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◇画太郎◇のブログ一覧

2025年09月06日 イイね!

戦争とコミック/作・相良俊輔 他 画・横山まさみち 他

戦争とコミック/作・相良俊輔 他 画・横山まさみち 他おそらく1970年代発表と思われる太平洋戦争を題材にした戦争漫画4編を集めて2012年、講談社が単行本化したもの。

硫黄島の戦い・特攻兵器である回天・同じく桜花・日本軍による英戦艦レパルス、プリンス・オブ・ウェールズの撃沈を扱っている。

作画はおもに横山まさみち。
調べてて気づいたんだが、横山まさみちのプロダクションは私が学生時代住んでいた場所のすぐ近くにあった。
故人となってもう20年以上になるが、プロダクションは長男が継いでおり、運営されているHPの記載を読んだところ、とんでもない苦労を楽しげに話すような人柄であったことがうかがえておもしろい。

この漫画をきっかけに硫黄島の戦いについて調べてたら、20000名ほぼ全滅の硫黄島から戦争終結4年後に本土に帰還した一兵士のことがWikipediaに載っていた。
せっかく生きて本土に戻ってきたのに、その4ヶ月後、硫黄島に戻って「万歳」と叫びながら摺鉢山から飛び降りて自決したらしい。
その一兵士の心境がどうだったかは、同じ日本人とはいえ、もはやわれわれにはうかがい知れない。
Posted at 2025/09/06 19:56:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2025年08月03日 イイね!

夢の木の下で/諸星大二郎

夢の木の下で/諸星大二郎1998年、マガジンハウスより刊行の一連のテーマをもった短編集。
個人的には安部公房の『壁』『砂の女』『箱男』といった作品群がモチーフになっている気がする。
上に挙げた安部公房の作品群は広大で索漠とした世界を拒絶し、自らが規定した狭い世界のなかだけで生きていくことを選択した男たちの話だが、諸星大二郎のこの一連の短編集では、周囲によって当然のこととして規定されている狭い世界からの脱却を試みる人たちが描かれる。

表題作の『夢の木の下で』では周囲から一切隔絶した断崖の下で暮らす人々が、ある巨大な植物との共生関係のなかで生きている。
そこで暮らす人々は眠るとき、その植物の見る夢を見る。
自分の夢を見ない。
断崖の外に世界があるかもしれないということを想像だにしない。
いや、ときおり想像するのだが、断崖の外に出ることなどとても恐ろしい気違い沙汰だと考えている。
しかしあるとき、巨大な植物との夢を拒絶する女が現れる。
そうすると、初めて彼女は眠るとき自分自身の夢を見たのだ。
そして女は断崖の外には未知の新しい世界があると信じ、断崖を越えて今いる世界を出ていく決心をする。
Posted at 2025/08/03 06:58:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2025年07月27日 イイね!

我が名はネロ/安彦良和

我が名はネロ/安彦良和1998年~1999年にかけて文藝春秋より刊行された安彦良和の漫画。
当初、文藝春秋がコミック分野に進出する足がかりとした『月刊コミックビンゴ』に連載されたが、同誌が予想以上の短期間で廃刊になったため、描き下ろしページを加えて全2巻で完結した。

当初の構想よりコンパクトになってしまったと思われるが、ラストシーンへ向かうストーリーは非常にまとまっている。
史実と思われるものを忠実な描写でなぞっていくが、ただの歴史漫画には終わらず、SF畑を歩んできた作者の意表を突いたドラマティックな結末には安彦良和本人の人生観も反映されてるのではないだろうか、心揺さぶられるものがある。

この作品の主人公は紀元50~60年代の暴君として知られるローマ帝国皇帝ネロだが、もうひとりローマ帝国との戦争で捕虜となり、奴隷としてネロの近くに仕えるようになったネロと同年代の青年の視点からもネロが描かれる。
奴隷の青年から見たネロは、冷めたフィルターを通しているように装ってはいるものの、実際は強い憎しみの対象であると同時にどこか愛情を抱かせる人物である。

好きな人物は好きな人物でいいじゃないですか。
嫌いな人物も嫌いな人物で、これもまぁいいじゃないですか。
この奴隷の青年から見たネロのように愛憎相反するものが共存してるのがねー。
でもそういうことがあるのが人間であって、人間の一生を充実させているのかもしれないし辛くさせているのかもしれない。
反乱から逃亡し自殺したとされるネロの最期の場面にいたのは、その青年奴隷である。

安彦良和の活動は漫画だけではなく、アニメーター・キャラクターデザイナー・アニメ監督と多岐にわたるというかアニメ関係のほうが有名だが、安彦良和の出身である北海道・遠軽高校からは他にも湖川友謙、恩田尚之といったアニメーター・キャラクターデザイナーが出ている。
Posted at 2025/07/27 08:25:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2025年07月15日 イイね!

Heaven?/佐々木倫子

Heaven?/佐々木倫子1999年~2003年にかけて『ビッグコミックスピリッツ』に連載されたギャグ漫画。
佐々木倫子の漫画全般そうだが、けっこうヒューマンドラマっぽかったり「あるある」ネタだったり織りまぜてきて、ギャグ漫画って言ってしまうとちょっと違うかなって雰囲気もあるが、フレンチレストランを舞台に展開するややシュールな物語。
ものすごくおもしろいかっていうとそんなこともないし、読んでなにかタメになるかっていうとそんなにタメにもならないんだが、不思議と再読したくなる説明しがたい要素をもっている。
Posted at 2025/07/15 20:44:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2025年04月15日 イイね!

三国志/横山光輝

三国志/横山光輝『三国志演義』を漫画化したもので1971年~1987年まで月刊連載された。全60巻。

吉川英治の小説『三国志』を基調とするが、前半部分の主人公が劉備、後半部分の主人公が諸葛亮、曹操が「乱世の奸雄」というのがはっきりしているため、吉川英治の小説よりは原典に近い。
吉川英治のものは前半部分に関しては曹操が「時代の革命児」として主役級であり、劉備は史実のイメージを強調してもうすこしちゃらんぽらんで、ひょうきんな張飛とともにぷらぷらしている期間がながい。
横山光輝版は劉備を日本の少年漫画を読む層に好まれ受け入れられやすい人物像にした結果、大志はもつが思慮分別あるゆえに損な立ち回りをする苦労人に仕立てている。

単行本20巻あたりで掲載紙を変更、このタイミングにあった官渡の戦いをまるまる省略している。
官渡の戦いが省かれている不満は読者に一定数あり、のちのち外伝のようなかたちで扱う構想があったらしい。
吉川英治版が諸葛亮の死で幕を閉じたのに対し、横山光輝版はその約30年後、蜀漢の滅亡までを描いている。
降伏後の姜維の顛末、呉の滅亡までは追っていない。
全体の流れとしては乱世にあって漢王室復興のために立ち上がった劉備、その志を継いだ諸葛亮を蜀の視点で描いているため、始まりから完結まで物語のテーマがしっかり通っており、最後にはそこはかとない儚さが読後感として残る内容となっている。
Posted at 2025/04/15 20:18:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味

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何シテル?   09/25 20:53
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
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