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◇画太郎◇のブログ一覧

2025年10月09日 イイね!

『ノーカントリー』

『ノーカントリー』2007年のアメリカ映画。
原題は“No Country for Old Men”。
監督・製作はコーエン兄弟。

舞台は1980年代(おそらく)のテキサス州とメキシコ。
偶然にギャング同士の抗争を目撃した男が、抗争の原因となった200万ドルの大金を発見し、持ち逃げする。

男は身元を特定され逃亡するが、ギャングの雇った殺し屋に追跡される。
この殺し屋がだいぶイカレてて「とにかく人を殺したいんだけど、どうせ殺すなら殺すのに理由あったほうがいいよね、まあ理由なくても殺すけどね」というスタンスなので、追跡行のあいだに200万ドルの行方に関係ある人間、ない人間、関係なく殺す。一方で気まぐれにコイントスをやって裏表を当てた人間は殺さなかったりする。
…メチャクチャしんどいヤツ相手に追跡されるんだが、男の逃避行は成功するのかどうか。

200万ドル持ち逃げした男が逃げきれるのかにも感情移入するんだが、…この映画、不思議と殺し屋も魅力的に映るんだよね。
理不尽な暴力の体現者に魅かれるこの心境は何なんだろうとは思うが。
原題の“No Country for Old Men”は、逃走者、追跡者、どちらの気持ちも理解できないことで「自分はもう古い人間なのか、この土地に居場所はなくなったのか」と気を滅入らせる、事件を追って最終的な事の顛末まで見た老保安官の心情。
Posted at 2025/10/09 20:16:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2025年09月28日 イイね!

『大奥』

『大奥』2003年~フジテレビ系列で放送されている時代劇シリーズを2006年、映画化したもの。
映画版の舞台は七代将軍・家継の時代で、「江島生島事件」をモチーフにしているが、史実を大幅に脚色しており、大奥での女同士の権力争いの結果、今回映画版の主演に抜擢された仲間由紀恵扮する大奥総取締・隙がなく有能な絵島が「男女関係のスキャンダル」という仕掛けられれた陰謀にはめられていく姿を描く。
終始ライバルを執拗かつ、ちまちまと貶めようとするどろどろした展開に「女こえー」と思うが、ラストでの印象は不思議と、事の顛末のわりに案外さわやかな娯楽時代劇である。
Posted at 2025/09/28 04:34:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2025年09月10日 イイね!

『隠し砦の三悪人』

『隠し砦の三悪人』1958年公開の黒澤映画。
1977年公開の『スター・ウォーズ』に大きな影響を与え、ストーリー・登場人物に共通する部分が多い。

戦国時代を舞台に、敗国の侍大将が世継ぎの姫と軍用金を擁し、2人の百姓を従えて敵中突破する。

題名は『隠し砦の三悪人』だが、忠誠無比の猛将・真壁六郎太はもちろん悪人ではないし、残る頼りない百姓ふたりが悪人かというと、きびしい乱世を渡りぬくには悪事を働かねばしかたないと思いながらも、生来の気弱さだったり人の良さでどうしても悪人になりきれない人たちである。
結果的に姫を守る道中に同行した百姓ふたりが最後に報われたかというとなんとも微妙な感じだが、三船敏郎演じる真壁六郎太の活躍の一方で、これといった才はないが、ただ善良な心をもった弱い人間にもスポットライトがあたるあたりは黒澤明の哲学を感じさせる。
さらにこの映画を躍動感あるものにしている重要な要素は、三悪人と行動を共にする雪姫の存在で、雪姫を演じた上原美佐の気性が激しくまっすぐなたたずまいを黒澤明は「気品と野生の二つの要素がかもしだす異様な雰囲気」と評している。
上原美佐が女優としてスクリーンに出ていたのは2年間のみである。
Posted at 2025/09/10 13:39:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2025年09月04日 イイね!

『積木くずし』

『積木くずし』1982年に当時社会問題になっていた少年少女の非行を扱った穂積隆信の体験記がベストセラーになり、高部知子主演でドラマ化、こちらも高視聴率となる。
この流れを受けて1983年、映画化。高部知子の不祥事のため主演は渡辺典子に変更。他のキャストもドラマ版とは異なっている。
ドラマ・映画ともDVD化はされておらず、映画のほうをAmazon Prime Videoで観る。

中学生の娘がもともと赤い髪の色のせいで因縁をつけられたことをきっかけに学校になじめず非行化していく話で、映画を観てる感じ、これちょっとしょうがねぇかなと思ったんだが、とはいえ当事者と、それよりも親にとっては大問題なんだよね。
特に両親は父母それぞれ娘の非行は自分の育てかたが間違ってたんじゃないかと必要以上に自分を責めてしまう。その結果、あれこれ娘のために動くんだが、裏目に出たりとなかなかうまくいかず、両親の焦燥はつのるばかりで、娘もどんどん自暴自棄になっていってしまう。
私思うに、これはちょっと解決難しいわなー、父親も母親も当の娘もまったく問題がないとは言えないが、致命的になにがダメってことがなくても、こうなるときはこうなっちゃうんだもんなー。…と、人さまのご家庭のことながら頭抱えざるを得ない。

この映画からだいぶたっての後日談だが、娘の非行・犯罪は続き、後年、両親は離婚。
娘は深刻な腎疾患となり母から腎移植を受けるが、ほどなくして母は自ら命を絶つ。
娘はその数年後、35歳の若さで亡くなっている。
かたちはともかく親子の絆は最後までふつうの親子よりむしろ強く結ばれてたのかもな、と思ったりする。
Posted at 2025/09/04 19:38:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2025年08月13日 イイね!

『U・ボート』

『U・ボート』1981年公開、ウォルフガング・ペーターゼン監督によるドイツの戦争映画。

題名の『U・ボート』は第一次世界大戦・第二次世界大戦で使われたドイツ海軍の潜水艦の総称。
当時、ドイツはイギリスに較べて海軍戦力が脆弱だったため制海権を確保できず、もっぱら魚雷による商船破壊を潜水艦でおこなった。

U・ボートによる大西洋への出撃、イギリス駆逐艦との死闘、ジブラルタル海峡の通過と再度のイギリス海軍との交戦、爆雷によって海底に擱座したのちの奇跡の浮上、…そしてその先にあるものは、…なんともやるせなく、戦争の虚しさを思い知らされるラストになっている。

公開時149分だったが、今回購入したディレクターズ・カット版DVDは208分。
そのうちのほとんどの時間、えんえんとむさ苦しく狭い潜水艦の内部が描写される。
Posted at 2025/08/13 18:01:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

「『昭和天皇 hirohito-ラストバンザイ』
昨年ヒストリーチャンネルで放送され、現在アマプラで観ることができる。
アメリカンらしく明快すぎる嫌いはあるが、昭和天皇について好意的に扱っている。
実際の日本人の天皇観はもう少しややこしくもやっとしてると思うが…。
貴重映像も多い。」
何シテル?   10/08 19:39
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
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