
VWの環境性能偽装問題ですが、かれこれ8年VW乗ってる一ユーザーとしてみれば、エンジンオイルにしてもロングライフオイルで1年・15000km無交換でいいですよ、ドイツは環境問題に厳しく取り組んでるから極力廃油を出さないようにしてるんです、という説明を受け、またはダウンサイジングターボの先駆けでエコとパワーの両立ができてるんです、という喧伝を受け、国産ハイブリッドらのカタログ燃費競争を横目に見ながら、今だから言うが、酸性雨などの教訓から環境問題に切実に取り組んでるドイツ車は違うんだよ。環境問題を気にしてるってのはこういう取り組みを言うんだよ。と高みにかまえてたのは否めない。
その長年の概念がものの見事に裏切られて、それもVWお得意のシステム制御によって行われてたわけで、VWの環境に対する思想の喧伝に薫陶を受けていたユーザーは、当然「フザケルナ!」となる。
もっともトヨタやホンダはだいぶ前から「おかしくない?」ってのは実証してたようで。VWが長年培った「質実剛健」のイメージが消える損失は計り知れないでしょ。
それはともかく、そんな話題はDらーまんにおくびにも出さず、GTEに乗ってきました。
いやこれは新しくて楽しいし、ホントにいいクルマ。
EV走行・ハイブリッド走行・GTEモードというスポーツモードの3タイプがボタン一つで切り替えられて、これははっきり特性、というよりクルマの性格が違うので3タイプの顔が楽しめる。
GTIのイメージカラーである赤に対して、各部に青の配色。特別感はある。
GTEモードのエレクトリックブーストによる加速はシステム出力200ps以上、ものすごいトルクで加速していき、1.4Lエンジンのサウンドも気持ちいい。
峠、サーキットというまでスポーツではないけど、ふだんの通勤は航続距離50kmで楽に交通の流れに乗れるパワーのEVモード、ときにはGTEモードで気持ちよく走れる、そういう意味ではこれ1台で高い次元で事足りる、今までにない思想を持ったホントにいいクルマ。
なので今回の事件はもったいない。
あえて言うと、本国の左ハンドルに合わせてるのか、3モードの切り替えボタンがシフトの左、つまり右ハンドルだとシフトの奥にあるんすよ。このボタン、けっこう頻繁に押す気がするので、やっぱりシフトの右、手前側についてて欲しかった。もしくはステアで切り替え操作できるとか。
あとリチウムイオンバッテリーをリアに積んでる関係で、どうしてもトランクルームが狭い。これ、実用車のゴルフとしてはわかってても「アレ?」って気にはなる。
クルマ自体はやっぱりイイものはイイのよ。でも信頼を取り戻すには時間かかるでしょうなー。
まぁ、がんばれVWということで。
Posted at 2015/11/17 21:41:23 | |
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