• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

◇画太郎◇のブログ一覧

2024年12月12日 イイね!

高仙芝の勇名/園田光慶

高仙芝の勇名/園田光慶1980年代に講談社より刊行されたコミックシルクロードのうちの一編。

高仙芝は西暦700年代、唐の将軍。
高句麗の出身で唐に従軍し、中央アジアでの戦いで武功を上げ唐の西域支配の確立に大きく寄与し台頭したが、イスラム帝国(アッバース朝)との戦闘で大敗し、その後、安禄山の大規模な反乱の鎮圧を任されたが、その際、物資着服の冤罪で処刑された。

この漫画では帰属意識の希薄なアウトローとして描かれ、似たような境遇の封常清、辺令誠との奇妙な連帯感、友情が描かれるが、最後は流転する不条理な運命をあえて受け入れ、従容として死に臨んでいる。

封常清は高仙芝と同時に、辺令誠はすこし後にやはり混乱し衰退する唐のなかにあって処刑された。
Posted at 2024/12/12 07:10:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2024年11月16日 イイね!

シルクロードの嵐/画・沼田清 作・久保田千太郎

シルクロードの嵐/画・沼田清 作・久保田千太郎1980年代に複数の漫画家の起用で刊行されていたコミックシルクロード全15巻のなかのひとつ。

コミックシルクロードはシルクロードにまつわる歴史上の人物・できごとを主にとりあげているが、この作品は1980年代当時の現代から見たシルクロードを描いている。
今でこそYouTubeなどでいつでも現地の実際の映像を見ることができる時代になっているが、当時日本から現地の様子を知ることは難しく、そういう意味では歴史上のことを扱うなかでこういう一編があったことは貴重だったろうと思う。
Posted at 2024/11/16 22:32:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2024年10月18日 イイね!

殷周伝説/横山光輝

殷周伝説/横山光輝1967年~1971年にかけて連載された『水滸伝』、1971年~1987年にかけて連載された『三国志』、1987年~1992年にかけて連載された『項羽と劉邦』に続き、1994年~2001年にかけて連載され、横山光輝の遺作になった。
この潮出版社・希望コミックスによる中国史シリーズは足かけ34年におよび、横山光輝・中期からのライフワークとなる。

『殷周伝説』はおもに題材を明代に成立した『封神演義』、他に『武王伐紂平話』『史記』をベースに、暴政によって求心力を失った殷王朝が西方の周王朝にとってかわられるまでを呂尚(太公望)を主役にすえて描いたもの。

この時代についてはわかっていないことも多く、ベースになっている『封神演義』は仙人、妖怪入り乱れるカオスな内容のため、この『殷周伝説』も仙人、妖怪が跋扈してなかなかわけのわからないテイストをかもしだしているが、推測にはなりながらもできるだけ史実を探求していこうという姿勢が見うけられる内容となっている。
Posted at 2024/10/18 17:36:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2024年09月13日 イイね!

リナ/ちばてつや

リナ/ちばてつや1960年~1961年『少女クラブ』に連載。
この作品までちばてつやはもっぱら少女誌に少女漫画を連載していたが『リナ』から、それまでのいじらしい少女ではなく、不幸で貧しい境遇でもへこたれずに生きぬく、元気のあり余った跳ねっかえりの主人公像がうまれ、このスタイルはちばてつやのなかで人生観とともに確立されて、以降の自身の漫画に定着するとともに、活躍の場を少年漫画に移していった。
そういう意味ではちばてつやの転換点といえる作品。

パイロットのお父さんと優しいお母さんに育てられ、兄とけんかしながらも仲よく、何不自由なく暮らしていたリナだが、お父さんがサンフランシスコで航空機事故を起こし、行方不明になってしまった。
待てどもお父さんは帰ってこず、経済的に行きづまった家族は下町への引っ越しを余儀なくされる。
最初は馴染めなかったリナと兄だが、病弱なお母さんをたすけ、力いっぱい生活する。
そうこうするうちに周囲と溶け込み元気を取り戻していくリナだが、いつまでも気になって頭を離れないのは行方不明のまま音沙汰のないお父さんのことだった…。
Posted at 2024/09/13 19:56:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2024年08月28日 イイね!

めぞん一刻/高橋留美子

めぞん一刻/高橋留美子高橋留美子の漫画は北米・ヨーロッパで人気が高く、現在ほど日本の漫画が海外で認知されてない頃から多くのファンが海外にいる。
北米・ヨーロッパで人気が高い理由を高橋留美子本人は「ちょっとわからない」としており、日本のオタク文化が海外に広まる先駆けとなったとともに、日本国内と違い、レイ・ブラッドベリ、ロバート・A・ハインラインら海外SFの大御所と同列、感覚的には大友克洋と鳥山明の中間くらいのポジションに位置する創造的な漫画家とみなされてる向きがある。
同世代にもSF漫画家が多いなかでなぜ高橋留美子が特にそういう扱いをうけるのかは確かに「わからない」感があるが、個人的には海外では『うる星やつら』のアニメの人気が高く『うる星やつら』のアニメから高橋留美子作品に入ると必然的にアニメの監督だった押井守の先鋭的な表現も高橋留美子的表現としてある程度混同してしまうためではないかと推測している。

