パワーウィンドウスイッチ修理

助手席のパワーウィンドウが壊れたようです。下がるのですが、あがらなくなりました。運転席からあげることはできますのでモーターではなくスイッチの故障のようです。写真は運転席側の集中コントロールのスイッチです。これの一個だけのやつが助手席側についてました。

スイッチを車両からはずし、分解してみます。接点が中央を含めて6箇所、コネクターは５極でした。

接点を良く見ると右の上と左の下が黒くカーボンで焼けてました。写真はヤスリで磨いたものです。それでも変色しているのが見て伺えます。

金具がシーソーのように動いてスイッチになります。中立時には左が上に、右が下に接触しています。良く見ると接触している側は金具が四角くなっています。また中央部分の左右が大きさが異なっているのでこの向きにしか入らないようになってます。

接触不良を起こした原因を考察します。
シーソーのような金具をスイッチの操作する部分が押している部品です。これは修正後の写真ですが２箇所ある先端部分に段差ができていました。おそらくグリスの乾燥によって片方側だけが磨耗し、その側のシーソーのような金具に圧がかからずスパークして接触不良を起こしたと考えられます。

接点を磨いてシーソーの中央にはシリコングリスを補充しました。

マニュアルを参考に各端子間の導通を確認します。分解前に測ったときには、ダウンする側の抵抗値が上がっていました。

最初の写真の、運転席の集中スイッチも分解してみました。こちらは特に動作の不良はなかったのですが、それでもカーボンがたまっていてこのまま放置すればいずれ故障したであろうことが予想されます。一番黒くなっている部分が運転席のガラスのスイッチです。この部分は特に使用頻度が高いので真っ黒でした。他の部分よりも頻繁に使うことを想定しているようで、ほかとは違う構造になっていました。２５年となると、いろいろなところが消耗してきますね。