
言わずと知れた、きつねうどんとたぬきそばのインスタント麺の定番であり、始祖である。
なぜネーミングが赤いきつねなんだというと、もともと熱いきつねで発売しようと思ってたら、当時のマルちゃんの社長が山口百恵の「みーどりーのなーかをーはしーりーぬーけてーくー、真っ赤なポルシェ♪」という歌をいたく気に入ってしまい、「熱いは赤いんだ!」と、強引にごり通したからである。
こういう経営者の気まぐれに従業員が振り回されるのはサラリーマンなら身に沁みてわかるだろうが、べつに今に始まったことではないのである。
しばらくしてから緑のたぬきが出て、こちらはなぜ緑なのかは謎だが、たぶん「緑の中を走り抜けてく、真っ赤なポルシェ」に対応してるんだと思う。
ところが、商標登録しなかったので日清に真似られた。どん兵衛である。
しかしよく注意して食べ較べてみると、後発のどん兵衛のほうが少し劣る。
たぶん後発のため、より本物のうどん、そばに近づけようとして、結果、本物よりマズいうどん、本物よりマズいそばになってしまったんだと思う。
赤いきつねはうどんというより、あくまで赤いきつねの味である。
緑のたぬきはそばというより、あくまで緑のたぬきの味である。
ところでこのブログを書くにあたって初めてマルちゃん・赤いきつねと緑のたぬき、日清・どん兵衛が別であるのを知った。
いや正確には、変な言いかただが、買うときにいちいち気にしてなくて、頭のなかでどっちも赤いきつねと緑のたぬきであり、どっちもどん兵衛だったのである。
これもつい最近の話だが、ムーミンの絵を眺めてたら、スナフキンがふたりいることに気がついた。
正確に言うとふたつのキャラクターは明確に違うんだが、どちらもスナフキンなのである。
いや、どちらかがスナフキンじゃねーな、と思ってよく調べると、かたほうはちびのミイというキャラクターであった。
つまりふたつのキャラクターの記号を同一に扱ってもまったくさし障りがなかったため、、私の無意識が便宜上どちらにもスナフキンと勝手に名づけていたのである。
極端な例で言うと、ウチの母親に言わせれば、ガンタンクだろうがザクレロだろうがガンダムである。ザブングルを見せてもガンダムと言うかもしれない。
こちらにとっては一大事でも、ウチの母親の実生活上、区別がつかなくてもなんらさし障りがないため、便宜上ひっくるめてガンダムでいいのである。
話が哲学的に過ぎただろうか。しかしみなさんにも身に覚えがあるだろう。
…あると言ってくれ。

Posted at 2015/04/17 06:35:03 | |
トラックバック(0) |
インスタント食品 | グルメ/料理