
さてさて先日クルマを運転していましたら交差点手前で若い女が道路上をピョコピョコ右往左往してまして、「何しとるんじゃー(怒)」とクルマを降りていったら女がピョコピョコしているあたりにマンホールがありまして、その穴にハツカネズミが挟まっておりました。小さい穴から上半身だけ出したらお尻がつかえて抜けなくなってしまった模様。で女、最初は手でなんとかつかみ出そうとか、マンホール持ちあげようとかしてたらしいが、手を差し伸べると興奮してて噛みつかれそうだし、マンホールは固くてとても持ち上がらないしで、しかたなく傘でつついていたらしい。
「どうしよう、轢かれちゃう」とのことで、ああ、確かにマンホールは交差点手前の左側で車道にかかってるから、たまたまクルマが直進か右折しかしなかったから轢かれなかっただけで、左折するクルマがあったら轢かれるね、ということで「クルマは僕見てるから、携帯で市役所に電話かけてちょ。市役所の代表に電話したら、そこからたぶん該当する部署につないでもらえるよ」と伝えて、女、電話をかけたらけっこうあっさり「すぐこっちに来るって!」ということになり、よかったね、と。
そうこうしていましたら他の人たちも集まりだしまして、近所に住んでるという建築関係らしきおっちゃんが「ウチの機械持って来たらマンホール持ちあげられるけど、そういうことなら俺が兄ちゃんの代わりにクルマ見てるよ!」ということで、まぁもうだいじょうぶっしょ、と「それじゃー僕急いでますんで」と、退散いたしました。
それから少しまえ、まだ桶川に住んでた頃ですが、すぐ近所に子猫がたくさん段ボールに入れて捨てられてまして、どうなるもんやらと思ってたら、ご近所さんがそれとなく餌と水を与え始めまして、よく夕方ごろに仕事帰りのOLさんが子猫のたくさんいるあたりにうずくまって餌をやりながら、子猫の頭を撫でておりました。まぁしつけもなにもされてないんで、そのうち糞尿の臭気などし始めたんですが、自分含め、それで迷惑、という空気でもなく、自然と誰かがその世話までやり始めた気がします。
で、大きくなった猫どもがウチの近所を駆け回る光景が日常となったころ、ふと真夜中にコンビニ行こうと外に出たら明らかにフラフラ手持ちぶさたにしてるイカツイあやしいおっさんがいまして「む、不審者!」という目で見たら相手にも伝わったらしく、お互い警戒しながらじりじりと擦れ違ったんですが、コンビニの帰りにそのおっさんが猫に餌をやってるのを見まして「ああ、人に見られるのが恥ずかしかったんだね」と、ようやく気づいたりしたことがありました。
それらに結びつけて人の社会が人の善意によって成立してるのか、人の悪意を律することによって成立してるのかと問われれば、それはおそらくおおむね人の善意によって成立してるのではないか、と敷衍するのはちと乱暴で突飛であり、ただ単に俺の願望に過ぎぬ、と思いもするのだが、まぁなにはともあれ世の女どももネズミやネコに優しくするくらいだったらオレにもっと優しくしろよ、と思います。
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Posted at
2015/01/10 06:31:40