
ブックオフで¥500で置いてたので、高校生以来、20年ぶりくらいに観たら、もう内容もほとんど忘れてて、ムチャクチャおもしろかったですけどね。
舞台が1984年のLAなのがイイんだよなー、と思ったり。
ところでエンディングのクレジットに“原案・ハーラン・エリスン”ってでっかく出てて、こんなの無かったよな、と思うのと、「え?そうなの?」と思うのと。
ハーラン・エリスンってアレです。代表作が「世界の中心で愛を叫んだ獣」の。それ自体はなんてことないSF小説なんですが、庵野秀明がエヴァで「読んだことないけどタイトルがカッコよかったから」とサブタイトルに使ったり、「世カ中」とか、…ああもうホントにどうでもいいんですけど、このあたりで知ってる人は多い気がします。
…ただ、ハーラン・エリスンの元ネタってのは読んだことないですけど、「それ言ったらきりないっしょ」と思ったり、アメリカの訴訟社会のドロドロした部分をかいま見てアレです。
「それ言いだしたらきりがない」ってのは、わかってもらえる部分だと思うんですけど、具体的にはむしろP・K・ディックの「変種第二号」の世界があって、その世界、かいつまんでいうと、未来が「人間対機械」の絶望的な戦場となっている、というディストピアですが、そこから一歩お話を進めたものだと思います。
未来の機械にとって、人間側の指導者・ジョン・コナーが脅威となり、彼が生まれないように“ターミネーター”を1984年のLAに送り込み、将来彼の母親となる、女子大生のサラ・コナーを抹殺しようとする。
それに気づいたジョン・コナーもある男を同じく送り込み、サラ・コナーの抹殺を阻もうとする。
サラ・コナーってけっこうドジな子なんですけどね。しかもいきなりなんだなんだなんなんだ、って展開だから、もう本人、わけがわからないんですけどね、ただ最後、ターミネーターが剥き出しの機械の姿となり、半身ちぎれながらも自分を殺そうとする、ここまでくると、もうわけわからなくて怖くて逃げてる女の子じゃないんですよ。
サラを最後まで守ったカイルの思い、それもある。でも、自分がここで死ぬと、全人類が絶滅しちゃうんですよ。もう必死です。なにがなんでも生き延びないといけないんですから。そういう使命をいつのまにか帯びちゃってる、強く信念を持った女性にいつしかフツーの女の子が変身してたんですよ。
「絶対生きろ」みたいな。
Posted at 2014/02/22 07:34:31 | |
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