
貸金業者になることを選択した青年の、立身出世譚です。
まぁ、大ヒットしたので読んだことある人多いでしょうけど。
なんで大ヒットしたのかというと、ゴミゴミしたきたならしい絵(でも異常に細かく描き込まれている。しかもトーンを一切使わないw)と裏腹のプロットの巧みさじゃないかと。
読み返すと、最初のほうはそれほどでもないんですけどね、途中からどんどんプロットが複雑で技巧に富んだものになっていて、唸らせられるし、引きこまれる。
…それともうひとつは、ある種コレって、教養本みたいな読まれ方したせいかもなと。
実際自分が20代の社会人だった頃に、それなりに影響受けてますし。
資本主義というシステムの社会に生きてる以上、お金って何よりも大事でっせ、というあたりまえのことをことさら強調してる点。
だって、学校でも親からでも、いやこれはウチの親からで、よその親はそうじゃないのかもしれないけど、お金は汚い。お金の話はするな、って教えられてるんだもん。
で、お金が何より大事な社会システムに生きてるくせに、なんでそれを黙ってるの、と。
もちろん必要以上に蓄財しろ、って話じゃなくて、現実問題お金の性質を知らないと、現代社会でまともに生きていけないの。
あとは、大学で法学部に通ってない限りは、貸金業法どころか民法の知識ゼロで世の中に出るわけでしょ?
今考えると、おっかねーなー、というか、あり得ん、と思いますけどね。
でも、たいていの人は民法も刑法も知識ゼロの状態で社会に放り出される。
ついでに言うと、憲法改正論議が昨今盛んだが、日本国憲法ってほとんどの日本人がまともに知らない。
オレも知らない。
教えてもらってないから。
おかしいでしょ。
こういうのは学校教育で教えとけよ、と。
大事なことを教えてもらわないまま社会に放り出されるわりに、ムダなことはあれこれ教えられる。
文学畑出身だから国語に関して言うけど、古文・漢文って、あれいらないよ。いらない。
社会に出てもまず100%役に立たない。
たしなみ程度でいいようなことを学校教育でやるなと。
まぁオレの学生時代もそうとう昔だから、もしかしたら今はちょっと変わってるのかもしれないけど。
国語で言うと、日本語って敬語大事でしょ?
言葉遣い知らないと、まともな職業つけないでしょ?
これもたいていの人は学校で教えてもらうんじゃなくて、学生時代の接客バイトが入り口だったりしないですか?
古文・漢文教えてる暇あったら、そこを国語の授業で教えとけよ、と思ったりしますけどね。
Posted at 2018/05/10 03:22:01 | |
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