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◇画太郎◇のブログ一覧

2020年04月23日 イイね!

上杉謙信/吉川英治

上杉謙信/吉川英治四十九年 一睡夢 一期栄華 一盃酒

いわずと知れた戦国最強の軍神。
若い頃から戦場に出、49才で突然ぶっ倒れて死ぬまで、戦うこと約70度、まともに敗北や失敗を経験したことは一度もない。
それも主に武田・北条と戦国時代特に強い勢力とばかり戦ってのこの戦績。

とはいえこの小説では主に第四次川中島合戦という限られた部分を切り取ってますから、上杉謙信について知りたければ何か他の本を読んだほうが良い気がします。

上杉謙信を小説という体裁で扱ったものは意外に少ないですが、小説だからこそ、その時代の空気を肌で感じるという点ではおもしろいかもしれません。

この小説を読む前は、現代の感覚で政治家とか経営者とかと重ね合わせて、こんな感じかな?と勝手にイメージしてたんですが、もう全然そんなんじゃないですね。

その時代に生きる人間たちが各自めいめい全力で駆け抜けていってますから、100%の力を発揮し続けてないとかんたんに淘汰され滅んでゆく、そんな世界なんですよ。

ぶっ倒れて死ぬときまで、その能力を100%発揮し続け、生き、戦い切る。
有能で魅力ある者が滅んでもそれを悼む間もなく次々と情勢が移り変わる。
ましてや大多数のごく普通の命など一顧だにされる暇もない時代の空気感。
現代の人間じゃこのパフォーマンスを発揮し続ける生き方って無理でしょ。
オレもロマンや美学として憧れはしますが、無理だし。

時代の空気感。…ん?ちょっと待って。
この小説が書かれたのは1942年。
あとは察してほしいところがあるが、とはいえ実際に上杉謙信が生きた戦国時代の空気感と、吉川英治の「上杉謙信」という小説が書かれた時代の空気感と、錯誤を起こさないように一応頭の片隅に入れておいたほうがいい程度のことだとは思う。

実際に戦後、それまで弾圧されてきた左翼文壇がGHQの庇護の下、吉川英治他多数の批判を行ったという事実はあるが、それらの指摘は「一理あるが一理ない」程度にあまりこだわらず読んだところで、現代の人間がこの小説の上杉謙信に感銘を受けることに何ら不都合はないだろう。
Posted at 2020/04/23 04:59:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2020年04月16日 イイね!

ATR SPORT2

ATR SPORT2ゴルフのタイヤをATR SPORT2に換えました。
ちなみにATR SPORT(2じゃない)はロードスターに履かせてます。

ATR SPORTとATR SPORT2では見た目っつーかパターンがけっこう違いますが、そのわりに意外と乗り味は大まかにいえばそれほど変化なし。
ATRだわ、って感じのバランスの良さです。

ただ、それなりに違うっちゃ違うので、その部分を述べると、

まず見た目の独特のキモさが無くなりました。
けっこうフツーのスポーツタイヤっぽいパターンです。
変態アジアンタイヤ乗りって印象の全然出ないスマートさです。

それからウエットには明らかに強くなりました。
はっきり言って国産・欧州タイヤ並みに全然怖くないです。
ここがいちばんの進化でしょうか。

独特のドロドロネバネバ感が無くなって、転がり抵抗が少なくなり縦グリップが弱くなったかなーと思ったんですが、不思議と走り出しとブレーキ時にグリップが立ち上がってきます。
よくできてんなーと思うものの、そのせいか燃費は特に変わらず。

あと、ATR SPORTはステアを切るとわりと穏やかな反応なんですが、ATR SPORT2はけっこうクイックに切れ込んでいくので、そういうふうに狙った味付けだとは思いますが、このへんは好みが分かれそうです。

全般的にはATR SPORT2のほうがATR SPORTに較べて穴がないどころか、日常使用で不満が出ることってまずないんじゃないの、と思いますが、少しクセのあるATR SPORTもまた悪くないと思います。

いずれにせよ、以前からすれば若干値上がりしましたが、この価格でこの性能のスポーツタイヤが手に入るってのはいいですね。
Posted at 2020/04/16 04:45:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | ゴルフGTI | クルマ
2020年04月10日 イイね!

一握の砂・悲しき玩具/石川啄木

一握の砂・悲しき玩具/石川啄木友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻としたしむ

非凡なる人のごとくにふるまへる
後のさびしさは
何にかたぐへむ


ウチの親父はロクでもない奴だと今でも思うが、不思議と文学者を見る目だけは確かで、そういえば学生時代同居してた頃、文学者の名前を出すと、良いものは「良い」と言い、内容をすらすらと述べ、良いと思わないものは「ん…」「ああ…」とか気のない返事しかしなかった。

親父が「良い」と言ったものは確かに良く、「ん…」とか「ああ…」しか言わなかったものは確かにつまらなかったが、石川啄木については「あれは嫌いだ」とはっきり言った。
親父が「嫌い」を明言することはかなり珍しかったが、文学の批評眼だけは当時から信用してたので、「それならつまらないのだろう」と今まで読むことがなかった。

ところが先日たまたま手に取って読んだら、「ん?これはかなりおもしろいのでは…」と。

喜怒哀楽ってあるじゃないですか。
でも喜びや楽しさって表明しても良いけれど、怒りや哀しみってなんだか他人に表明しづらい、そんな空気ないですか?
怒ったり哀しいときにぐっとこらえて「こんなときこそ前を向いて」っていうよりも、怒ったときは怒って、哀しいときは哀しんで、そちらのほうが人間らしくて自然じゃないですか?
ぐっとこらえてばかりの生き方なんて冷静に考えたら嫌ですよそれ。
石川啄木の短歌自体、素人目にも「ちょっとすげーな」と思う才覚を感じますが、素直に怒り、哀しみを表明できるのが羨ましいなとも感じたり。

親父が石川啄木を「嫌い」と言った理由はおそらく、啄木の怒りや哀しみの原因となった貧困が長らく社会主義、プロレタリア文学と結びつけられて間違って語られてきたこと、本人の死後かなり経ってから、実は女遊びが原因で金使いが荒かったために貧しかったことが発覚し、顰蹙を買ったことに起因すると思われるが、貧乏人なんてだいたいそんなもんダロ、と思いもするし、文学者たるもの「それはそれ、これはこれ」だったりすることが多くて人非人のくせに作品は素晴らしいことなんてザラなので、石川啄木にのみ言行一致、品行方正を求めるのは酷だと思う。

それはともかく若い人なんか横断歩道渡るときまでスマホから目を離さず歩いてたりして、どう考えてもそこまでして見るようなたいしたもん見てないよね、と思う一方、石川啄木も自身の歌集の題名が砂だったり玩具だったり、短歌などそのようなとるに足らないものだ、ってつもりだったようですけど、でもまぁたまには歩きながらスマホの画面から目を離して毎日の通勤・通学路の生け垣に植わってる花に初めて気づくとか、家でゆっくり文庫本で詩を読んでみるとか、そんな日があってもいいんじゃないの、とは思います。
Posted at 2020/04/10 05:14:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味

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「ツレさんの要望でふとん乾燥機買う。
いまいち恩恵は感じず。」
何シテル?   05/13 16:35
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