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MA-1は１９５０年代中盤～１９７０年代中盤まで米軍で使用されたインターミディエイトゾーン（10℃～ー10℃）を想定したフライトジャケットで、ベトナム戦争終結後、米軍にMA-1を納入していたアルファが剰余品を民間に流通させたところ人気が出たので民間向けの生産にシフトして現在に至る。

１９８０年代に広く流行したためフライトジャケットのなかでは現在最も知名度があり、アルファ以外の多くのメーカーも民間用にMA-1を製造している。
軍用に生産されていた期間が長く、その過程でオキシジェンタブ、肩のエアフォースマーク等が廃止され、現在では左肩のシガレットケースが特徴として名残をとどめている。
また１９６３年以降リバーシブル仕様になりライニングの色が救難用のレスキューオレンジとなった。
ライニングの色をレスキューオレンジにすると同時にライニング部分襟の下に位置していたミルスペックタグは左ポケット内に移動している。

日本でのアルファ製品はエドウィンがライセンス生産しており、国内では従来のものをコアスペックと呼び、それとは別に日本人向けのジャパンスペックがある。またUSラインを輸入したものも流通している。
ジャパンスペックは日本人の体形や好みに合わせ、身幅や腕回りがタイトに、また着丈が長めになっている。
今回購入したものはジャパンスペック。

米軍で当時使用されていたものやレプリカは中綿がウールとコットンの混紡、襟・袖のリブにウールを使用しているが、今回購入したものは中綿にポリエステル、襟・袖は主にアクリルを使用しているため、取り扱いも比較的楽で、表示ではドライクリーニングオンリーとなっているが、多少気を使えば洗濯もそれほど問題ないのではないだろうか。
着てみた感じではまあエドウィンらしいというか、むちゃくちゃかっこいいとかディテールの造形にそそられるとかはないんだけど、無難で手堅くまとまってる感はある。