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ブレーキキャリパーをオフセットさせて、
ローターを大径化されたクルマのブレーキパッドを交換。



新品のパッドなのに、
ローターとの隙間が2ミリ近くある。

つまり、ノーマルより、ローターが薄くなっているんやね。

こーいったパーツは、
何かのブレーキローターを流用しているんですね。

薄くなっててもストリートだけなら問題無いと思う。
むしろ、軽くなるメリットがあるかも。


しかし、サーキット走行になると、
問題が出てくるかも。

以前にも書きましたが、
大切な熱安定性。
薄くなると、熱ボリュームが減少し、
温度変化が大きくなり、
ブレーキの効き、タッチが変化しやすくなります。


レースカーのブレーキローターが分厚いのは、
熱に対する安定を求めたもの。



純正キャリパーをオフセットさせると、
キャリパーが支持支点から遠ざかり、
内倒れが大きくなってしまいます。
また、固定ボルトが横から２段階となり、
剛性が落ちますね。

大きくなったから、効きはアップして、
剛性ダウンには気付かないのかもしれませんが、
タッチが悪化しますね。

ギリギリのブレーキング時のタッチは、
重要だと思うんですが…



※キャリパーの内倒れ

キャリパーの作用点、センターと
支持している部分とは一直線上に無い為、
ピストンを押し出す力の反作用で、
その力に比例して、
キャリパーは、支持支点の方向である内側へ倒れる力が働きます。
その為、キャリパーを止めているボルトを伸ばす力ですので、
通常は2本で止めているのに対し、
4本となり、しかも外側なので、倍以上の内倒れとなります。
キャリパーが内に倒れると、
ピストンとパッドが直角でなくなっていき、力が逃げていきます。

レーシングキャリパーは、ローターと平行にボルトが入るようになっていますね。