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ライナーが取り外せるステンカラーコートで春秋にスーツの上から羽織る用途で買ったが、比翼仕立てとはいえ襟がやや大きいためカジュアルなのと表地がおもにポリエステルで雨の日などの使い勝手も良さそうなのでフツーに私服でも使おうと思う。

グリーンレーベルはもともとユナイテッドアローズが子育てなどで服にお金をかけなくなったミドル層向けに展開したブランドだが、蓋を開けると今どきの若い人も節約志向が高いせいかグリーンレーベルに流れる層が多く、現在ではユナイテッドアローズのなかでのカジュアル寄りでやや価格を抑えたブランドという位置づけになっている。

マリリン・マンソンはキモイ。
キモイと思う感覚や尺度もだいぶ人それぞれだとは思うが、かなりがさつで無頓着な私がキモイと思うくらいだから、これはもうキモイ。

ただロックとしてはかなり王道を行きつつ新しさも持っている。
９０年代以降、グランジの台頭をきっかけにロックは迷走して弱っていってたんだが、そういうシチュエーションを正統派ロックで正面突破していった感がある。
思えば同時期に台頭したスリップノットやシステム・オブ・ア・ダウンもグロテスクなヴィジュアルとパフォーマンスのなか王道のロックをやっているので、当時的に閉塞したシーンに突破口を開くにはそういう空気感が必要だったのかもしれない。



繰り返すがマリリン・マンソンは全角度・全方位的にキモイ。
これはもう動画を探すとPVだろうがライヴだろうがキモイ。
敢えて言うと映画『マトリックス』の主題歌に“Rock Is Dead”が使われているので、そっち方面を漁れば比較的キモくないものもあるんだが、「マリリン・マンソンらしさ」を考えるにやはりこのキモさをスルーするのはよろしくないんではないだろうか。
ここ経由で動画を再生する人もほとんどいないとは思うが、一応再生する場合は周囲に奥さん、子供、あと微妙な距離感の同僚、特に女性、あー女性は言いふらすんだよ本人のいないとこで。このあたりが周囲にいない状況での再生が望ましいと一言添えておく。

インディアンモーターサイクルはおもにライダース向けにアパレルも販売しているが、このジャケットの製造は東洋エンタープライズがおこなっている。

表地はレーヨン５０％×コットン５０%。
レーヨンは軽くて光沢が出るが、木材パルプが原料のため水濡れにデリケートなのと、シワがつきやすい。

前面と袖にワッペン。



背面は刺繡。

ラグランスリーブなのといい襟・袖のリブのストライプといい、素材がレーヨンで光沢があるところとあいまってなんとなくスカジャンっぽいが、スカジャンはそもそも戦後日本に駐留した米兵向けのスーベニアジャケット由来なので、あまりこだわるほどでもないがスカジャンとは違う。

戦後、日本各地に駐留した米兵のお土産用におもに鷲・虎・龍といった和柄を刺繍したスーベニアジャケットを販売したところ、大変人気が出たため制作者達が競争し、いかに米兵の手に取ってもらえるか腐心した結果、和柄の刺繍が巧緻さを増していき、さらにリバーシブルにすることで刺繍の意匠をふたつとり入れたり、米兵がフライトジャケットで馴染みのあった前面ファスナー留めにしたり（当時の日本ではジャケットにファスナーを使用するのは一般的ではなかった。それから私の今回買ったサテンジャケットはスナップボタンだが自社でスカジャンを製造する東洋が意図的にスカジャンとの差別化を図ったのではないかという気がする）、アセテート、レーヨン、のちには別珍といった高級感を感じさせかつ目立つ生地を使用するなどして、スーベニアジャケットとしてのスカジャンの様式が定着していった。
それからスカジャンという名称は横須賀からきているという説が強いが、前述のとおり米軍は日本各地に駐留し、スカジャンの製造・販売も日本各地でされていたため、横須賀で盛んだったのは確かだが「横須賀発祥」といってしまうとちょっと違うらしい。

まあ私はあまりこだわらず「スカジャン風サテン織ライダースジャケット」というノリで着用しようと思う。

イギリス人のチェスターさんというジェントルマンが着始めたからチェスターコートというらしい。
ステンカラーコートと並んでスーツの上から羽織るコートの定番だが、襟が平たくV字に深いため、なかに着たスーツやネクタイを見せやすく基本的にはフォーマルな場向けとされる。

このチェスターコートはミツミネ製でカシミヤ５０％。
ミツミネは老舗だが、そこそこ遊びごころも加えながら品質の良い製品をリーズナブルに提供してくれるのでありがたい。

日常ほとんどの場面でクレジットカード決済かスマホ決済しか使用しなくなった結果、財布に硬貨を入れておくよりコインケースがあると便利かなと思い入手する。
具体的には洗車場とかコインパーキングなどたまの利用で硬貨しか使わないぶんにはおそらくコインケースから硬貨を取りだすほうがラク。

BREEのヌメ革である程度エイジングが進んだものをヤフオクで入手する。
BREEはヌメ革で有名だが、昔ブックカバーを購入したらエイジングがけっこう難しくて失敗した。
ヌメ革は昔からあるタンニンなめしという製法で、新品だとほぼ白色の状態が日光で焼けることで飴色に変化していく過程に味があって人気がある。
ただ水濡れにかなり弱いのと、日光に当たる機会が少ないと飴色に変化するより先に不均等に黒ずみが出てきてしまう。
他の革だとなんとかなることも多いんだがヌメ革はリカバリーが難しい。
BREEが日本での販路を縮小したせいかコインケースの販売をやめており、加えて上記の理由でエイジングは上手な人にある程度までやってもらってたほうがいいだろうとの考えから中古を入手した。

小型のレザークラフトはイギリス・イタリア・日本が強いなかBREEはドイツ製なので珍しい。
意外ときめの細かいレザーを太く頑丈な糸で縫製してある。