古ぅい〇〇NY XM-3020S
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
当初取り付けてもらった、リア用のアンプ。
十数年前のブツで、当時なにかの雑誌に"小粒でもピリリと辛い山椒のようなアンプ?"という評価を見て即購入し、いきなり改造してしまったものです。
当時1年ほど使用した後に、クルマから外して、お蔵入りしてましたが、その後暫く調子良くつかってましたが、このところの猛暑で発熱が増えプロテクトがかる問題が発生し、先日取り外して暫定的に別のアンプと交換してますが、早々に開腹しメンテする事にしました。
ブロックケミコンむき出し、昔っからやってる事は同じ・・orz
要はケミコンデカくしすぎて、裏蓋が閉まらなくなり、閃きで裏返しに取り付けてたというわけです。
2
取り外したパーツの面々。
当時たいした知識も無くオール超電解という触れ込みで、別格扱いのBlack Gateなんていう高価なケミコンと、当時発売されたばかりのOSコンを全面的に投入しましたが、外すのちょっと、もったいないかなぁ・・・
当時は知識も乏しくて、こういう高価なオーディオ用のパーツをこれみよがしに突っ込んでましたが、時代は変わって、ネットを徘徊してたら、英文ですがこのアンプのブロック図を発見し、回路構成を大枠でみたところ、保護回路など音には全く関係しないところにも、高価なパーツを突っ込んでいたようです・・・(汗)
3
昨年よりPhononの改造にパーツの余剰在庫があり、回路図も手に入れたところで、適材適所(適当?)手持ちのパーツで交換は完了。
使ったケミコンは電源部はKZHとOSコン。保護回路も信頼性重視でKZHとOSコン。2次電源部にはELNA RFO(PureCap)2200uF/50V X4とパーツケースに余っていたLPO8200uF 35V X2 22uFセキセラと0.1uF PPSをパラってます。 その他、アルミ固体電解にもPPSをパラったりOSコンも多様してますし、1uF程度までのコンデンサーはWIMAなどのフィルムコンを突っ込み、Phonon改造の際に効果の大きかったSBDダイオードもPonon改造の際に余ったものが形状及びスペックもマッチしていたので交換してます。
ついでに、入力抵抗・帰還抵抗・エミッタ抵抗も 交換しました。
あと手を付けるとしたら、入力部のプリ入ってるOP-AMP交換でしょうか。回路図からみると、非反転増幅回路のようで、増幅率約16倍。このオペアンプの上流には20Kのボリュームも入っており、ここの分圧回路の抵抗を弄ると増幅率も変えられそうで、ボリュームをバイパスして、僧服率を下げるなど、余計や回路を通さないという観点でやっている価値はありそうですが、アンプのゲインを変更する操作はちょっと面倒になりそう・・・
あと、このアンプの場合は、元よりBTL意識しているため、OPAMPの直後でLchの位相が反転してインプットされておりRCA端子とスピーカー端子の繋ぎ変えだけでBTLが可能になっています。
そのためステレオ使用時には、Lchのマイナス端子側に位相が反転したプラス信号が出力されているという変わった事になってます。。
この当時のアンプには時々見られる構造でa/d/s PQ20なんかも同じような考え方になってます。
抵抗とコンデンサーを交換したところで、とりあえず通電し、簡単にチェックを済ませ、いきなり自宅のメインシステムにっ接続しノイズチェックと、発振、発熱などもチェックしましたが、変なノイズも出ておらず、異常に発熱している箇所もなく問題な指そう。
この状態で大した期待もせずに聴いてみました。
が・・・これが驚いたことにメチャクチャ良い♪
まるで別モンやんかぇ~!
やはりコンデンサーは、一部の抵抗もSBD化も効いてるんだと思います。
Phononと鳴き合わせでもしてみるか?
