
仕事で使用している2tトラック。
国内を走る2tトラックは三菱ふそう・キャンター、いすゞ・エルフ、日野・デュトロがあり、ウチの会社はキャンターとエルフを使用しているが、画像の8代目キャンターが画太郎専用機となっている。
キャンターは1963年の登場以来、現在9代目になっているが、ヘッドライトがLEDの吊り目になりフロントのデザインが少しシュッとした以外は8代目とほとんど変わってない。
三菱ふそうは、三菱自動車が2000年にリコール隠しで大揺れしたしばらく後にトラック・バス部門を切り離して設立された。
現在は株式の9割をメルセデス系のダイムラー・トラックが保有し、三菱自動車は株式をすべて手放している。
…が、キャンターの乗り味は三菱自動車っぽい。
三菱自動車っぽいってなんだって言うと、いい意味でフリクションが多くて、手応え感があり、どっしりしていて男くさい。
ミッションは5MTと内製DCTがあるが、運送業の場合ドライバーが嫌がってDCTはあまり使われない。
DCTのフィーリング自体は悪くないんだが壊れたときに何かとメンドクサく、対してMTは熟成の域にあって全方位的に完成度、信頼性が高い。
ブレーキはドライバーも知らないか、噂に聞いてても「んなわけねーべ」と思ってる人が多いんだが、8代目からブレンボを使用している。
ジワーッ、ググーッと効いて最終的にかなりの制動力を発揮し、フィーリングが良いので、スポーツ走行経験者なら「おやおや、これはもしや…」と思うはずである。
おかげで8代目から排気ブレーキの出番はあんまりない。
排気ブレーキ、壊れると意外とメンドクサくて治らないんだよ。
サスはフロント・ストラット、リア・リーフスプリング。
これ慣れないうちはリアがよく滑る。
キャンターの車重は2.2tだが、フロントに極端に重量が寄ってる後輪駆動なのと、リアサスは空荷からフル積載時まで考慮してセッティングしてあるので、特に空荷だと接地感が薄い。
トラクションのかからない後輪で重たいフロントを押し出すので、特に雨の日など普通車の感覚だとなんでもないようなとこでズルーッと滑る。
私のキャンターはダブルタイヤなのでまだ穏やかに滑るが、これがシングルタイヤだともっと豪快に滑る。
ただ少し慣れると体が覚えてまず滑らなくなる。
早い話がコーナー手前できっちり減速してリア4輪の接地感を失わないようにゆっくり曲がるという、教習所通りの走り方をするだけである。
サイズはおおむね5ナンバーのミニバンと同じなので取り回しは楽。
2tだと死角もそれほどない。
特に狭い道路でのすれ違いは車体が直線基調で見切りがいいのもあってカンタン。
ただし小さいといっても曲がるときに内輪差はそれなりに出るが、…これもまぁ慣れ。
高さは私の場合、幌車で2.7mを少し切る程度。
これはたいていの高さ制限に引っかからない。
だいたい感覚的にはマクドナルドのドライブスルーがギリでいけるくらい。
3Lディーゼルターボ、130psのエンジンで2.2tの車体を駆動する。
当然遅く、特に出足がどんくさいが、4速に入れてからはなかなかしっかり加速していく。
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Posted at
2023/07/17 15:48:39