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◇画太郎◇のブログ一覧

2020年10月28日 イイね!

ユカをよぶ海/ちばてつや

ユカをよぶ海/ちばてつやちばてつやが20歳の頃だから、かなり最初のほうに描いた作品。
1959年~1960年発表。

かつてちばてつやが住んでいた経験のある千葉県・飯岡という海辺の田舎まち(九十九里浜東端)を主な舞台に、フランスへ絵描きの修行に行ったまま帰ってこない父親を待ち続ける女の子の話。
女の子の母親は父親がフランスへ出発するまえに亡くなっている。

当時ちばてつやが20歳だったと思えないほど、絵が上手い。
精密で繊細な描き込みと大胆な省略を兼ね備えて、絶妙なバランス感覚がある。
この頃の作品は後に定着した大胆で豪快な太い線を基調とした絵柄と大きく異なる。
ちばてつやは当初少女漫画を主に描いていて、ほどなく少年漫画のヒットとともに現在一般的にイメージされる絵柄が定着していった。

物語は少し作り過ぎな感じもするが、20歳でこの話が作れるかな?という気がする。
一見、レ・ミゼラブルに似ている気もするが、よく話をたどると実はそれほど内容は共通してない。
レ・ミゼラブルはかなり早い段階から「噫無情」という題名で黒岩涙香が翻案したものが国内で広く人気を得ていて、その亜流みたいなものが流通していてもおかしくなく、もしかしてそういうものが原型としてあるのかな?と思ったりもしたが、ちばてつや自身の経験が原型と思われる描写が随所にみられたりなど、あまり的を得ると思えない。
やはり当初から才能が図抜けていたんだろう。

この頃にはすでに後の作品とも共通する、貧しく苦しい境遇のなか強い気持ちを持って生きる、芯の強い性格の主人公像がちばてつやのなかにできている。

Posted at 2020/10/29 03:03:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2020年09月22日 イイね!

大友克洋/AKIRA

大友克洋/AKIRAアニメのほうは今観ても全然色あせないんだが、漫画のほうは今読みなおすと不思議と古臭く感じる。

なんでだろうな、と思ったんだが、ひとつは当時衝撃的でも『AKIRA』発で今現在一般化した表現が漫画に限っては多い、アニメのほうはそれほどでもないというか今だと逆にもうこういうの無理だろ、みたいな要素が強いというのがある。

ただ、この理屈で言うと古い漫画やアニメは新しいものに較べて相対的に陳腐化してつまらなくなっていくのか?というと、そんなことはあまりないので、古臭く感じる一因ではあるけど本質的な部分ではない。

そういう表面的な部分よりも内容自体が今読みなおすとピンとこない、ってことだと思う。
私はかろうじて『AKIRA』が連載されていた80年代当時の世相がわかる世代だが、日本が高度経済成長する一方で若い世代の形容しがたい閉塞感とか、都市生活の息苦しさ、言ってみれば退廃的な空気がどことなく漂っていて、1999年、つまり当時で言う近い未来に世界が滅びるという予言が流行ったり、終末観と、どこかそれを望むような感覚さえ一部にあったように思う。

そういった世相は阪神・淡路大震災、オウム真理教の地下鉄サリン事件があった後、インターネットの普及という巨大なブレイクスルーを通して消え去っていった。
インターネットによって日本国民ほぼ全員、あまり先のことまで考えて不安にならない程度にバカになると同時に、社会と自分との関係に齟齬や違和感を生じず生活して行ける程度に賢くなった。

アニメと漫画と大筋の内容は同じだが、両方知ってる人はわかるとおり、違うと言えばけっこう違う。
漫画のほうが細かく長く整合性を持たせてプロットができてる分、補正の利かない微妙なバランスの狂いで違和感を醸し出してるのかもしれない。
とはいえ漫画を読んでれば、アニメのほうは漫画を読んでないより、より楽しめる。
というか『AKIRA』のアニメだけ観ても凄いんだけど、漫画の展開を知ってないと深くはアニメのストーリーを追えない気もする。
Posted at 2020/09/22 04:08:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2020年08月20日 イイね!

