VALINO PERGEA 08R 235/40R17  

ヴァリノ・ペルギア08R。事情は知りませんがゼスティノがどうにかなってしまった後に複数誕生したタイヤメーカーのうちのひとつがヴァリノです。購入当時の2019年4月はまだ登場したばかりで、キャンペーン価格で4本51400円とお値打ちでした。
当時はまだドリフト用のこのペルギアシリーズのみでしたが、今ではグリップ用のVR08GPも販売していますね。
ドリフト用と銘打っていても意外とグリップでもイケるんじゃないの、という目論見でトライしてみました。

サイドがすごく硬くて取り付けに苦労されたそうです。
取り外したゼスティノ08RSと比べると明らかにトレッド幅が狭い！　ゼスティノは他国産メーカーと比べても普通なのでヴァリノだけ狭い。でも「235」という数値に近いのはヴァリノのほうかもしれないｗ　９Jのホイールで結構な引っ張りになりました。

実際走らせてみると、これまで履いたことのある他のタイヤとは、かなり異なる性質のものだと感じました。

最初の熱入れ中にアクセル踏んでいってもなかなかケツが滑り出すことがないものだから、すごいグリップ力なのかと錯覚したんですよ。もしや好タイムが出るのではと期待して電光掲示板を見ると…あれ？　遅い？　なんで？　という…。
なんでじゃなくて、曲がってないからｗ

前後とも新品で同じタイヤなのにクルマが明確にアンダーステア寄りになった感覚。あと加速も鈍ったような気がしました。
フィールはよく言うと穏やか極まりなく、悪く言うともっさり。新品時の山が高いせいかロール後にヨレて、S字では車体の上屋がゆっさゆっさと動くように感じるほど。これは山が減ると良くなりましたが…。トーヨーR1Rをさらにグニャるようにした感じでしょうか。

そして今まで聴いた事のないタイプのスキール音。キーキーという高音ではなく、ゴオオオ、ググググ～…という低音。ちなみにロードノイズもそこそこある方。
https://www.youtube.com/watch?v=SgvIgrFmaH0
音を聴いてみてください。

と言うわけで、今となってはグリップで使う理由は見当たらないと思います。
コンパウンドがとても柔らかいわりにトロける系ではないため意外と耐摩耗性はあり、また性能劣化も進まない印象でした。非常に穏やかでコントローラブルなので練習用途にはアリかも？
本来の使用用途、ドリフトでどうなのかは私には分かりません。