『めぞん一刻』は『ビッグコミックスピリッツ』創刊号から『うる星やつら』の連載に並行して連載が開始され、1980年~1987年にかけて連載が続いた。
「時計坂」という町(東京都東久留米市がモデルとされている)にある「一刻館」という名の古いアパートの住人と、管理人である若い未亡人を中心としたラブコメ。
一見あってもおかしくないけど、現実的にまずこうならんだろ、というところを突いたラブコメの先駆け的作品で、おっさんの私が読んでも遠い昔に忘れていた中二病的心情を刺激されておもしろい。
今読むと作品世界が異様に楽しそうなんだが、高橋留美子作品の世界がそもそも楽しそうという他に、実際、1980年代が楽しい時代だったというのも大きい気がして、そういう意味ではノスタルジックな味わいがある。
春夏秋冬がしっかり描かれてるんだが、そういえばこの時代は今思うとまだ春・秋の時期がながく、過ごしやすい季節がながいとそれだけで情緒も深まるし人の幸福度も高いのかもねー、と思ったり。

…そういえば私は大学中退直前の極貧の頃(だいたい24年前)から4年間、練馬の家賃2万4千円、風呂なしトイレ共同の「一刻館」よりさらにボロいであろうアパートに住んでいたが、意外と居心地がよく、不動産会社に就職してお金ができてからも1年以上そこに居ついていた。
隣の部屋の音などほぼ筒抜けなんだが、住人関係がゼロ距離に近いと騒音にしても「うるさい!」「あーどーもすいません」ですんでしまい、全然あとくされがないので、案外ストレスが溜まらないのである。
今もそういうとこに住んでるとしたらどうだろう、さすがにやばいかな、…とふと頭によぎることがあるが、その後の営業経験でさまざまな人の住まいを見るに、これ系のとこに住んでる人というのは、私自身そうだったが貧しいとはいえけっこう充足してることが多く、とりたてて日々に不満を感じてないことが多かった。
逆に日々の生活に不満があるのが見てとれるのは、身の丈に合わない生活をおくる、つまり身の丈に合わない場所に住み、身の丈に合わない職業に就き、身の丈に合わない交際をしている、そういう人種であって、日々人生が自転車操業に陥っておりイライラして余裕がないことが多かった。

さて、快適で人が入れ替わらない極貧アパートだったが、隣の私と同年代の男性の部屋には夜になるとほぼ毎日若い女性が訪れ、楽しそうに話し続け、深夜になると女性は帰るようだった。
ごくごくそういう日常として私はとくだん気にも留めず、自分の部屋でしちめんどくさい映画を観たり小説を読んだり2ちゃんねるをやったり陰キャライフを謳歌してたんだが、ある日の昼頃(仕事がブラック過ぎて休日の私はだいたい夕方まで寝ていた)、その女性が隣の部屋の男性の部屋の前でえんえん泣いているのにうとうとしながら気づいた。…そうこうしてるうちにばあさん(おそらくアパート向かいに住む大家だろう)がしきりに、非常に優しい様子で女性を慰めている声が聞こえ、それはだいぶながいこと続いていたが、どこかちゃらんぽらんなとこのある隣の男性がなにか女性に不義理をしたのだろうと思い(女を泣かせるな)と思いつつ私はいつしかまた深い眠りに入っていった。
…数日後、隣の部屋は目貼りがされ、佐野厄除け大師のお札が貼ってあった。
のんきでだいぶ頭のネジが緩んでいた当時の私はながいこと「おおかた家賃を踏み倒して行方をくらまし、それで女が泣いていたのだろう」と考えていたが、「いや…そうじゃないな」と気づいたのは私がアパートから2DKのマンションに越して数年後である。
Posted at 2024/08/28 20:59:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味

プロフィール

「新ポケット版 学研の図鑑 野菜・くだもの。
こうしてみると今ふつうに流通して食べてるものも、よくこれだけ世界じゅうから集めてきて広く普及させたなという感が強い。
日本国内で野菜・くだものが充実してきたのは江戸時代後期~戦後にかけてで、それまでは長期間、需給がかなり貧弱だった。」
何シテル?   07/06 02:50
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/7 >>

  12345
6 789 101112
13 14 1516171819
20212223242526
2728293031  

リンク・クリップ

NCロードスター カーナビ・バックカメラ取付 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/03/29 03:54:12
ロードスター NC3 RHTとソフトトップ 比較してみた 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/03/16 02:55:42
NCロド パワーウィンドウスイッチ流用 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/12/30 02:54:39

愛車一覧

フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)
運転した瞬間、背中を押しつけられる加速とエグゾーストの重低音、DSGの電光石火の変速にや ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
幌のRSを手放してから2年半、こうなるだろうなとは思ってたが今回はRS RHTに。電動開 ...
ヤマハ ビーノ ヤマハ ビーノ
2000年製ビーノクラシックをライトレストアしたもの。 重量71kgの車体に6.3psの ...
スバル R1 スバル R1
横浜にいた頃サブカーとして活躍していたんだが、地元に戻った際に手放した。後姿がカッコイイ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation