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2020年11月09日 イイね!

『ラスト サムライ』

『ラスト サムライ』アメリカンな侍映画でわけわからんのにおもしろい。
「日本人が観るとヒク場面多いかもねー…」とあらかじめ監督が言ってるが、わりとマジメに時間をかけて設定を行っているので、観てるうちはそこまで日本人として拒否反応とか極端な違和感ない。
ていうか史実をベースにしてはいるけど壮大な娯楽フィクションを侍映画でやってるってのはちゃんと観ててわかるようにできている。

史実というともともとは戊辰戦争に参加したフランス人将校がモデルなんだが、実際はこれ撮った監督の頭にわいた「霧の中を侍の軍団が徐々に姿を現す」というイメージを優先して、それを展開するように物語が創られる。

控えめながら政治的・歴史的な主張はおそらくあって、日本人としては「日本人の価値観を美化してくれてるのはありがたいけど、いやー…、実際はそこまで立派なわけないんだけどなー…」と面映ゆい感がある。
まあ舞台となっている実際の幕末とは大きく世界観が違うし、ひとつの抽象的なイメージをベースとしたファンタジー的世界観というのがわかっているから、それはそれで構わないわけだが。

それよりも重要な点はアメリカ人としての個の問題、主人公のオールグレンはインディアン掃討、南北戦争を経験した結果、自身が戦った行為の虚しさと強烈な自己否定を抱えている元・将校。
日本というわけのわからない土地で、自身が戦うことの意義、価値を見出し、自己の存在感を回復し治癒されていく。
あるのかないのか、いつかたどり着くのかたどり着けないのかわからん一見非現実的だが、もしかしたらあり得るかもしれんという個の理想の居場所、そこが彼にとっては侍の世界だったということ。

アメリカ人に限らず、人間、非現実的だが可能性がゼロと決まっているわけではなくもしかしたらワンチャン叶うかもしれない、たどり着けるかもしれない世界、案外そういうものを人生の目的として生きているのかもしれない。
Posted at 2020/11/09 02:08:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ

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