目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
①からの続きです。
パッドの研磨が終わったら砂やダストを落としてからパッドグリースを適度に塗りながらシムを装着しておきます。
塗りすぎは余計なダストを寄せ付けるので最低限接触する部分のみにしたほうがいいですね。
これでパッドはいつでも取り付けられる状態になりました!
2
ここからは本題のローター取り外しになります。
といってもまず外すのはキャリパーですね。
キャリパー本体を外す前にブレーキホースを固定しているボルトを外しておきます。
12mmのレンチで簡単に外れますね♪
しかし、車輪速センサーの配線と金具で抱かせてあるのでボルトを外しただけではホースがフリーになりません。しっかりとホースが自由に動くようにしてあげてくださいね。
~余談ですが~
ここのボルトが手締め程度のゆるゆるでした(汗)
画像をみてもらえば分かるように車輪速センサーを交換する際にもケーブルごと交換なのでこのボルトを触る事になりますよね。リコールの時に手締めをして忘れていたんでしょうね・・・。タイヤに続いてこんな所まで。このリコールに限って馴染みのディーラーとは違う店舗に出したのが間違いだったかもしれません。次何かあった時には少し遠くなりますが馴染みのあるディーラーを選ぼうと思いました。
3
さて、気をとりなおしてキャリパー本体を外していきます。
外す前に外したキャリパーを吊るしておくための針金かS字フックのような物を用意しておきましょう!
17mmのレンチで赤矢印部分のボルトを外していきます。
同じボルトが下側にも1本あるのでそれも外します。
するとキャリパーがフリーになるのでブレーキホースに負担がかからないように慎重に針金等を使用して空いているスペースに固定しておきます。
4
いよいよローターです!
まずは、輪留め等がしっかり掛かっていることを確認してパーキングブレーキを解除します。(解除しないとローターが固定されて動かないので)
高年式車は手前に引けばすんなりと外れてくれると思いますが、僕のエボは固着していて外れませんでした。。
そんな時はハブボルトのすぐそばに2つあるサービスホールにM8×1.25のボルトを均等に締込みながらリヤブレーキディスクを外します。
今回の作業でエアラチェを初めて使ってみましたが、インパクトレンチと違って小型なのでちょっとした締め、緩めが手早くできてとても便利ですね♪
5
無事ローターが外れました!
ローターの内部にはパーキングブレーキ専用のライニングが取り付けられています。通常は停まっている時に使うブレーキなのでライニングもほとんど減ることは無いと思いますが、この機会に残量を測ってみると「2.9mm」でした。
基準値は2.8mm、限度値は1.0mmです。
ライニングが削れたダスト等が溜まっていたので念入りにエアガンで掃除もしておきました。パッドを外したついでにキャリパーのピストンブーツ(ピストンの外周部に装着されたゴムパッキンのような物です)に破れ等が無いかもチェックしたほうがいいですね!
6
新しく取り付けるローターの厚みを測ってみました。
21.3mmといったところでしょうか。中古ですがまだまだ使えますね。
ちなみにブレンボの純正パッド、ディスクのデータは以下のとおりです。
○フロント
パッド:基準値9.85mm 限度値:2.0mm
ディスク:基準値32.0mm 限度値:30.0mm
○リア
パッド:基準値9.0mm 限度値:2.0mm
ディスク:基準値22.0mm 限度値:20.0mm
7
新しいローターをハブに取り付ける際に、ハブ側のサビや砂をワイヤーブラシ等で落としておいたほうがいいですね。
あとは逆の手順で戻していきます。
キャリパー本体を固定していた2本のボルト(17mmレンチで外した物)はトルクレンチで「80±10N・m」でしっかりと締めつけておきます。
画像は、パッドを固定しているピンを裏側から入れてハンマーで表側に向けて打ち込んでいるところです。板バネを入れ忘れないように注意してくださいね。
8
交換作業終了です!!
どうでしょう、作業前と比べると雲泥の差ですよね~。
(これが普通では?というツッコミは無しでオネガイシマス)
整備書によるとパーキングブレーキライニング、リヤブレーキディスクの交換時及びパーキングブレーキの効き不足時には、以下の手順でライニングのすり合わせを行うとあります。
1.パーキングブレーキレバーの引きしろを標準値に調整する。
(標準値:操作力200Nで3~5ノッチ)
2.パーキングブレーキレバーの握り部中央にばねばかりをかけ、パーキングブレーキレバーに対し、垂直方向に約100 Nで引く。
3. 35~50 km/hの一定速度で100 m走行する。
4.パーキングブレーキを解除し、5~10分間ブレーキを冷却する。
5.2~4の手順を4~5回繰り返す。
計算すると、40km/hくらいで走行中に約10秒間パーキングブレーキを10kgの重さ程度の力で引きながら走行してライニングの慣らしを行うということですね!
以上ですべての作業が終了しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました☆
※以上の作業を行う場合はすべて自己責任でお願いしますね。
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