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2025年03月20日 イイね!

女帝エカテリーナ/池田理代子

女帝エカテリーナ/池田理代子18世紀ロシアの女帝・エカテリーナ2世の生涯を1982年~1984年にかけて漫画化したもの。
アンリ・トロワイヤによる伝記を原作にしており、池田理代子の漫画の特徴だが、細かい部分まで史実を尊重し歴史的事実を損なわない展開。

エカテリーナはもともとドイツのやや没落した貴族の娘だったが「ロシアの皇太子妃ならちょろいかも」と算段した母に連れられて、結果的にうまく次期皇帝と目されるピョートルとの結婚に成功する。

しかし伝統的にロシア宮廷では皇族といえどしばしば暗殺、牢獄送り、流刑になる。
しかも当時の女帝エリザヴェータは絶対的な権力を持ち、政務の失策というよりは妬みとか「なんか気にくわない」といった理由で、しばしば身近な人間を処分する。

「…やべえところに来ちまった!」と気づいたエカテリーナだったが、よそ者で周囲に味方がおらず、また自身が若く力のない頃は息をひそめて過ごし、その間に当時先端の啓蒙思想に没頭する。
これがじわじわと功を奏し「次期皇帝のピョートルはアホだが、皇太子妃のエカテリーナは聡明だ」という世評が少しづつ広まり、決定的な危険は避けられることになる。

いよいよ女帝エリザヴェータが崩御するが、皇帝となった夫・ピョートルとエカテリーナは決定的に仲が悪い。
別居してお互いに愛人を囲っているが、早晩自身がピョートルに処分されると見たエカテリーナは、近衛隊を味方につけクーデターを起こし、即位して女帝となる。

さて、啓蒙思想に傾倒したエカテリーナはロシアを西欧の先進諸国に後れをとらない民主的な文明国家にしようと当初意気込んでいたが、あと先考えずに場当たり的な行動しかしない国民性にドン引きしてしまい、あげくに大規模な反乱が起きてしまったのを見るにつけ「ああ、ロシアに必要なのは力づくで民衆を引っぱっていく専制君主で、国民も不満はたれながらもそれを望んでるんだな」との思いに至り、以後、ロシア史上最強の女帝として君臨し、今もって変わらぬクリミア半島への南下と領土拡大に精を出すようになる。
Posted at 2025/03/20 20:19:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味

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