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コンピューターのセッティングで安全マージン

安全マージンは必ず必要ですが、

単純に濃いくすれば、安全なの？


濃いのが分かっているユーザーに対して、
「安全マージン取ってるから」
「レース用だから」

濃い=安全だけでやってるなんて、
１０年以上前の話やんか


昨日書いた高吸気温補正なんて、数多くある補正テーブルのひとつにすぎませんが、
予想外の条件を想定して、
それに対し、様々な補正を合わせていき、安全マージンを確保するのが、現代流？です。

一例として、
ノッキング発生がエンジンブローにつながるのは、ご存知でしょう。

最近のクルマの制御では、
ノック感知
　↓
ノック時遅角マップに応じて、点火時期を遅らす
　↓
遅角時増量マップに応じ、燃料増量
　↓
ノックが続くと、スロットル制御して、
吸入空気量を抑える。
　↓
チェックランプを点灯させ、知らせる。

という風に２重、３重のプログラムが組まれています。


現車セッティングされている車両でも、
濃い=安全のパターン多いですね

データ見ると、燃料マップだけで、燃料セッティングやっているんですよ。
シャシダイだけで、やっているからなのか、
ひどいのですと、全開時の領域だけしかみてなかったりしますね。

全体的にマップ弄ってあったとしても、
数字上(パワー)を追いかけていっているんでしょう。
それで走ってみると、ノッキングが出る。
ノッキングが出るから、濃いくする。
といった図式なんでしょうね。

実際の走行では、アクセルのオンオフがある。
シフトアップ時などは、アクセルオフから急激にオン。
急激に吸入空気増えるので、
燃料マップの数字だけでは、燃料足りず、ノッキング。
なので、燃料増やす。

そーしない為に、加速時増量マップがあるんですがねー。
アクセル開度の変化量とその時の回転数に合わせると、
ノッキング回避と共に、力強い加速が得られます。

アクセルオフでのマップも使い、スッと回転落ちるようにすれば、
シャープで気持ち良いフィーリングとなります。


ＥＣＵのセッティングは、燃料と点火をからめながら、
各種補正マップを使いこなしていかんとね。

でも、こーいった補正マップが何十もあるから、
その意味を理解して使い分け、使いこなすの、難しいんですが…