ＦＰＣＭ

ＦＰＣＭは　フューエル　ポンプ　コントロール　モジュレーターの略です。
ＦＰＣＭは燃料の流量を制御しています。


先日、３２Ｒのオーナー様から電話あって、
「最近、少しカブリ気味だったので、診てもらおうと、
今朝エンジンかけても、かからない」と。

詳しく聞いてみると、
セルは回るが、点火していないようです。
プラグを外して確認して欲しいと伝えたんですが、
それは、無理そうなので、
夕方なら、時間取れそうなので、見に行くと伝えました。


この３２Ｒは一度だけ、エンジンルーム覗いたことがあって、
赤いタペットカバーのＲＢ２６が載っていました。
３４Ｒのエンジンのようです。
この時、仕様を聞いたんですが、
買った時から、この状態なので、内容は分からない。とのことでした。

３２に３４のＲＢ２６を載せるには、何ヶ所の配線加工が必要です。
コンピューターも、どーなっているか分からない。
燃料は来ているのか？
火花は飛んでいるんか？
これらに関係するセンサー類は何か？
などなど、を頭ん中で描き、
プラグ変えて、エンジン掛かれば、何か見えてくるやろと、
プラグ交換関係の工具とテスター持って行って来ました。

まず、キーＯＮで、燃料きているのを確認。
で、プラグを外してみると、(３４のＲＢ２６には無いパワトラ付いてました)
真っ黒！！！
誰が見ても、火花が飛ばないのが分かる位、煤で真っ黒！！！
持って行ったプラグと交換すると、

一発始動！！！

ちゃんとアイドリングもしている。
空吹かしで、燃料が濃いのは分かるが、
動かすのには、問題ないようなんで、
後日ちゃんと点検しよう。ということで、帰りました。


帰る途中に
「キーＯＮで燃料ポンプの音、大きな音でウィーーーーーンといってたなー」

プラグ交換の最中に一緒にいたシルビアの子達は、
燃料ポンプは変わっているようですよ。　と言うてたなー。


違うやん！！！
ＧＴＲは燃料ポンプ変えても、あんなに音大きならへんやん。
シルビアなら燃料ポンプ(含ＧＴＲのポンプ)交換したら、
走行中でも、ポンプの作動音がはっきりと分かるほど聞こえます。
ＧＴＲでは、分かりません。

ＦＰＣＭはＧＴＲには付いているが、シルビアには無い。

燃料ポンプの音が大きい＝燃料ポンプが大容量に交換されている。

からの推測だったんですね。
この３２Ｒの燃料ポンプの作動音が大きいのは、
ＦＰＣＭが外されている。が正解で、
ポンプが変わっているかどうかは分かりません。
外された理由も分かりません。
(ＦＰＣＭ壊れたら、外すのが一番安上がりです。
また、外せば、ＦＰＣＭ自体のトラブルは無くなります)
ただ、ＦＰＣＭが無いことにより、
低負荷、低回転の走行時に流量増え、結果燃圧が高くなり、
相当濃い状態での走行が続き、プラグがかぶる症状が出て、
点火しなくなってしまった。と推測します。
アイドリング時などは、反応の遅いＯ２フィードバックのおかげで、
適正空燃比にはなっていたんでしょー。


後は現車預かって確認していくしかない。
他に何も無いのを祈りながら。



何してるか分からんクルマのトラブルシューティングは不安一杯