マンガ 面白いほどよくわかる! 古事記

マンガ 面白いほどよくわかる! 古事記古事記は西暦712年成立の歴史書で、日本創世神話~天孫降臨~第33代推古天皇までを扱ってますが、天皇がどの時期から実在するものなのか不確かですし、実質的には日本神話といってよいかと思います。

実際には大和民族は中国が殷王朝だった頃に支配者層であった殷人が朝鮮半島を経由して日本列島に上陸したものがルーツだという説を見かけたことがあります。

いずれにせよ日本書紀もそうですが、歴史書とはいえ中国古代の歴史書とは異なり、史実としての信憑性は著しく低いため、われわれ大和民族の神話として、このような誇れる創世神話を持ってるんだなあ、と親しむのが正しいでしょう。

最近ではゲームに古事記の神々、アマテラス、スサノオ、ツクヨミをはじめ、個人的にはオオクニヌシの国譲りでアマテラスから刺客として遣わされるタケミカヅチ、タケミカヅチの持つ霊刀フツノミタマに惹かれますが、他にも大勢の神々や武器が登場するので、そこが古事記への入り口って人も多いかと思います。

古事記を知っていれば、日本各地にこれだけたくさんある神社の存在への理解も深まりますし、また世界各地にある神話とわれわれ大和民族の神話を比較して関連づけてみたり、独自性を見出したりするのもおもしろいかもしれません。

個人的にはヤマトタケルって日本人らしいヒーローだよなあ、と思います。
父に疎まれ、悲哀を抱えながら、各地の危険な討伐に次から次と休む間もなく向かわせられるんですが、ようやく大和の敵対勢力を平定し、その帰路で山の神にあっけなく倒されてしまうんですよね。

倭は 国のまほろば
たたなづく青垣
山隠れる 倭し 麗し

そう詠んだヤマトタケルは、死後、白鳥の姿になって都の方角に飛びたちます。

古事記の原文を読むのは、かなり根性いるとして、現代語訳がいくつか出ていますが、わりと意味がとりにくい気がします。
特にこだわりなければ、この本、マンガ+解説文というかたちで網羅してますし、内容も良いかと思います。
Posted at 2020/08/20 20:49:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2020年08月01日 イイね!

無面目・太公望伝/諸星大二郎

無面目・太公望伝/諸星大二郎古代中国を舞台にした伝奇モノです。

『無面目』は漢の武帝の時代を舞台にし、『太公望伝』は殷王朝末期で暴虐で知られる紂王在位、周による殷王朝打倒の直前までを舞台にしています。

ただし、あとがきに作者も記しているとおり、あくまで古代中国を舞台にした伝奇物語ですから、実際は同時期に存在しない人物が会っているなど、史実とは異なる部分が出ていたりもします。

とはいえ、おおむね史実(とされる部分)を忠実に土台にしていて、当時の習俗、服装や建物なども、実際にそうだったんだろうな、と偲ばせられるような丁寧さで描かれています。

〇無面目

誰もいない山の頂上に、顔を持たず、天地開闢以前から誰とも交流せず思索のみを行う「無面目」という神がいたが、ある理由から仙人(当時、俗世を離れ仙人に憧れる世相があった)が顔を描き、目・耳・鼻・口…五感を持つと、人間に興味を示し、下界に交わりに行く。
最初は俗気にまみれた人間たちを馬鹿にしていたが、しだいに権力争いに興じたり、女を好きになったり、最後は自分が神であったことすら忘れていく…。

〇太公望伝

殷の時代、異民族として弾圧され、奴隷や生贄にされていた羌族のある青年が脱走するものの、生活のあてもなく途方に暮れる。
渭水のほとりで無心になって釣りをしていると、ふと傍らに神が立っており、驚く青年に竜を釣り上げさせる。
以後、青年は流浪し、神に導かれ世界と自身が調和したそのときの体験を忘れられなかったが、再現がかなわないまま悩みつつ四十五年の月日が経つ。
老年に達した、かつて羌族の青年だった男は、再び渭水のほとりで釣り糸を垂らす。
果たして神は再び現れたが、神の正体を男はもう知っていたので驚かなかった。
男は太公望と呼ばれるようになる。

Posted at 2020/08/02 12:23:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2020年07月19日 イイね!

