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2020年04月23日 イイね!

上杉謙信/吉川英治

上杉謙信/吉川英治四十九年 一睡夢 一期栄華 一盃酒

いわずと知れた戦国最強の軍神。
若い頃から戦場に出、49才で突然ぶっ倒れて死ぬまで、戦うこと約70度、まともに敗北や失敗を経験したことは一度もない。
それも主に武田・北条と戦国時代特に強い勢力とばかり戦ってのこの戦績。

とはいえこの小説では主に第四次川中島合戦という限られた部分を切り取ってますから、上杉謙信について知りたければ何か他の本を読んだほうが良い気がします。

上杉謙信を小説という体裁で扱ったものは意外に少ないですが、小説だからこそ、その時代の空気を肌で感じるという点ではおもしろいかもしれません。

この小説を読む前は、現代の感覚で政治家とか経営者とかと重ね合わせて、こんな感じかな?と勝手にイメージしてたんですが、もう全然そんなんじゃないですね。

その時代に生きる人間たちが各自めいめい全力で駆け抜けていってますから、100%の力を発揮し続けてないとかんたんに淘汰され滅んでゆく、そんな世界なんですよ。

ぶっ倒れて死ぬときまで、その能力を100%発揮し続け、生き、戦い切る。
有能で魅力ある者が滅んでもそれを悼む間もなく次々と情勢が移り変わる。
ましてや大多数のごく普通の命など一顧だにされる暇もない時代の空気感。
現代の人間じゃこのパフォーマンスを発揮し続ける生き方って無理でしょ。
オレもロマンや美学として憧れはしますが、無理だし。

時代の空気感。…ん?ちょっと待って。
この小説が書かれたのは1942年。
あとは察してほしいところがあるが、とはいえ実際に上杉謙信が生きた戦国時代の空気感と、吉川英治の「上杉謙信」という小説が書かれた時代の空気感と、錯誤を起こさないように一応頭の片隅に入れておいたほうがいい程度のことだとは思う。

実際に戦後、それまで弾圧されてきた左翼文壇がGHQの庇護の下、吉川英治他多数の批判を行ったという事実はあるが、それらの指摘は「一理あるが一理ない」程度にあまりこだわらず読んだところで、現代の人間がこの小説の上杉謙信に感銘を受けることに何ら不都合はないだろう。
Posted at 2020/04/23 04:59:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味

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