
「痛みに耐えて・・・・」フッ、馬鹿馬鹿しい。
少なくとも機械論的立場からすれば、とんでもない行為だ。
「さて、」から始まるストーリーの「総帥」の立場と考え方を想像して言うに、
こういうことになろう。
ブログ主の歯の痛みは、この日には、薬が効いてきたのか、縮小しつつあった。
しかしながら、
この日になって、みんカラを書き始めるだけの余裕が出てきたが、そのせいで、ぞっとした。
12/9のブログの自分が書いた内容に目が止まった。
ぞっとした。
夢の中、幼少期のブログ主は歯科医院のような場所にいた・・・と。
まあ、そこで「幽霊部屋」に入るのだが・・・。
ちなみに、夢のような間取りの歯科医院は知らないので、この夢は架空だと思うし、どこの歯科医院と特定することもハナから無意味なのだが・・・。
少なくとも、この日の時点で、歯の関連に何らかの異変を感じ取っていたことは間違いない。
本来ならば、この12/9時点で、むしろ、歯医者へ行くべきなのであろう。
しかしながら、ブログ主はこのとき、超多忙につきその時間を取ることすら考えていなかったので、そういう行動は起こしていない。
以下、「総帥たち」に、特別に、ご登場頂きたく思います。
総帥と、総帥をリスペトする走り屋の方、お願いします!
(以下の人物は架空の人物であるため、その発言の一切は、実在の人物・団体と関係を有するものではありません)
「要は、痛みに耐えるということの本質はそういうものなのだ」
「はあ。そういうもの、とは?」
「“痛み”というのは、何らかのシグナルなんだ。
だから、それを正しく認識し、対処してやる必要性がある。
痛みに耐えるというのは、“対処が出来ない”という“追い込まれた現状”に他ならない」
「なるほど。でも、痛みに耐えてよく頑張った!とか、褒め言葉として用いられていたじゃないですか?」
「フッ、今言っただろ?“追い込まれた現状”だって。自慢してひけらかすべきことじゃないんだ」
「はあ。でも昔、某国家権力者だった方が、表彰式で痛みに耐えてよく頑張った!って讃えられていたでは?ずいぶん昔の話ですけど」
「テレビ画面、よく見てなかったの?
あの人が握手しようと手を差し出したそうとしたとき、横綱は、手を引っ込めたんだよ。
自然にね。
見えなかった?」
「さすが総帥。動体視力イイッすね。自分は動体視力がよくないもんで」
(以下、略)
さて、
(以下は完全にフィクションであるため、実在の人物・団体とは一切関係ありません)
どうしてか、なぜか鼓動が速くなって、私は慌ててまくし立てた。
「ああ・・・、
だからぁ、
その部分。
妻の父さんが帝王だって、その部分だけが空想なんだよ。
うちの妻の父さんがさ、あの帝王と走り方、凄く似てたから。
だから、妻の父親イコール、高速湾岸線の帝王だっていう、
その部分だけが空想。
その部分だけが想像上のお話」
「・・・・、総帥?
いや・・・
その・・・、
総帥が、なんで総帥って呼ばれるようになったかは・・・ご存知で?」
「どういう意味?」
「いや・・・、帝王っていう呼び方ではなくて、総帥って」
「いつからだっけ?
かなり前は、私のこと、リーダーとかヘッドとか何とか、あまり決まった言い方してなかったよね」
「いや・・・だから・・・帝王がいて、
自分らのチームのリーダーが、帝王を追い越すんじゃないかってくらいの、凄い走り屋で・・・
それは勿論あなたのことで・・・
あなたが関東一の走り屋だろうって噂が立ったあたりで丁度、帝王は関東からいなくなりましたよね」
「帝王がいなくなったことは認識していたけど」
「その後、故郷に帰ってドリフトに戻っていたという話は?」
「聞いたことない」
「じゃあ、関東一の走り屋だと噂される男と、義理の親子関係になったという話は?」
「はあ?」
「だから帝王は、関東一の走り屋、つまり日本一の走り屋に今後を託したんだって、
自分たちのような走り屋集団の全てを。
帝王に代わって、走り屋の組織全体を指揮する人があなたで、
帝王はそれを認めたから、二人の間でそういうやり取りが為されていたから、
だから・・・あなたが・・・全軍を指揮する人を意味する・・・総帥って」
「妄想が過ぎるんじゃないの?みんな」
「あの・・・ストリート系雑誌、とか一冊でも読んだことありません?」
「・・・ない。一冊も・・・、持ってない。読んだことも」
「つい数年前のとか、僕たちが二十代の頃のとか」
「何が言いたい?」
「高速湾岸線の帝王の名前も・・・、ご存じない?」
「知らない」
「帝王が峠のドリフト出身ってことも?」
「知らなかったが・・・」
「帝王の走り方が峠の走り方に由来するってことも?」
「それは見てわかった。だからあんなにショートカットするんだろ?ラリーみたいに」
「ええ。あの人の地理的センスは並外れてるから。道が曲がっていても、上から見下ろすように直線を認識することが出来るんですよ。雑誌には、そう書いてありました。
ちなみに、自分が思うに、帝王はかなりイカレた頭の持ち主でもあるとも思いますけど。
恐怖心とかの部分が、ぶっ飛んでる。そうでなきゃ、才能があったってあんなライン、ありゃ無理ですよ。そっちは自分の憶測ですけど」
「だから、妻の親父が、間違いなく、帝王その人・・・だったと?」
「ええ。間違いないことっすけど。自分には高速湾岸線時代のことも話してくれましたけど」
「私だけがそれにずっと気づいていなかったと?
信用ならない。
会って話したこと、あるのか?」
「ええ、何度も」
「何か、証拠は?
そう!妻の結婚前の苗字だって、そっちには一度も喋ったことなかったね?
昔、あいつから聞いたか?」
「やだなあ総帥。あーんなセクシーな人、話しかけるだけで、噂が立っちゃうし。
不倫だーとか、実は狙ってるんだーとか。
そもそも帝王の娘さんだし、総帥も怖いし(笑)。
要は、お父様も旦那様も怖いし。
最近、奥様お元気ですかね?
以前、脳出血で倒れて、それから」
「どうでもいい!名前いってみろよ!」
困惑した顔のこの男が言い出した苗字・・・、
この男には知らせていなかったはずの苗字・・・、
その上、
この男には一度も喋ったことの無い、妻の父親の名前が出てくる。
そして・・・、
「そうそう!あの人のポルシェ、どうしたんです?」