やばいオイル

やばいオイルの話です。

エンジンが逝ってしまうほどに。

あるショップでオイル交換して、少ししてエンジンが壊れたので、
カムカバーをめくってみると、
カムのまわりに、ゲル状のものが、べっとりと、こびりついていたらしい。

オイルが原因じゃないかと、オイルメーカーに交渉した結果、
修理費用を負担した模様。
俺に話した人間が知っているだけで、2件だそうです。

ただ、それで終わらなかった。

他にも、同じオイルを使って、数台壊れていたオーナーは、
オイルが悪かったんだと、メーカーに直訴。

しかし、メーカーは、オイルのせいじゃないと、一点張り。
一部の地域で、これだから、全国的には、相当数だろうし…


会社の対応に疑問を持ったひとりの社員が、
なんと、何十万の自腹で、公的な検査機関に
鑑定を依頼。
まだ若いらしいが、正義感ある青年ですね。

結果はオイルに原因があると判明。

で、数ヵ月後、その社員はクビ。


その後の話は知りません。


以下、俺の勝手な予想ですけど、
そのオイルが省燃費を謳った低粘度のオイルです。
決して安くは、ありません。
以前から販売されており、そんな問題もなかったようです。
あるロットから、コストダウンの為、海外で精製しだしたとか、
今までのと違う添加剤を使い出したからと違うかなー。

俺の知る限り、粗悪なエステルを混合したり、
粗悪なポリマー剤で粘度を調整すると、
オイルが分離したり、グリス状になるのは、ありますが、
カム周りに、こびりつくというのは、初耳でした。

たぶん、現在は販売されていないでしょう。