしたくなる【 爆 】!
その衝動を抑えこむのに辟易もする( 笑 ) ♪
Posted at 2016/08/17 00:08:40 | |
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