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◇画太郎◇のブログ一覧

2023年11月28日 イイね!

超・学校法人 スタア學園/すぎむらしんいち

超・学校法人 スタア學園/すぎむらしんいち中学校で陰湿かつ執拗かつ過酷なイジメを受けていた少年が「スターを養成する」という謳い文句のうさんくさい高校に進学して、実際まがりなりにもTV、映画に映るスターになっていく物語。

20代の頃に10巻まで揃えてたところで放置してたんだが、最近ネットで全21巻買い揃えた。
すぎむらしんいちの漫画はあとあとプレミアがつくことが多く、これも最終3巻にプレミアがついていて入手に難儀した。

ただこの漫画、主人公の少年がスタア學園に入るまでと入った少しあとの6巻くらいまでがメチャクチャおもしろいけど、それから先はトーンダウンしちゃうんだよね。

いま読み直すと、連載されていた90年代当時の習俗がこまかく描きこまれていて興味深い。



イジメに遭ってるなか親父の会社が倒産して両親が夜逃げ、もうどうにもならん境遇の主人公をふとした縁からたすける菜津子さんという女性。
物語の最後まで主人公が転落していきそうなときに救いの手を差しのべる頼れる姉さんだが、不思議な魅力がある。
けっこう男性、こころのどこかで、こういう男勝りで活発な女性に魅かれる面があるのかもしれない。
Posted at 2023/11/28 17:51:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年11月11日 イイね!

山本直樹/BLUE

山本直樹/BLUE山本直樹の短編7編が収録されている。
全ての作品で性描写が激しく、というかモロなので、当初光文社から単行本が発行されたが物議をかもして回収され、その後、弓立社から発行された。

「エロ漫画」というよりは「性をテーマにした作品」というニュアンスが強い。
山本直樹は別名義でエロ漫画も描くんだが、こういう現実的な性を扱うスタンスの漫画家は意外といない。

ただ、読んでるとどちらかというと性的なもの以外の部分に目が行く。
現実にすごく近いんだが、少しズレている。
この微妙に現実と違う違和感が何なのかはよくわからないが、見慣れた風景が巧妙に異質なものに置き換えられているような、独特の世界観を形成している。
Posted at 2023/11/11 05:44:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年08月03日 イイね!

諸星大二郎/不安の立像

諸星大二郎/不安の立像諸星大二郎の短編のうち『不安の立像』はじめ、1973年~1984年発表のわりと初期のものがホラーをテーマに9編収録されている。

ホラーといってもあまり怖くはない。
ジャンルとしてのホラー漫画とは趣が違う。
読んでてザワザワと気持ちがそそけだってくるものが集められている。
ようするにタイトルどおり「不安」をかきたてられるんだが、どういうわけかそこに不快感はともなわない。

「俺だけかな?」と思っていた、日ごろ誰も口にしない、口にしないのはどうもあやふやでとるに足らないもののような気がするからなんだが、そういううしろめたい「不安」の正体をこの漫画を通してよくよく見つめてみれば「みんなそうだよ」という答えがみつけられて、どこかその「不安」に寄り添うと居心地の良さを感じてしまうからだ。
「不安」の正体がわかるとともに「自分」の正体もわかって、そんなに善人でもない自分と他人に気づくと、不思議と気持ちがほぐれて楽になる。
Posted at 2023/08/03 05:27:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年06月27日 イイね!

森田まさのり/ROOKIES

森田まさのり/ROOKIES部室を溜まり場にするだけの自堕落な生活を送っていた野球部の不良達がしだいに一致団結して甲子園を目指す漫画。

この人の漫画は絵、特に人物の表情が上手くて、それで他の人が描けないような領域の描写ができる。
この人自身が絵を勉強してつき詰めていった結果、表現度の自由というか自在さを獲得してるんだけど。

この漫画に出てくる不良達も最初は溜まり場でだべって暴れるくらいしかできないんだけど、周囲の失笑を買うレベルとはいえ、しだいに野球が試合として成立するくらいには上達してくる。
そのときにやっぱり上達した結果、自由を獲得してるんだよね。
今まで自由だと思って溜まり場でだべったり暴れてたりしていたことは、非常に狭い世界に自分達自身でわざわざ自分達を閉じ込めていたに過ぎないことに気づく。

野球が強くなるにつれて周囲の目も「お!野球部やるじゃん」と変わってくる。
もっと広いステージで戦えるようになってくる。
(このくらいでいいか…)とどこかでそう思いそうなもんだが、というのは上達してステージが上がっていった結果、接する周囲のレベルも上がっていくのでいくら上達したところで壁にぶちあたる。
自分達に抵抗する向かい風のパワーも上がっていく。
もともとはこれに屈するのが怖いから、怖さを知っているから傷つかないよう狭い世界に閉じこもっていた彼らだったが、物語の終盤ではもはや彼らは甲子園と口にしても失笑を買わないような、仮に失笑を買ったとしても本人たちが意に介さないような世界を獲得している。
Posted at 2023/06/27 22:42:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2023年05月30日 イイね!

軍鶏/たなか亜希夫

軍鶏/たなか亜希夫高校在学中に両親を刺殺した少年が、少年院で過酷なイジメに遭い、「殺されぬため」空手を身につける。
少年は「殺されぬため」空手にすがるが、少年のなかでの「殺される」とは肉体的に「殺される」というよりは精神的に「殺される」というニュアンスが強い。
両親を刺殺した原因も、この精神的に「殺されてしまう」という感覚からきたものらしい。

出所後、少年は裏社会で暴力に明け暮れる。
少年は頭角を現し、名だたる格闘家たちと戦う。
彼の戦いかたは汚く、しかも相手を徹底的に痛めつけてしまう。
彼と戦った相手はことごとく再起不能になるか、死亡してしまう。

…てわけで読んでてあんまり主人公を応援する気にもならなければ感情移入もしない。
「底辺乙」と思いながら読んでたが、全34巻の最後の6巻くらいで様子が違ってくる。
彼に信頼する・される、守るべき「疑似家族」のようなものができたのである。
こうなると事情が今までと変わってくる。

守るべきものができた以上、今までのように破滅的な生きかたはできないんだが…。
彼、いざ自分が心の平安を得ようとすると「いや、これで済むわけない」って思っちゃうんだよ。
今まで他人の人生を再起不能にするか強制終了させてきちゃったんだから、自分だけが平穏な世界を得られるのは不合理という感覚が芽ばえちゃうわけ。

こうなると読んでるほうも「いいから気にすんな!日和って今からでもおもしろおかしく生きりゃいいんだよ!」と主人公に対して思っちゃうんだが、彼は最後の最後、「帰らなきゃ」と願いつつ守るべき人間のもとへ帰ろうとしても帰ることができない境遇となって物語は終わってしまう。
「…うわぁ」と全巻読み終わったあと思ったが、物語の最初からたどっていくと、運命とか、摂理とか、カルマとか、結局はこうなるしかなかった、しょうがなかったんだよ、という気もしてくる。
Posted at 2023/05/30 06:35:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味

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「新ポケット版 学研の図鑑 野菜・くだもの。
こうしてみると今ふつうに流通して食べてるものも、よくこれだけ世界じゅうから集めてきて広く普及させたなという感が強い。
日本国内で野菜・くだものが充実してきたのは江戸時代後期~戦後にかけてで、それまでは長期間、需給がかなり貧弱だった。」
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