トゥルーデおばさん/諸星大二郎

トゥルーデおばさん/諸星大二郎諸星大二郎って主に中国古典を元ネタにして、まあ中国古典じゃないものも多いですけど、東洋的世界観で不可思議な怪奇趣味を描く、ただそこには何かしらふだん気づかない・見えない人間、世界の重要な事柄が潜んでいる…気がする。…って漫画家ですが、新しい方向性を探りたかったのか単に興味を惹かれただけなのか、珍しくグリム童話を下敷きにしています。

この本には「グリムのような物語」ということでグリム童話を題材にした8編が入ってますが、他が誰でも知っているようなグリム童話なのに比べて、知名度の低い「トゥルーデおばさん」という1編があります。

世間の人と離れて生活してるトゥルーデおばさんに、ある好奇心の強い娘さんが興味を持ってしまい、会いに行きます。
周囲は「やめときな」と引きとめるんですが、「絶対に会いに行く!」と言って、会いに行きます。

トゥルーデおばさんの家の1階には青い男がいます。
何かしら悪いことをしてる人間なのは間違いなさそうですが、話してみるとけっこう親切で、暖かみもあります。
娘さんを心配して「トゥルーデおばさんには会うな」「家に帰りな」と、何度も忠告します。
それに、「どうしてこうなったかなあ」と自分の境遇を少し嘆いている風でもあります。

2階には黒い男がいます。
こちらは無関心で冷淡です。
娘さんにもまともに口をきこうともせず不まじめです。
無関心だから全然娘さんのことを見てないかっていうと、娘さんが困っているのを見ると遠くからニヤニヤしています。
それに、ときおり娘さんを自分の仕事に利用しようとします。
やはり何かしら悪いことをしてるようです。

3階には赤い男がいます。
これはもう全然話が通じる相手ではありません。
娘さんを見ると問答無用で危害を加えてこようとします。
娘さんに限らず、他人には排他的で攻撃的なようです。

…トゥルーデおばさんは4階にいました。
下の階の3人の男達はトゥルーデおばさんに使われているようです。
トゥルーデおばさんは「私の仕事を引き継がせるからね」と、娘さんに言う。
トゥルーデおばさんの足下からは地獄と思しき、人間が苦しむ光景が見える。
娘さんは「後悔なんてしていないわ!」と言う。

…地獄はまあ嫌だとして、仮に天国があるとして、そんなにそこに行きたいですかね?
世の中に平和と喜びと楽しみしかなかったら、たぶんですけどそれはもう喜びとも楽しみとも思わないんじゃないですかね。
ものを光だけでくまなく照らしてしまうと、ものがみえなくなってしまうように。

喜びと楽しみがあるけれど、ちょっぴり怒りや哀しみがある、このくらいがたいていの人にとって幸福なんじゃないでしょうか。
もっとも幸福のかたちなんて人それぞれですから、この人怒ってばかりだけどあれで案外本人は幸福だとか、深い哀しみをきっかけにして大きな喜びにはじめて気づく、なんてこともありそうです。
なんにせよ喜びと楽しみだけを追い求めて人の持つ暗い部分を排除しようとすると、そういう人にせよそういう世の中にせよ、ろくなことにならなそうです。
Posted at 2020/07/19 13:54:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味

プロフィール

「ルパン3世。PART1・1971~、PART2・1977~、PART3・1984~、PART4・2015~、現在PART6まである。
最も人気が出たのはPART2で日本で最も再放送回数が多いアニメといわれる。
ちなみに1982、日仏合作・りんたろう監督でルパン8世というのがある。」
何シテル?   03/08 06:21
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
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