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◇画太郎◇のブログ一覧

2014年02月28日 イイね!

太宰治/魚服記

太宰治/魚服記やはりね、天才なんですよ。太宰治の前にこういう小説はなかったし、今でもこういう小説を書ける者はない。戯作派って呼ばれたりしますけどね。そもそも型にはまってないから、何々派もくそもないんですよ。従来の系統と全然別のところに在るからしかたなく戯作って言うのであって。
心優しき天才ですね。優しさって何?とも思ったりしますけどね。

青森の、山奥の田舎ですね。ひとりの少女が住んでたんですよ。父親とふたりで。
滝壺の近くで出店を開いて、通りがかるものがあると「寄ってけ、寄ってけ」と言う。
たいした稼ぎにならないけど、ずっとそんなことをしている。
そんな生活を続けて15歳になったある日、「あんた何しに生きてんの?」と父親に言う。
「わからね」と、父親は言う。
「死ねばいいのに」と、少女は言う。
………。
吹雪の夜に、ひとりで小屋で眠っていた。
酒くさい呼吸が、ああ、父親が帰ってきたんだろう。
ああ、
「阿呆!」と怒鳴って少女は立ち上がり、小屋を飛び出し、吹雪の中をずんずん歩いていく。
やがて滝壺に身を躍らせる。
すると鮒になった。
うれしいな。
しばらく餌を追ったり、物陰に隠れたり、遊んでいる。
…じっと動かなくなり考えているようだ。そして…。

「生きる」ってなんだろうね、とふと立ち止まって考えて、暗がりを覗いてみたら、あまりにその奥が深くて底がわからず、たいていの人は怖くなって途中で見なかったことにする。
でも、立ち止まったままずーっと覗いていたらどうなるんですかね。
懐かしいような、恍惚とするような、でもそれはむしろ「死」の匂いに対してですかね。
Posted at 2014/02/28 07:39:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2014年02月22日 イイね!

『ターミネーター』

『ターミネーター』ブックオフで¥500で置いてたので、高校生以来、20年ぶりくらいに観たら、もう内容もほとんど忘れてて、ムチャクチャおもしろかったですけどね。
舞台が1984年のLAなのがイイんだよなー、と思ったり。



ところでエンディングのクレジットに“原案・ハーラン・エリスン”ってでっかく出てて、こんなの無かったよな、と思うのと、「え?そうなの?」と思うのと。
ハーラン・エリスンってアレです。代表作が「世界の中心で愛を叫んだ獣」の。それ自体はなんてことないSF小説なんですが、庵野秀明がエヴァで「読んだことないけどタイトルがカッコよかったから」とサブタイトルに使ったり、「世カ中」とか、…ああもうホントにどうでもいいんですけど、このあたりで知ってる人は多い気がします。
…ただ、ハーラン・エリスンの元ネタってのは読んだことないですけど、「それ言ったらきりないっしょ」と思ったり、アメリカの訴訟社会のドロドロした部分をかいま見てアレです。

「それ言いだしたらきりがない」ってのは、わかってもらえる部分だと思うんですけど、具体的にはむしろP・K・ディックの「変種第二号」の世界があって、その世界、かいつまんでいうと、未来が「人間対機械」の絶望的な戦場となっている、というディストピアですが、そこから一歩お話を進めたものだと思います。

未来の機械にとって、人間側の指導者・ジョン・コナーが脅威となり、彼が生まれないように“ターミネーター”を1984年のLAに送り込み、将来彼の母親となる、女子大生のサラ・コナーを抹殺しようとする。
それに気づいたジョン・コナーもある男を同じく送り込み、サラ・コナーの抹殺を阻もうとする。

サラ・コナーってけっこうドジな子なんですけどね。しかもいきなりなんだなんだなんなんだ、って展開だから、もう本人、わけがわからないんですけどね、ただ最後、ターミネーターが剥き出しの機械の姿となり、半身ちぎれながらも自分を殺そうとする、ここまでくると、もうわけわからなくて怖くて逃げてる女の子じゃないんですよ。
サラを最後まで守ったカイルの思い、それもある。でも、自分がここで死ぬと、全人類が絶滅しちゃうんですよ。もう必死です。なにがなんでも生き延びないといけないんですから。そういう使命をいつのまにか帯びちゃってる、強く信念を持った女性にいつしかフツーの女の子が変身してたんですよ。
「絶対生きろ」みたいな。
Posted at 2014/02/22 07:34:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | 映画 | 趣味
2014年02月20日 イイね!

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーコンビニで買った、どうってことないモバイルバッテリーですが。
ウチのスマホ、購入時にUSB接続の充電ケーブルしか付属してなくて、PC持ってない人どうすんの?って思いますけどね。…自分の知ってる限り何人かはいますけど。
コンセント+リチウムイオンバッテリーの2Wayなので、なかなか使えます。
リチウムバッテリーって表記されてますけど、リチウムイオンバッテリーですよね。まぁどうでもいいですが。
ていうか、旅行なんか行ったときはコンセントでチャージできないと困ると思うんすよね。
あと最近はスマホって情報ツールとしては最強なんだから、災害とか考えるとモバイルバッテリーって必需品な気がします。
Posted at 2014/02/20 22:54:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | モノ | 趣味
2014年02月14日 イイね!

JOE McCOY 901Aの昇天

“アカルサハ、ホロビノ姿デアロウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ”-太宰治『右大臣実朝』



先だってLEVI'S '55 501XXが13年でお亡くなりになりましたが、それこそ後を追うように、JOE McCOY 901Aも9年でお亡くなりになったのです。
図らずもジーンズとして今がいちばん美しいさまではありませんか。
私、なにやら、モノや道具にも意志があるように思われまして、空恐ろしゅうなったのでございます。



臨終の様も、同じように補修の境目が次々裂けるというもので、もうどうにも手の施しようがない、と主も匙を投げられまして、今後はLEVI'S '55 501XXと、連理の枝と申しましょうか、主のもとで穿かれることなく並んで保存されるのでございましょう。
いちばん美しい態を保存され、これもジーンズ冥利に尽きようものかと、私などは浅はかながら思うのでございます。
Posted at 2014/02/14 06:10:11 | コメント(2) | トラックバック(0) | ジーンズ | 趣味
2014年02月06日 イイね!

オルファのカッター

オルファのカッター「折る刃式カッターナイフ」。1956年の日本で誕生したナイフです。今でこそフツーにカッターっつって使ってますが、それまでは紙を切るのにナイフかカミソリを使うのが当たりまえでした。
開発した岡田工業が「折る刃」→社名をオルファ(OLFA)にしたのは、カッターナイフがメジャーになって海外でも広く使われるようになり、それからずいぶん経ってからのこと(OLHAにしなかったのは"H"を発音しない国があるため)。ゆえに海外では"Japanese knife"と呼ばれてたりします。



切れ味が悪くなった刃先をポキポキ折って常に切れ味を保つわけです。



ロータリーカッターを世界で最初に開発したのもオルファです。
通常のカッターナイフでは引っかかる布やフィルムを切る用途です。
まぁ、めったに使わないんですけどカッコイイので…。

で、なんでオルファのカッターが黄色なのかっていうと、刃物なので工具箱の中で目立って注意を引くためですね。

日本発、世界標準。このへんのいきさつはスゲーな、と思うんですが、それは興味があればオルファのHPを見ていただくとして。
Posted at 2014/02/06 10:21:28 | コメント(4) | トラックバック(0) | モノ | 趣味

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