
1986年に放映された台湾映画。
日本では先にビデオ販売され、その後に「月曜ロードショー」で放映されたらしい。
香港映画の『霊幻道士』に追随した作品だが、大ヒットしその後次々と続編が製作された。
ひとりの老人が子どもたちに、清朝末期と思われる時代の昔話を聞かせる。
当時、旅先で亡くなった人を郷里に戻してやるのが大変で、道士が道術で幽鬼(キョンシー)にして郷里に引き連れて帰してたんだが、そのうちのひとりのキョンシーが子どものイタズラで逃げ出してしまったことから引きおこされるアクションホラーコメディ。
今観たら子ども向けの内容かなと思ったら、けっこうクオリティ高く、大人でも全然楽しめる。
ホラー映画ってスリルとは別に作品の持つ神秘的な要素に惹かれることが多いんだが、ホラー映画の多くは西洋映画である以上、西洋的神秘の世界観で、東洋的神秘の世界がちりばめられた内容というのは意外と少なく、そういう点で興味深く観ることができる。
実際清朝末期にキョンシーを率いる道士といった伝説があったのかはわからない。
そういえば私が20年以上前に住んでた東京にも数々の都市伝説があって、そういうものにはなぜか心惹かれたものだった。
たとえば東京都庁は有事の際に変形して巨大ロボになるとか、これはまぁネタとすぐわかるとして、地下鉄有楽町線は自衛隊朝霞駐屯地、練馬駐屯地、市ヶ谷の防衛省、永田町、警視庁本部を結んで新木場のヘリポートに抜けており、有事の際は地下鉄線路内を戦車が通ることができ、政府要人の脱出ルートになっているとか、…こちらはもしかするとありうると思ってしまうんではないだろうか。
あとはこれ私の仲間うちだけだったかもしれないが、中野ブロードウェイの4階が異空間につながっているとか…。これはどういうことかというと中野ブロードウェイって今はどうだか知らないけど、3階までは「まんだらけ」はじめホビーショップなどが多く、なんだかふだんから様子がおかしい人でひしめいてるんだが、最上階の4階にうっかり入ったとたん急に「ガラン…!」と人気が消えるのよ。
そこでほとんどの人が「あ、なにもないのね」と多少の気恥ずかしさをもってそそくさと階下に引き返すんだが、あまりに突然人がいない風景に出くわすもんだから軽い恐怖感も引き返したい気持ちに混じってくるのよ。
あそこで引き返さなければ神秘的な世界が開いてたりして…と思ったりしたんだが、この映画観てそんなこと思いだしましたわ。
あとは観終わったあとこの映画調べてたらかわいらしいテンテンちゃんとデブのスイカ頭が実の兄妹と知ってびっくらこいたんだが、ふたりとも今も役者をやっておりかつてのテンテンちゃんは今もおきれいである。スイカ頭のほうは長じてなんだかイケメンになっている。
Posted at 2025/01/25 21:44:16 | |
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