と、その前に、放熱性のマージンを確保しておきたいので、ケースにヒートシンクを増設しますか。
4
その後工作、まだやってます。アルミ細工(笑
放熱対策@ケース加工は手間喰います(汗
アンプのヒートシンク@ボディーはアルミ押出材ですが、BTLでガンガン鳴らしまくっても大丈夫なようにそこそこヒートシンクとっつけようと買って着ましたが、ボディー材にギザギザがあって未着しないので、フライス盤でヒートシンクに接触する箇所を削りました。
欲張ってデカイヒートシンク買ってたのはいいのですが、切開範囲は製造メーカーのロゴにまで及び、緊急トレードじゃありませんが『NY』になっちゃいましたね(爆
別に〇ニら~ではないんで、イイんです。ブランドはどうでも機能優先ということで。
まだまだ途中ですが、この調子だと夏用の対策って事で、細工を始めたのですが、夏終わっちゃいそうっすな。
5
入力段OP-AMPにはNJM4580が入ってましたが、流石にこいつは古くて、プリ部における音質への影響度は大かろうと高精度なOPA1612に交換しました。
この当時のアンプとしては珍しく、SOIC8の小さなOP-AMPが使われていて、片面基板なので慎重に作業してましたが、最後の1個が外せなくてヤケになり、結局シクってプリントパターンが逝ってしまいました。
SOICのICが製造過程で基板に接着されていましたが、最初に行ったのは接着剤がコテの熱で接着剤が融解しすんなり外れました。
シクったところも、二刀流のコテで作業していて、勢いコテを当て杉、基板のパターンは完全消失・・・orz
最初から元々付いてるICの足切りし、その後剥離に専念すればこんな事にならなかったはず。
後でどうこう考えても仕方ないので、リカバーするしかないので、回路図とにらめっこしながら、テスターで当って導通箇所を探し、パーツの脚にシュブロン線でショートカット。綺麗には収まってませんが、機能的には問題ないでしょう。にしても汚いなぁ。。
さて、OPA1612に交換した直後の音ですが、バーンインもクソも無く、ちょっと聴きした感じでは、相性がいいとも言い切れない感があり。
超ローノイズというふれこみのOP-AMPだったんで、スカッと抜けの良い音を期待しましたが、低域よりのどっしりな安定志向ぽい雰囲気もあり。
もうちょい使ってみないと本当のところはわかりませんが、このあたりに嵌ると、これまた果てしなく芳しくない事になりそうなので、物理的な特性が良いということで、このまま暫く使ってみることにします。足りない部分はスピーカ側で補った方が手っ取り早いですし。。
6
3020S改造基板。
この後ケースの細工が終わったら、二次電源部のケミコンを収まるギリのを突っ込み、結局フルチューン!?
アルミケースの細工に手間どってますが、完成まであと一歩かなぁ。。
7
ケース加工@放熱対策で大型ヒートシンクもくっつけたんで簡単に音出しチェック飲み済ませ車載。
この前まで裏返しに使ってたんすけど、今回からちゃんと表向きに(笑
先月積んだばかりのa/d/s PQ20.2と交換した訳ですが、まだ音はじっくり聴けてません。
まぁ、こっちのが電気も食わないし、リア用アンプはこれぐらいでいいのかって感じですが、どんなものか。。
そういえば、追加したヒートシンクはシンメトリーな位置にはつけてません。なんでこんなに偏ってるの?ってわけですが、このアンプって片側が電源部、片側はパワートランジスターが配置されていて、そのうち特に圧熱するのはパワートランジスター側で、電源部のダイオードや、MosFETは殆ど発熱しません。なので、発熱の多いパワトラの方だけ重点的にデカイヒートシンクを配置したというわけです。
8
最新のアンプボード周辺。
それにしても、Phononにつりあう音質のアンプはなかなかみつかりません。今回の古チューン3020Sに期待してますが、2次電源部に最後にパラッタ8200uFがまだ活性化していないようえ、寝ぼけた音しか出てません。これがぴしーっと芯の通った音に変貌していくのか?
暫く使ってイマイチだったら、PQ20.2も改造して登場させるしかないか。
ただやはり、アンプの音質の変化・全体への影響度はスピーカーほど大きくなくて、帯域バランスから変えたい場合はネットワークを弄るなり、吸音処理(デッドニング)で対策するのが正しいのでしょう。
後日、アンプを交換したことでフロント・リアのバランスも変わりましたし、2時間少々交換したパーツのバーンインも兼ねてビシバシ鳴らしてみました。音量バランスを整え、色々な曲をかなり大音量で試聴。
音の方は、繊細でありながら重厚な響きも持ち合わせ、まぁまぁ納得の仕上がり。でも、Phononほどチャーミングな音でもない気もしますが、もう少し鳴らしこんでみないと、交換パーツがあまりにも広範囲なので真価の程はわかりません。
発熱量について
この間は1時間少々バンバン鳴らしていると、発熱によりプロテクトがかかってしまってしまってました。
今日、2時間ほどバンバン鳴らした後、本体を触ってみましたが、全く問題なさそうで、放熱はばっちりされているようで、追加したヒートシンクで完璧に熱を逃がしてます。電源部とサーミスタ(温度センサー)側を触っても殆ど熱くならなくなりました。放熱対策はかなり上手くいってるようで、こっちは大成功!
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連整備ピックアップ
関連リンク