
茨城県の阿見飛行場で同僚とセスナに乗ってきました。
遊覧飛行のコースはたくさんあるんですが、だいたい10~20分の飛行でおなかいっぱいだと思います。今回は「土浦」コース、12分で¥5800です。
他のお客さんの来場具合にもよるんでしょうけど、操縦士の人が親切で、実際は霞ケ浦上空も合わせて20分近く飛んでくれたと思います。
セスナを降りてからも聞けばいろいろと教えてくれて、都合40分くらいでした。
操縦士合わせて4人乗り。同乗者2名以上で搭乗させてもらえます。
搭乗機体は1985年製。ただ、1950年代から基本的には変わらない機体です。
水平対向4気筒空冷エンジンで160馬力。エンジンをかけると空冷エンジン特有のバタバタ音がします。キャブレター方式。最新だとインジェクター方式や、ターボ付きだったりするんですが、操縦するぶんには昔ながらのキャブレター方式が操縦しやすいということです。
離着陸がいちばん気を使うとのことですが、予想外にスムーズで、ふわっと浮き上がり、着陸もそんなにショックがありません。
ちなみに操縦士の隣にも操縦桿があるんですが、「これってさわったら動くんですかね」と聞いたら、「あー、動きますよー」だって。お…おっかねえ。ちょっとくらいさわるのはかまわないって言ってましたが…。安全性を考えて外そうかとしたこともあったんですけど、年1回の検査(クルマで言う車検みたいなものね)に通らないので、つけたままにしてるそうです。
いったん離陸すると、みるみる上昇していきます。時速は200km/hくらい。
基本的にはエンジンもそうですが、クルマの感覚とかなり操縦や構造は近いそうです。
ははは。人がゴミのようだ。もうテンションアゲアゲです。
高度は市街地で300mくらい、それ以外で500mくらい。
下関でヘリにも乗ったことがあるんですが(今は確かやってないと思う)、すーっと垂直に昇ってゆく感覚とはまた違います。なにより思ったほどウルサクなくて、フツーに会話できます。(ヘリは爆音でヘッドフォン経由じゃないと会話は無理)。
けっこうGがかかりますね、と聞くと「上昇のGはそれほどでもないんですよ。怖いのは下へのGで~」と言って操縦士さん、旋回しながら降下を始めます。
うぎゃー!!
体が浮いて下へ落ちていく感じ。これは…遊園地のフリーフォールの感覚に近いですかね。
…この時点ではじめて自分はスカイダイビングやパラセイリングは無理だなー、と気づきました。
ついでに言うとバンジージャンプもダメです(これは実証済み)。恥を忍んで言うとジェットコースターもホントは無理です。…目つぶってます。
これって墜落したりしないんですか?と聞くと、「いやー、基本的に墜落ってのはないんですよー、あるのは不時着で」「たとえばエンジン切りますよー」…何?
ホントにエンジン切りました。プスンと言ってプロペラの回転が止まり始めます。
ぎゃー!!
…ん?おー。漂ってる、漂ってる。ゆるやかに滑空してます。「この状態で不時着できるところを見つければいいんですよ」おー、なるほど。
錐もみしながら墜落というのは機体の損傷とか気流とかの関係で、めったにないらしい。
…てか、地球はまるいのね。
飛行を終えてクルマに戻ると、クルマってやっぱり上と下が無いから、空間としてはどこまでいっても平面の2次元の世界なんですよね。ヘンな話、それが妙に違和感ありました。
いろんな乗り物があるなかののひとつとして自動車なんだなー、と妙な感慨が出ます。
そういう意味ではセスナに乗ってみるのは、クルマ好きにもかなりおススメな感じです。
Posted at 2012/09/17 21:56:19 | |
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