
LVCによる501、1947年モデルの復刻。
わりと昔からある復刻で、20代の頃に一度所有してたんだが、当時リジッドから洗いをかけたら思ったよりだいぶ縮んでしまったため、知人にあげてしまった。
1955年モデルをその前に入手していて思ったほど縮まなかったので1947モデルもそんなもんだろうと思ったら、1947モデルはガッツリ縮んでしまった。
だいたいリーバイスのHPにも1947モデルは1955モデルよりも縮むって載せてある。
んで再度入手する。
通常より2インチUPでだいたいジャストサイズよりややきつめになる。
シルエットはかなり洗練されていて細い。
腰回りは絞りぎみで腿に若干のゆとりを持たせたままテーパードはかからずに裾まで落ちるので、細いという点では66モデルっぽいんだが、裾がだぶついてそこに個性があってかっこいい。
20代の頃に所有したときは、あんまり現代風でかっこいいので「1940年代でしょ?ホントはこうじゃなかったんじゃないの~?」と思ってたんだが、なぜならそれ以前に入手していた1955モデルはかなり太くて下までずどんと落ちる野暮ったさのあるシルエットをしている、まただいたい同年代のチノパンなんかもかなり太くつくられているからである。
だが実際に1947年モデルというのはこんな感じでリーバイスの中でもかっこよく完成されていたらしい。
それがどうして1955年モデルで土管みたいな野暮ったいシルエットになったんだって言うと、当時のアメリカの若者の不良文化に関係するらしい。
そもそも1940~1950年代にはジーンズは労働着で一般的な場で履くものではなかった。
それが若者中心に履かれるようになっていったんだが、当時は一般的な場でジーンズをはくこと自体、ちょっと不良というか「やーねー、近頃の若い子は」みたいなニュアンスがある。
で、今でも珍走の方たちがかっこいいバイクをわざわざクソダサくして乗っていらっしゃるが、不良マインド的にはどうもあんまりかっこよくて整ってるとダメらしく、まあー気分的にはなんとなくわからないこともない。
当時的にはジェームス・ディーン的スピリット。
日本の珍走的には尾崎豊的心情である。
そんなわけでリーバイスのマーケットが労働者から若者たちに移っていく過程で、当時の若者の好みに迎合して501も太い土管みたいなシルエットに変化していった。
この傾向は1970年代に66モデルのシルエットが定着するまで続く。
けっこうオンスは軽い。
13オンスくらいじゃなかろうか。
1955モデルはもう少し生地が厚い。
LVCによる復刻はレプリカと違い、いかにも色落ちしまっせ!的な生地のわざとらしさはない。
Posted at 2022/09/01 16:48:11 | |
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