バネ、車高調に付いてるバネの話です。
車高調のバネのスペックは一般的には、
内径、長さ、そしてバネレートであり、
それを基準にどのメーカーにするのかの選択だと思います。
数年前は、足のセッティングにおいて、ダンパーの減衰力で、
大きく変わると考えていましたが、
最近はバネの性能が大切だと感じています。
そらそーですね。
ダンパーは、バネの動きで減衰力が働き、
減衰力のセッティングは、バネに合わせてきたのですから。
では、何故、バネで大きく変わると感じだしたのか?
それは、バネが軽量をアピールするようになったのに、
反し、クルマは重たくなり、サスペンションもウィッシュボーン(マルチリンク)が増え、
レバー比が大きくなってきたからです。
バネのスペックは上記の他に、
「許容荷重」、「固有振動数」があります。
「許容荷重」は、どれだけの入力に耐えられるか?の目安です。
ただ、これを表示しているメーカーもありますが、
ばねが密着までの荷重を表示してあるのもあり、参考程度に。
「固有振動数」は、ばねに荷重を掛けて抜いた後の伸縮を繰り返す振動数です。
クルマでは、荷重が掛かって縮んだバネが伸びるスピードと考えてください。
つまり、バネによって伸びのスピードが違います。
「許容荷重」と「固有振動数」は別物のスペックですが、
実際の走行では、密接な関係があります。
荷重が大きいと、伸びる速さが遅くなる現象です。
「バネが負けてる」と言っています。
これを知らないと、足が柔らかいと感じ、バネレートを上げていくんでしょうね。
「20㌔の割りに乗り心地が良いバネ」とかも言うんでしょうね。
(ダンパーの性能で柔らかいと感じる場合もあります。
しかし、この違いが分からないと、先には進めませんよ!)
10㌔のダンベルなら、すっと持ち上げられます。
50㌔のバーベルなら、よいしょっと、とゆっくりです。
視点変えると、
俺が体重20㌔の息子をおんぶして、速く走れません。階段登れません。
鍛えられたアスリートが同じことしても、走るスピードも少ししか落ちず、
階段も楽々登るでしょう。
クルマが凸のギャップを超える時、
バネは縮んでから、伸びます。
この時、伸びるスピードが遅いとタイヤは路面から離れる、
もしくは荷重が抜けます。
クルマが凹のギャップを通過するとき、
へこみに合わせ、すっと伸びないとタイヤが路面を捉えなく、
伸びていく途中で、次の路面にドンと当たります。
低いスピードなら、その動きが間に合いますが、
100キロ位では、動きが追いつきません。
また、荷重はスピードの2乗に比例します。
スピードが上がるに連れ、接地感無くなっていきますね。
国内で製造されているバネの鋼材のほとんどは、
大きい製鉄所で製造された同じ物であり、
そしてそれは、レース用、直巻き用に設計された物でなく、
自動車メーカーが採用している鋼材をつかっているのでしょう。
よって、バネメーカーは同じ鋼材を使い、
線径、巻き方などが違うと思います。
対し、海外メーカーはスピードレンジが違い、それに合わせた鋼材を使っているのかもしれません。
ドイツ車の足が硬く感じる要因でもありますね。
車高調のメーカーは自社でスプリングも販売しています。
そのスプリングを使って、
ダンパーのセッティング繰り返しても、本質は見えてきませんね。
ドライバーのコメント聞いてダンパーテスターで、あれやこれややっても、
分かりませんよ。
だから
「自分で乗って、自分の感覚信じて、納得いくまで走れ!」
全ての車高調メーカーが分かってない。とか
国内のバネが全てダメと言ってるんでは、無いですよ.。
車重が1200超えてくると、「黄色と赤色」 「青色と肌色」は好きじゃない。
(↑これがオブラートに包む?

)
ダンパーは、バネの動くスピードをコントロールしますが、
速い動きをゆっくりに出来るが、
遅いバネを速くするのは、不可能です。
Posted at 2011/04/04 11:20:00 | |
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