
イギリスの雑誌だったかなー、『歴代最高の続編映画』というのをやって1位が『エイリアン2』でした。
『エイリアン2』は1985年製作ですが、まぁそれまでは大HIT作の続編映画ってほぼ必ずショボくてコケるのがお約束なとこありましたからねー。
続編のアクションをド派手にして予算もバンバン使って凌駕していくというのは、ジェームズ・キャメロンならではかもしれません。
自身の『ターミネーター2』も同じ手法で成功させてますしね。
ただコレに関してはリドリー・スコットの『エイリアン』、ジェームズ・キャメロンの『エイリアン』って見方もできるんですよねー。
リドリー・スコット作品って言うのはだいたいどこか斜にかまえてるというか虚無的というかニヒルというか、まぁそんな感じなんですよ。
ジェームズ・キャメロンってのは、真っ向から立ち向かう。困難な境遇に対して不屈というか絶対あきらめないという哲学がある。
『ターミネーター』ではそれはサラ・コナーに現れてましたけど。
『エイリアン』でのその役割はリプリーなんですよね。
どちらも女性ってのも共通点だと思います。
強い女性像って言うのかなー、そういうの好きですよね。
もうひとつは機械・アンドロイド・ロボットが暴走したり酷薄なプログラムに則って動いたりで、人間を窮地に陥れるパターン、『エイリアン』も『ターミネーター』も1作目はそういう内容なんですけど、ジェームズ・キャメロンは機械・アンドロイド・ロボットになんらかの暖かい意志だとか人と通じあうほのかな信頼感を持たせるというのかなー。
最終的には愚鈍な人間と対比されて、むしろアンドロイドが窮地を救う、信頼を寄せることができる相棒だったりして。
このへんは日本のアニメとか漫画の影響も強いのかなー、と思ったりしますが。
ジェームズ・キャメロン、漫画好きでわざわざ日本から取り寄せたりしてますしね。
で、何が優れてるって、リドリー・スコットの『エイリアン』、ジェームズ・キャメロンの『エイリアン』それぞれアプローチの違うものが浮き上がって独立してるわけではなく、それぞれの監督の個性を際立たせながらも、『エイリアン』の世界観を見事に互いの作品で融合させつつ、昇華させていった点なんですよねー。
Posted at 2018/12/12 04:09:52 | |
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