
正直、見た目以外はそんなに期待してなかったんですけどね。これは予想外にイイですよ。
あまり期待してなかったのは、ひとつはひところメーカーがR1やらソニカやらiやらプレミアムな軽を売り出して、自分もR1をそのとき買ったんですが、結論から言うと「軽自動車でやることには限界がある」っていうのをまざまざと見せつけられてしまっただけだから。R1で具体的に言うと、ただ硬いだけの、石畳でガタガタ、シャシが軋むだけのサスとか、遠目にクールだけど近くで見るとプラスチック感全開の安いインパネとか、ユルユルのシートベルトが毎回ドアに挟まったりするような操作性だったりしたわけで、結果、それらの軽は売れずに淘汰されてしまったわけで。
もうひとつは最近、CR-Z、フィットRSあたりからのホンダ車ってどうよ、というのがあったから。期待させられるわりに実際出てくると、このクルマに乗りたがるユーザーがこれを求めるかなあ…、というのが多かった気がします。
大げさですが、それらの懸念が見事に払しょくされたホンダ復活のクルマだと思いますよ。
「軽だから」と言って我慢することがこれといってないんですよ。居住性やユーティリティがいいのは最近の軽はどれもそうなんですけど、そのかわり見た目からして生活感全開じゃないですか。それがない。デザインがすごく良いんですよ。デザインが良いとなると一時期のプレミアムな軽のように視認性とか操作性が犠牲になってると思うでしょ?それもないんですよ。R1なんか停止線で止まると目の前の信号見えなかったですからね。そういうのはなく、よく考えられてデザインと実用性を両立させている。
そしてなによりクルマとしての良心というか、基本がしっかりしている。
VSA(横滑り防止装置)、ヒルスタートアシストが全車標準、9万円UPのLパッケージでサイドカーテンエアバッグがディスチャージヘッドランプなどとともに付いてくる。
走る・曲がる・止まる、の部分も「良い」とはいえないけど、軽自動車の規格とコストの制約のなかで可能な限りまとめられていて、よく考えられてると思う。
ステアがユルいのが気になるのと、あとFrのスタビはっやっぱりいると思いますけどね。
ただ、なんといってもデザインですかね。N360がモチーフだからレトロだと思うでしょ?これが標準装着のLEDテール、LEDポジションが意外にも似合ってて現代的なフォルムなんですよ。
僕が持つならミラノレッドにルーフをブラックのツートン、ストライプを入れてグリルとシートはチェック。
実際競合するのはムーヴ、ワゴンRでしょうけど、ニッチにならず、かなりシェアを食っちゃうんじゃないかという気がします。こういうクルマが街なかで増えるだけで楽しいじゃないですか。
…え?これだけ褒めて買うのかって?…いや、買わないですよ。欲しいですけどね。
Posted at 2012/11/15 03:30:05 | |
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