
ビル・ゲイツだったかな、世界の危険な生物というのを発表しまして、1位は蚊。これには「あー、なるほど」と思います。2位が人間。これも「ん…。まあ…」という感じがします。
人間にとって危険な生物というのはこの2種でほとんどの割合を占めているので、ようするに蚊と人間には気をつけろ、ってことだと思います。
興味があればサムネイル画像を拡大して確認してみてください。
我々が恐いと思ってるワニとかライオンとかの被害ってこの上位2種の生物からすれば微々たるもの。
犬がけっこう多いな、って思って調べると、コレは狂犬病のため。WHOの安全基準を満たしている日本に住んでると実感ないですが、被害のかなりな部分はインドに集中します。海外ってのは現代の日本と違って野犬がやたら多い。狂犬病ってのは一度人間が罹患すると治療法がないので確実に死に到ります。
ところでサメって意外と少ないんだなー、と。ほぼ危険としては無い同然ですね。
しかしどうしてこうも凶悪で危険なイメージがついたのかというと、スピルバーグのこの映画のインパクトがそれだけすごかったんでしょうね。
ただ海水浴場にサメが襲来する恐怖感とその見せかたがやはりこの映画のすごい部分なんですが、主人公のブロディって警察署長いるでしょ?ニューヨークの危険と隣り合わせの生活に嫌気がさして、海水浴を観光資源とする田舎に家族で移住。奥さんと小さい子供たち、家族で平穏に生活していくことを望む、温厚ですがどこかひ弱で神経質なインテリです。
観光への影響を気にしてサメの襲撃をひた隠しにしたい市長にも、どうしても強くものを言うことができない。結果、第2、第3の犠牲者が出ます。
警察署長は風変わりな海洋学者、荒くれ者の漁師と、サメ退治に漁船に乗り海原に繰り出します。
この警察署長が本編中、ただ一度だけ激高する場面があります。
予想以上に相手が強大で困難な敵とわかったときに、無線で沿岸警備隊の助けを呼ぼうとするんですよね。そのときに荒くれ者の漁師に無線を破壊されたときです。
彼の安全とか平穏とか良識がぶち壊された瞬間、彼は激高します。もう3人で途方もない巨大ザメを退治するしかありません。
最後、やり遂げたとき、この署長は言います。「海が嫌いだったんだ」「どうしてかな」。
危険を避けて平穏なささやかな暮らしを守っていくことだけが人間にとって大切でしょうか?ときには未知の海原に生きるか死ぬかで飛び出していくこと、この冒険の素晴らしさを中年にしてはじめて知ったから、最後にこの言葉が出たのではないでしょうか。
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Posted at
2015/10/27 12:23:31