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◇画太郎◇のブログ一覧

2025年08月13日 イイね!

『U・ボート』

『U・ボート』1981年公開、ウォルフガング・ペーターゼン監督によるドイツの戦争映画。

題名の『U・ボート』は第一次世界大戦・第二次世界大戦で使われたドイツ海軍の潜水艦の総称。
当時、ドイツはイギリスに較べて海軍戦力が脆弱だったため制海権を確保できず、もっぱら魚雷による商船破壊を潜水艦でおこなった。

U・ボートによる大西洋への出撃、イギリス駆逐艦との死闘、ジブラルタル海峡の通過と再度のイギリス海軍との交戦、爆雷によって海底に擱座したのちの奇跡の浮上、…そしてその先にあるものは、…なんともやるせなく、戦争の虚しさを思い知らされるラストになっている。

公開時149分だったが、今回購入したディレクターズ・カット版DVDは208分。
そのうちのほとんどの時間、えんえんとむさ苦しく狭い潜水艦の内部が描写される。
Posted at 2025/08/13 18:01:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2025年08月12日 イイね!

トカトントン/太宰治

トカトントン/太宰治1947年発表の短編。

太宰治本人とおぼしき作家のもとに、ある男からお悩み相談の手紙が届く。

その男は、太平洋戦争終戦の玉音放送を聞いたときに軍人が「徹底抗戦だ!」と涙ながらに演説したのを聞き、共感して非常に心揺さぶられるが、そのさなかにどこか遠くからかすかに、トカトントンという金づちを打つ音が聞こえるのに気づいたとたんに悲壮も厳粛も消し飛び、なんというか非常にばかばかしくくだらない、しらけた気分になってしまう。

その後も、もう戦争は終わってわれわれは自由なんだ!と小説を書いてラストまで持っていき気分が盛り上がったところでトカトントン。会社が大変、ここ一番の踏んばりどころだ!と発奮してるところでトカトントン。恋愛してるとトカトントン。スポーツしてるとトカトントン。やっかいなのは虚無(ニヒル)な気分になってると、それすらもうち壊して、トカトントンという音がどこからか聞こえてきて、すべてがばかばかしくくだらなく、どうでもよくなってしまう。

なんなんでしょうねこれ、という男の相談に対して作家はそのトカトントンの正体がわかっているフシはあるが、けむに巻いたようななんとも要領を得ない返信をする。
Posted at 2025/08/12 17:39:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2025年08月06日 イイね!

JUDAS PRIEST

JUDAS PRIESTジューダス・プリースト。
1969年~活動するイングランド出身のヘヴィメタル・バンド。
1970年代に本国イギリスと日本で人気が発生、1980年代にアメリカで成功し全盛期を迎える。
NWOBHMムーヴメント以前からそれに近い音楽性とヴィジュアルで前面に出続けていた大御所である。
1990年代にハイトーンヴォーカルの先駆けでありフロントマンであるロブ・ハルフォードが脱退、ジューダス・プリースト時代とは違う音楽性を模索して迷走するが、2000年代に正統派ヘヴィメタルに回帰するためバンドに復帰、現在に至る。

Posted at 2025/08/06 06:32:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2025年08月03日 イイね!

夢の木の下で/諸星大二郎

夢の木の下で/諸星大二郎1998年、マガジンハウスより刊行の一連のテーマをもった短編集。
個人的には安部公房の『壁』『砂の女』『箱男』といった作品群がモチーフになっている気がする。
上に挙げた安部公房の作品群は広大で索漠とした世界を拒絶し、自らが規定した狭い世界のなかだけで生きていくことを選択した男たちの話だが、諸星大二郎のこの一連の短編集では、周囲によって当然のこととして規定されている狭い世界からの脱却を試みる人たちが描かれる。

表題作の『夢の木の下で』では周囲から一切隔絶した断崖の下で暮らす人々が、ある巨大な植物との共生関係のなかで生きている。
そこで暮らす人々は眠るとき、その植物の見る夢を見る。
自分の夢を見ない。
断崖の外に世界があるかもしれないということを想像だにしない。
いや、ときおり想像するのだが、断崖の外に出ることなどとても恐ろしい気違い沙汰だと考えている。
しかしあるとき、巨大な植物との夢を拒絶する女が現れる。
そうすると、初めて彼女は眠るとき自分自身の夢を見たのだ。
そして女は断崖の外には未知の新しい世界があると信じ、断崖を越えて今いる世界を出ていく決心をする。
Posted at 2025/08/03 06:58:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2025年07月27日 イイね!

我が名はネロ/安彦良和

我が名はネロ/安彦良和1998年~1999年にかけて文藝春秋より刊行された安彦良和の漫画。
当初、文藝春秋がコミック分野に進出する足がかりとした『月刊コミックビンゴ』に連載されたが、同誌が予想以上の短期間で廃刊になったため、描き下ろしページを加えて全2巻で完結した。

当初の構想よりコンパクトになってしまったと思われるが、ラストシーンへ向かうストーリーは非常にまとまっている。
史実と思われるものを忠実な描写でなぞっていくが、ただの歴史漫画には終わらず、SF畑を歩んできた作者の意表を突いたドラマティックな結末には安彦良和本人の人生観も反映されてるのではないだろうか、心揺さぶられるものがある。

この作品の主人公は紀元50~60年代の暴君として知られるローマ帝国皇帝ネロだが、もうひとりローマ帝国との戦争で捕虜となり、奴隷としてネロの近くに仕えるようになったネロと同年代の青年の視点からもネロが描かれる。
奴隷の青年から見たネロは、冷めたフィルターを通しているように装ってはいるものの、実際は強い憎しみの対象であると同時にどこか愛情を抱かせる人物である。

好きな人物は好きな人物でいいじゃないですか。
嫌いな人物も嫌いな人物で、これもまぁいいじゃないですか。
この奴隷の青年から見たネロのように愛憎相反するものが共存してるのがねー。
でもそういうことがあるのが人間であって、人間の一生を充実させているのかもしれないし辛くさせているのかもしれない。
反乱から逃亡し自殺したとされるネロの最期の場面にいたのは、その青年奴隷である。

安彦良和の活動は漫画だけではなく、アニメーター・キャラクターデザイナー・アニメ監督と多岐にわたるというかアニメ関係のほうが有名だが、安彦良和の出身である北海道・遠軽高校からは他にも湖川友謙、恩田尚之といったアニメーター・キャラクターデザイナーが出ている。
Posted at 2025/07/27 08:25:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味

プロフィール

「なんとなく『モヤモヤさまぁ~ず』のDVD買う。
2007年~時間帯を変えつつ現在まで放送を続けている。
いい味を出すナレーターは実は音声合成ソフト。
初代アシスタントの大江麻理子アナは同郷の2学年下。
あとどうでもいいが、つい最近飲んだ高校の同級生はさまぁ~ずの大竹に激似である。」
何シテル?   11/17 20:31
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
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